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コミカライズ連載中【WEB版】享年82歳の異世界転生!?〜ハズレ属性でも気にしない、スキルだけで無双します〜《第11回ネット小説大賞 金賞受賞》  作者: ラクシュミー


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505.王都視察

なかなか投稿出来ずにスミマセン。

公私ともにバタバタしておりまして……。

馬車から降りてこられたのは、今回の依頼主である王太后様。商家の大奥様という設定らしく、華美ではないが見るからに高価なデイドレスを着ている。

私達は、敬礼で迎えていると私達の変装姿を見て、王太后様は微笑む。


「待たせたかしら?……あら〜まぁまぁ、皆似合うわね。特にジョアン嬢にベル嬢は、よく見ないとわからないわね。そう3人で並ぶとちゃんと兄弟に見えるわね」

「「「ありがとうございます」」」


男装が似合うと言われて、複雑な心境だけれど変装としては成功のようなのでお礼を言う。

王太后様はアルバート殿下との会話もそこそこに私達を急かして、王城を後にした。


「まずは、孤児院に向かいましょう」

「あの王太……いえ、お祖母様、孤児院はどちらの?」

「前回、西に行ったから今回は北の孤児院だけど、何かあるのかしら?」

「いえ以前、西の孤児院にカリムとエド以外がギルドの依頼で行ったことがありまして、西だとお忍びにならないと懸念したまでです」

「そういうことね。では、今回は予定通り北の孤児院で大丈夫そうね。それにしても、変声チョーカーとは凄いわね。女性だとわかっていても、男性に思えてしまうわ」


今、付けている変声機能付きのチョーカーは、魔術科魔道具コースの同級生、マッさんとモズ、ランスの合作の『変声チョーカー改』。今までの変声チョーカーは自分の声をある程度低く出来るだけだったが、改良版は低くも高くも好みの高さに調整出来る。オクターブで言うと、前世でクリスマス時期によく聞く某有名アメリカ人歌手と同じ7オクターブ。だから、男装だけの使用だけではなく、同性の変装にも使えるようになった。



*****



北の孤児院では院長やシスターに挨拶後、王太后様と家令見習いのエド、従者のリキは院長と執務室で話し合い、それ以外は孤児院の子供達にお菓子を配ったり遊んだりして過ごした。子供達との魔獣ごっこでは、ダガーとブラッドが魔獣役だったが途中から本気で子供達を追いかけるものだから、女の子達や小さい子達が泣いてしまい私とベルがダガーとブラッドに正座をさせて説教する一幕もあった。それもあって、帰り際には子供達から「また来てね〜」と言って貰うぐらいに仲良くなれた。


「うふふふ。ジョウは、女の子にモテモテねぇ」

「アレは、魔獣役のダガー達のせいですよ」

「泣いているところに駆けつける王子様に見えたのねぇ」

「ふふふ、でも何人かから「大きくなったらお嫁さんにして!」って言われてましたわよね?あの子達の初恋がジョウ兄様ですね?」

「……罪悪感しかない」

「ジョウは、罪づくりな男だな……」


次に向かったのは、王都のマーケット。

リキとソウヤ、ダガー、ブラッドにとっては、地元であり顔見知りも多い。身バレする可能性も考え、今回は4人とも完璧な変装を施していた。

ウィッグをかぶるのはもちろん、肌の色をファンデーションで変えたり口の中にわたを詰めて顔の輪郭を変えたり、お腹周りに厚手の布を巻いて体型を変えたり、シークレットシューズで身長を変えている。これでもバレるとドキドキしていた4人だったが、知り合いとすれ違っても気づかれなかったようだ。


マーケットでは、さすがにウインドウショッピングだけとはいかず野菜や果物などを中心に購入した。流石に商家の大奥様が屋台飯を食べるのは人の目が気になるので、ランチは貴族街に近い所にあるレストランを予約してあるそうだ。

レストランは、貴族街にあり利用する客は貴族や商家の人間が多いらしい。ここでは、3兄弟役の私達と家令見習いのエド以外のメンバーは使用人の待機部屋で食事を取る。しかも通常は使用人用の簡素な食事らしいが、皇太后様の計らいで私達と同じ食事を食べられるようで4人は最敬礼をし使用人待機部屋へと向かった。


レストランはコース料理しかないようで、今回は店のお薦めの『シェフのお任せコース』。大きな皿にちょこっと盛られた料理、食材は良いものを使っているようだがいかんせん素材の良さを殺している味付けに最初は微笑みながら食べていた王太后様も笑みが消えしまいには無表情となっていた。


「最近人気の店というから来たものの、味も量も物足りなかったわ。これであれば屋台で食べた方が良かったかも知れないわね」


馬車へ乗り込むと早々に王太后様が溜息と共にそうこぼした。私達はそれを聞き苦笑するしかない。


「ねぇ、ジョウ?この付近でお薦めの店とかないかしら?」

「お薦めの店……。先程のような高級店ではありませんが良いのですか?」

「えぇ、構わないわ」

「ですと……『オアシス』ですかね」

「あぁ、確かに」

「あそこは美味しいですわよ、お祖母様」

「あなた達が言うのなら間違い無いわね。では、そこへ向かいましょう」


馬車の外から、「マジか!?」と驚く声が聞こえるがそれを無視して馬車は貴族街を出て、再びマーケット付近へと向かった。マーケット中央にある馬車止めに馬車を預けて『オアシス』へと歩いて向かう。リキとソウヤは、一足先に『オアシス』に行き個室を確保しに行った。もちろんリキだとバレないように気をつけるように言っておいた。


「そう。リキ君のお家のお店なのね」

「はい。俺が一般科の時から時たま手伝いをしていました。そして俺のレシピを唯一直接教えた店でもあります」

「では、味は間違いないわね」

「お祖母様、量に関しても充分満足できるかと思います」

「カリムが言うなら間違いないわね」




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