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コミカライズ連載中【WEB版】享年82歳の異世界転生!?〜ハズレ属性でも気にしない、スキルだけで無双します〜《第11回ネット小説大賞 金賞受賞》  作者: ラクシュミー


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492.武闘会 予選②

巡回して分かった事、なんと予選には何人か知り合いが出場していた。

体術部門には、ツヴェルク国の信号機トリオだけでなく、エグザリア王国近衛隊からランスとエレーナ先輩のお兄さんであるメルヴィンさん、第二騎士団からはベルの従兄弟のエリック様。魔術部門には、腹黒殿下ことアルバート殿下とノエル兄様。


エグザリア王国では出場選手については、武闘会が始まるまで騎士団や関係者に緘口令がしかれる。だから、まさかノエル兄様が出場することに驚いた。

武闘会では毎回、ブックメーカー、つまり勝敗を予想して賭けるギャンブルがある。普通のギャンブルと違うのは、ブックメーカーを財務省が行うこと。要するに公式的なギャンブルなのだ。騎士団達に緘口令がしかれるのは、前世の競馬ジョッキーのように、外部との接触を遮断することで、情報の漏洩を防ぎ公正を確保することが目的だから。


「へぇ〜、あのメルヴィン殿がランスの兄上だとはな。で?ノエル殿がジョアンの兄上かぁ〜。騎士団に兄上がいるのは羨ましいぞ」

「「なんで?」」

「だって、一緒に鍛練できるだろ?ウチの兄上達は、どっちも文官だからなぁ〜」

「いやいや、俺は逆に困ってるぞ。俺は、武術が苦手だから」

「あー、ランスは魔術科でも魔道具コース選んでるぐらいだしねぇ〜」

「勿体ねぇ〜な。ジョアンは、一緒に鍛練するんだろ?」

「私は、私兵団やお祖母様との方が多いかな」

「あー、リンジー様かぁ〜。それこそ、羨ましいー」


そんな話をしつつ巡回をしている間に、着々と予選は進んでいる。予選の5ブロックのうち、3ブロックが終わると昼食休憩になる。昼食休憩の時には、騎士科の生徒が配膳などの手伝いに回る。ちなみに、メニューはトンカツや唐揚げ、エビフライのミックスフライのA定食と生姜焼きのB定食が選べる。そして、ご飯と味噌汁はお代わりし放題。他にも、デザートコーナーにはダッシャー商会のプチケーキが並んでいる。


「味噌汁のお代わりは、こちらでーす!」

「ご飯は、こちらでーす!」


私とベルは、それぞれ味噌汁とご飯の盛り付けを手伝っていた。最初の段階で、漫画に出るような大盛り飯で配膳しているのに、ご飯や味噌汁の所にはあっという間に食べた騎士達が長蛇の列を作っている。何度か味噌汁の大鍋を交換した後、私はようやく解放された。


「ジョー」

「あっ、ノエル兄様」

「一緒にどうだ?」

「はい!喜んで」


呼ばれて振り返ると、トレイの上に私の分まで紅茶とプチケーキをのせたノエル兄様がいた。近くの空いているテーブルに座り、一緒にお茶をする。


「ノエル兄様は、午後から予選だよね?緊張してます?」

「ん〜、多少はね。でも、楽しみの方が強いかな。各国の魔術師の技が見ることが出来るからね。きっと、ジーンもそうだと思うよ」


そう、ここにはいないジーン兄様は、王宮の騎士団訓練場の剣術部門で予選をしている。まさか、どちらの兄様も予選に進んでいるとは思わなかった私を含めた家族は、式典に入場したのを見て大興奮だった。


それにジーン兄様の他にも、騎士団訓練場の予選に何人かの知り合いが出場している。

剣術部門には、ジーン兄様とアラン兄様、カズール先輩。槍術部門には、ノア先輩とツヴェルク国第一騎士団の副団長レギンさん、アニア国の第二王子ラギール様。弓術部門には、レベちゃん兄のレオさんとヘイデンさん、アニア国の第二王女ジャンヌ様。


各国共に代表騎士を決めるのには、王族も一般騎士も関係なく強さで選ぶという。だから、アルバート殿下、ラギール様、ジャンヌ様は本当に戦える王族だということだ。


「ノエル兄様は、優勝したら何を希望するのですか?」

「ん〜、悩みどころだよね。魔術を極めるために、王宮図書館の閲覧不可の魔導書の閲覧許可も欲しいし、ジョーに聞いたエルファ国の精霊魔法も気になるし」


これで、どっかの令嬢へのプロポーズとかなら驚くところだけど、安定の魔術バカだったわ……。


「ジョー?失礼なこと考えてない?」

「えっ?い、いや、そんなことは全然。ノ、ノエル兄様が優勝出来たら良いなぁ〜と思ってましたわ」

「そう?なら良いけど。ともかく、予選頑張らないとね」

「はい。応援してますね」


昼食休憩も終わり、午後の予選が始まった。

体術部門のエリック様はDブロックの1番、メルヴィンさんはEブロックの3番。魔術部門アルバート殿下はDブロック5番、ノエル兄様はEブロックの9番。ギリギリ被ることなく予選が見れそうなことに、ちょっと安心した。


体術部門の予選は、舞台上に描かれている円から相手を外に出すか相手の背中を舞台につけたら勝ち。要するに相撲ルールだった。魔術部門は、舞台に張られた結界内に放されたホーンラビットやキラービーなどの小型魔獣をいかに多く倒すかというもの。


結果、4人共難なく予選通過をし決勝に進むことになった。そして、騎士団訓練場の方の予選でも知り合い達は、全員予選通過したという。



決勝戦は、3日後。









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