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コミカライズ連載中【WEB版】享年82歳の異世界転生!?〜ハズレ属性でも気にしない、スキルだけで無双します〜《第11回ネット小説大賞 金賞受賞》  作者: ラクシュミー


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48.BBQ②

同時3話更新の2話目です。

「いっぱい食べてますかー?」

私兵団のグループに声を掛ける。


「あっ、お嬢様。今日は本当にありがとうございます」

「「「「「「「ありがとうございます」」」」」」」

みんなから、お礼を言われる。

「っ!!ど、どういたちまして……あっ、えへっ」

予想以上の大きな声で、ビックリして噛んでしまった。首を傾げて笑って誤魔化しておく。


「「「「「「「っ!!(やべー可愛い)」」」」」」」

なぜか、みんな顔が赤い。

いきなり大きな声出したから酔いがまわったのかしら?


「で、どうですか?お腹いっぱいなりました?」

「はい、こんなに美味いご飯久しぶりっす…です」

そう言うのは、ナットさん。

私兵団の中の同世代では1番小柄だけど、その身軽さを生かして戦っているらしい。

「ふふっ、敬語無理しなくていいですよ。あと、私のことは名前呼びでお願いします」

「いや、いや、いや、それはーー」

「あっ、名前呼びはお父様から許可貰っているんで大丈夫ですよ」

「ジョ、ジョアン様……敬語、使い慣れてないですけど、頑張りますから」

「えー無理しなくて良いんですよー。これから、ちょくちょく私兵団の寮にお邪魔しますし」

「本当に料理を教えてくれるんですか?」

聞いてきたのは、ガンさん。

実家は大工と木工工房を営んでる所の三男。甘いマスクのイケメンさんで、街に行くと女の子からよく声をかけられるらしい。さらにノエル兄様と同級生で、今は週末私兵団。

「はい、教えるのが私なんで申し訳ないですけど。頑張りますので、宜しくお願いします」

意気込みを伝えて、頭を下げる。


「あーーーー、頭を上げて下さい!!お、俺、平民なんで!!」

「でも、貴族でも平民でも関係なくお願いする場合は、頭下げるべきだと思うんですけどねぇー」

「それは旦那様とかは知ってるんですか?」

マツさんが聞いてくる。

私兵団の中でもベテラン枠に入る、大剣使いのマツさん。エルさんと同じく魔物討伐団にいたらしい。

「もちろん。私が頭下げるのは、屋敷の人間はみんな知ってますよ」


「変わってますね、ジョアン様」

そう言うのは、マーティンさん。

バーベキューの鉄板と網を作ってくれた、鍛冶屋の次男。ジーン兄様と同級生で、ガンさんと同じく週末私兵団。

「おい、マーティン!失礼だぞ!!」

紫色の髪のオーキさんが怒る。

私兵団の中で1番大きい人で、立っていられると私の首がもげる。

「オーキさん、大丈夫ですよ。変わってて良いじゃないですか、私の個性だもの。でも、頭を下げるのは止めないですよ?私は、それが誰に対しても礼儀だと思いますもの」


「「「「「「「……」」」」」」」


「それと、私としては私兵団の皆さんと仲良くなりたいので、敬語は禁止で。ねっ?」

「本当に、良いんですか?不敬になりませんか?」

「大丈夫です。お父様たちにも話してありますから」

もちろん、既に許可は取ってある。

ただし、相手に無理強いをしないということが前提だが。だから、ダメ押しで。


「お願い、ダメ?」

と、手を合わせながら、あざとく首を傾げる。

末孫ニコの真似してみたけど、どうかしら?ニコがやると、効果抜群だったけどねー。息子なんてメロメロだったわ。


「ちょっと待って下さい」

オーキさんは、そう言うとみんなで円になって小声でコソコソ相談する。

「おい、どうするよ?」

「いや無理だろ、さすがに」

「でも、俺、ジョアン様のお願いが可愛くて、無理だと言えない」

「旦那様の許可も貰ってるって言ってたぜ」

「じゃあ、良いんじゃないっすか?」

「だな」

「敬語じゃなくなったら、仲良くなれるかも知れない」

「「「「「「うん」」」」」」


ようやく戻ってきたわ。

で、結局どうなのかしら?


「じゃあ普段の言葉使うから、料理教えてくれる?」

ニコッと、人懐っこい笑顔でマーティンさんが聞いてくる。

「うん、私で良ければ教えるー。よろしくね」

私もニコッと笑ってみる。


((((((((可愛いーー!!)))))))


よーし、これで無理して喋らなくて良い所ゲットーーー!!

これで厨房と私兵団は、私の憩いの場所となるわ。

小さくガッツポーズをする。


それを見ていた私兵団は……。

(ヤバい、可愛いくてヤバい!!)


(ぎゅーってしたいと思うの俺だけ!?えっ?俺ヤバい?)

(抱っこしてあげたい)

(頭撫でてあげたい)

(今、5才……俺と6才差。イケるか!?貴族か。でも本当にジーンの妹なのが信じらんねー)



ヒョイッ。


いきなり目線が高くなった。

「よっ、お嬢。楽しんでるか?」

エイブさんだった。

「もぉー!お嬢じゃなくて名前で呼んでって言ったのにぃー」

頬を膨らませる。すると、なぜかjr.メンバーが顔を赤くする。

「こら、お嬢。そんな可愛い顔すんな。若いのが勘違いするぞ」

と、エイブさんに頬を摘まれる。

「ん?」

「まっ、わかんねーならいいや。オマエら、お嬢に料理教えてもらうんだから、ちゃんとしろよ」


「「「「「「「はい!!」」」」」」」



こうして何とか私兵団に受け入れてもらった。

次は使用人たちの所に、行ってみようかなぁ〜。

私が、今後動きやすくなる為の賄賂配らないと〜。



エイブさんに抱っこされたまま、使用人グループの所に連れて行ってもらった。







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