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コミカライズ連載中【WEB版】享年82歳の異世界転生!?〜ハズレ属性でも気にしない、スキルだけで無双します〜《第11回ネット小説大賞 金賞受賞》  作者: ラクシュミー


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47.BBQ①

お待たせしてしました。

予定通り、同時3話更新します。

こちらは1話目です。

ーーー演習場にて。


準備は、私兵団も手伝ってくれた。

【土】属性のキラさん、若手のエリーさん(♂)には竈を作って貰い、鍛冶屋の次男マーティンさんには、実家で鉄板と網を作って来てもらった。

もちろん野外なので、テーブルとイスはない。代わりに薪になる前の丸太を何個か置いておく。


食材を厨房のみんなと一緒に焼き始め、飲み物も配る。今夜は、ビールに似た《エール》、カクテルの《ギムレット》《ソルティードッグ》。ノンアルコールは、以前も作った《シンデレラ》《ミランジアイスティー》。


「いつも、我が家の為に尽くしてくれてありがとう。今夜はお腹いっぱいになるまで、飲んだり食べたりしてくれ。では、ランペイル領の発展とみんなの健康に…乾杯」


「「「「「「「「「「乾杯!!」」」」」」」」」」


「うっまーー!!」

「こんな美味いの、食ったことねーよ!!」

「このガーニックのタレ、最高だなー」

「タマオンって、焼くとこんなに甘くなんのか?」

「ナッスーだって味が染み込んでて、こんなに美味いなんて知らなかった」


私兵団にバーベキューは、大好評だった。

タレも、気に入ってくれたようだった。


「んー、このカクテル美味しいー!」

「ラムブレープとクリームチーズって合うのね〜」

「ネーギ塩リモンのタレは、さっぱりしてて肉が食べやすいわ〜」

「ガーニック塩ダレで食べる肉も、美味いぞ。エール合う!!」

「おい、そのカナッペとやら俺にもくれよ」

「うるさいなー。あんた達はそっちの野菜食べてなさいよ!」

「コーモロコシって、茹でるより焼いた方が美味いなぁ」

「うん、でも、なんだかしょっぱいな」


使用人たちも喜んでいる。

おつまみのカナッペは、主に侍女達が食べてるわ。

もぉー仲良く食べてよ〜。


「お父様、お母様どうですか?バーベキュー」

「おー、可愛いジョアン。このガーニック塩ダレが美味いな。いつも以上に食べてしまいそうだよ」

だから、枕詞がおかしい。

「お父様、ガーニック塩ダレにはエールが合いますよ」

そう言って、ストレージからキンキンに冷えたエールを出して渡す。

「くぅーー。これは、堪らんなぁ」

「ジョアーン、スタンだけズルいわー」

お母様、拗ねないで。

「お母様には、こちらを」

ストレージから《ビアスプリッツァー》を出して渡す。

「んー、美味しい。新しいカクテルね」

「はい、そうです。ビアスプリッツァーと言って、エールと白ワインを同量で合わせた物です」


「「ごくっ」」


生唾を飲む音が聞こえたけど……グレイとナンシーね。


2人の方を向き

「どちらが良い?」

「エ、エールを……」

「カクテルをお願いします」

グレイにエール。ナンシーにビアスプリッツァーを渡す。

「「んー!!」」

喜んでもらえたようで、良かった。


「お父様、()()みんなで食べると、美味しいですよね?」

お父様は周りを見渡しながら

「あー、確かに。こんなに私兵団、使用人と接したことがなかったからなぁ〜」

「本当にそうねぇ。みんな楽しそう。それに懐かしいわぁ。ありがとう、ジョアン」

お母様も喜んでくれたみたいね。

「お母様、懐かしいとは?」

「あら?言ってなかったかしら、魔術師団にいた頃に遠征で、こんな感じでよく食事をしたのよ」

「確かに懐かしいですね。魔物討伐後の宴もこんな感じでした」

ナンシーも言う。

「こんなに美味しい食べ物と酒はなかったがな」

お父様も懐かしいのね。

「お父様、このタレがあれば遠征でも美味しく食べられると思いませんか?」

「遠征?どうして?」

あの時いなかった、お母様とナンシーにも私兵団の食事改善のことを話す。私が調理指導に行くことになった事も。お父様とグレイは、俯いて小さくなっている。


あっ、ナンシーに調理指導の付き添いお願いしないといけないんだったわ。


「それで、ナンシーに付き添ってほしいの。初回だけで良いから」

「えっ、私でございますか?」

「うん、だって私が今まで見た中でナンシーが1番強くて格好良かったから」

「うふふふっ、確かにそうね」

お母様も納得してくれてるわ。


「だから、ナンシーお願いします。明日、2刻間だけで良いから私に時間を下さい」

ナンシーに頭を下げる。

「私で宜しければ、喜んでボディガードを致します」

「ありがとう」

これで、調理指導は大丈夫ね。



他のみんなの所にも行ってこようかしら?

タレの評価も聞きたいし、遠征にどうか聞きたいしねぇ。

それと、お父様から『お嬢様』呼びを名前呼びに変える許可もらったから、言い回らないとねぇ〜。





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