表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
コミカライズ連載中【WEB版】享年82歳の異世界転生!?〜ハズレ属性でも気にしない、スキルだけで無双します〜《第11回ネット小説大賞 金賞受賞》  作者: ラクシュミー


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

361/562

357.でも も しかし もない!

「ともかく、ラムディール殿下の留学は許可するとして、今後ブラン男爵令嬢が、どう接してくるかわからないのが現状だ。もしかしたら男爵令嬢のスキルに【魅了】があるかも知れん。そこでだ、ジュリエッタ博士には【魅了】への対策を考えて欲しい。そして、ジョアン嬢には【サーチS】にて、男爵令嬢の鑑定を依頼したい。」

「「かしこまりました。」」

陛下に依頼された私と叔母様は、二つ返事で引き受けた。


「それから、君たちにはジョアン嬢の鑑定の結果がわかるまで、申し訳ないが王宮に留まって貰う。それから、今回ここで聞いた話については、他言無用だ。良いな?」

攻略対象者は、全員無言で頷く。

陛下と王妃様、宰相様、リバークス侯爵、レルータ伯爵、ジュリー叔母様、お父様が会議室を出て行くと、アルバート殿下の指示で私達にお茶が振る舞われた。


一息ついたところで、アルバート殿下が話し出す。

「なんとも厄介なことになったな……。ちなみに、この中で既に、その自称ヒロインに接触したものは?」

その質問に、皆んな首を横に振る。

「そうか。そうだ、ジョアン嬢。この際だから、ここにいる者達にスキルや契約獣について明かしたらどうだ?」

「えっ?」


確かに、前世の記憶持ちよりは話しやすいけど……。

契約獣ならソウヤとエドは知ってるから良いとして、スキルを全部言っても良いのかな?


不安になりアラン兄様に視線を移すと

「アルバート殿下、発言をよろしいでしょうか?」

「ああ、構わない。」

アラン兄様は、アルバート殿下に許可を貰い

「ジョアン、大丈夫だ。恐らくだが、この後その自称ヒロインに関する事で神殿契約がされる。その際に、ジョアンについても同時に神殿契約が結ばれる。……ですよね?アルバート殿下。」

「ああ、アランドルフの言っていることに間違いはない。」

「わかりました。では……【ステータス オープン】」



--------------------------------------------------------------------


[ジョアン・ランペイル]


《状態》

   健康


《属性》

   無


《技術スキル》

   サーチS

   ストレージS

   リペア

   ファーストエイド

   アクア

   ドライ

   アシスト

   転移

   アニマルトーク

   ディメンションルーム

   結界


--------------------------------------------------------------------



全員が無言の中、アルバート殿下が気づいた。

「ん?ジョアン嬢、増えてないか?」

「あれ?全て報告しているはず……。」

「……いや、【ディメンションルーム】とやらは聞いてないぞ。で、それは何だ?」

「えっと……。ストレージの機能の追加?」

「「「「「「「「「「は?」」」」」」」」」」

「そのぉ〜、ストレージの中で、生活出来るようになったと言うか、何と言うか……。てへっ?」

「「「「「「「「「「はーーーっ!?」」」」」」」」」」


「ストレージで生活とは……相変わらずの規格外娘だな。」

と、アルバート殿下。

「いや〜それほどでも〜。」

「褒めてないぞ!」

アルバート殿下にツッコまれた。

「なあ、ジョアン。それには、ジョアン以外も入れるのか?」

と、フレッド殿下。

「入れますよ。現に今、ウチの子達がいますけど。」

「ウチの子って?」

と、ノア先輩。

「私の契約獣のうち4体がいます。」

「えっ?複数契約してるの?」

「はい。今のところ全部で6体。近々、もう1体増える予定です。とーっても不本意ですが。」

そう言いながら、チラッとアルバート殿下を見る。


「何?それは、私に対して言ってんの?」

と、アルバート殿下。

「いいえー。誰かが興味本意で契約しろって言われたのを、根に持ってなんていませんけど?」

「いや、持ってるよね?良いじゃないか、6体もいるんだ。1体増えたところで、規格外には変わりない。」

「はーっ!?他人事だと思って。」

「現に他人事だし?」

「ムキーーッ!!キャシーちゃん、コレどうにかして!」

「コレってなんだ、コレって。お前は、デビュタントしても変わらないな。子供か!キャシー、コイツをどうにかしてくれ。」


「もうっ!いい加減になさいませ!!お二人共、子供のようですわ。アルバート様も、いくらジョアンを幼い頃から知っているからと言って、興味本意で契約獣を増やせというのはどうかと思いますわ。ジョアンもジョアンで、煽るような言い方をしない!」

いつも、私達のやり取りを苦笑しながら見ているキャシーちゃんから怒られた。アルバート殿下の後ろに立っているルーカス様は、苦笑している。


「でもぉ……。」「しかし……。」

「でももしかしも、ありません!!周りをご覧下さいませ、皆さん困ってますわ。」

「「あっ……。」」

キャシーちゃんに言われ、周りを見ると素の私達を知るフレッド殿下、ルーカス様、アラン兄様は苦笑していて、それ以外の人は目を見開いて固まっていた。


「皆、申し訳ない。」

「我を忘れました、ごめんなさい。」


キャシーちゃんが強い……。


「皆んな、驚いただろう。私達兄弟とジョアンは幼い頃からの付き合いで、普段はこんな感じだ。」

そうフレッド殿下に言われても、皆んなはキョトンとしていた。





誤字脱字の報告、ありがとうございます。

ブクマやポイントでの応援、とても励みになっております。

 ╰(*´︶`*)╯♡がんばります


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
★好評発売中★

html>
書籍情報はこちらから
★マグコミ様にてコミカライズ連載スタート★

html>
マグコミはこちらから
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ