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コミカライズ連載中【WEB版】享年82歳の異世界転生!?〜ハズレ属性でも気にしない、スキルだけで無双します〜《第11回ネット小説大賞 金賞受賞》  作者: ラクシュミー


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343.同級生、到着!

誤字脱字の報告、ありがとうございます╰(*´︶`*)╯♡

ジョウ商会が、リニューアルオープンをしてしばらくして、カリムから文が飛んできた。文には、王都からソウヤ、リキ、ダガー、ブラッド、エドとカリムがパーティを組み、商人護衛としてジェネラルに向かう事が書かれていた。商人の都合に合わせて、到着は5日後。

それに合わせて、バーストまで私がベルを迎えに行く予定。ジェネラルからバーストまで通常なら片道2泊3日。でも、【転移】とスノーちゃん&ブラウでなら頑張れば日帰りで迎えに行ける。でも、スパゲティをチーム料理人に伝授する為に、バースト邸に1泊する予定。


ーーー5日後。


「お疲れ様〜。ジェネラルへ、ようこそ〜!」

待ち合わせの冒険者ギルド前の噴水の所で、達成報告を終えたソウヤ達を迎える。

「ジョアン、ベル、久しぶり〜。」

ダガーが先頭で手を振りながらやってきた。

「どうだった?護衛の旅は。」

久々に会う、ソウヤ達に聞くと

「あー、途中で出て来たのは小物だけだったな。」

「そうそう、もうちょっと刺激があっても良い感じだったんだけどな。」

「まあ、護衛としては楽だったな。野盗も出なかったしな。」

「依頼主の商人の人も、すげぇー良い人だったしな。」

「ああ、なんでも娘が文官科にいるって言ってた。」

上から、ソウヤ、エド、リキ、ブラッド、カリムだ。


最初にランチをしようと、ジョウ商会に案内する。昼時を過ぎたからなのか、スムーズに注文出来てテラスで食べる。

「「「「「うっま!!」」」」」

エド以外がナポリタンパンにかぶりついて、すぐに絶賛してくれる。

「この具は何なんだ?初めて食った。」

「スパゲティって言って、小麦粉で作った麺だよ。その小麦粉は、エドの所の小麦粉。」

「この、ランペイルドッグも美味い!ソーセージが入っているんだな。」

「おにぎりも、こんなに種類あって飽きないのも良い!」

「米はバースト産だよ。エドとベルの家には感謝しかないよ。」

と、私が言うと

「いやいや、ジョアンのお陰でこっちも助かってるから。」

「そうだよ。今では、米が主食として、王都からも注文あるし。感謝してるのは、こっちだから。」

と、エドとベルが言う。


皆んなでランチをしていると、軽食を持ってテラスに入って来た人がいた。

「おや?君たちは。」

「「「「「「あっ!どうも。」」」」」」

私とベルは、テラスの出入り口を背にしていたが、どうやら護衛の依頼者らしい。

「君たちもランチかい?ここの軽食は、私も好きでね。久々に来たら、リニューアルしてるから驚いたんだよ。」

私が、贔屓にしてもらっている事に感謝を述べようと振り向くと知っている人が立っていた。

「ダッシャーさん?」

「これはこれは、ジョアン様。どうしてここに?ん?彼らとはお知り合いですかな?」

「あ、彼らは私の同級生です。今日から、しばらく我が家で鍛練の為に滞在するんですよ。」


近くの席に座った、王都のお茶屋さんのダッシャーさんにソウヤ達が来た理由を説明する。

「なるほど、彼らが滞在する友人のお宅とは、ランペイル邸だったのですね。いや、凄い偶然だ。」

「本当に驚きです。ダッシャーさんは、買い付けですか?」

「ええ。ランペイル産の茶葉と甘露芋を。……いやしかし、このスイーツは見た目も器も、なんとも涼しげに見えて良いですな〜。」

そう言って、更に一口食べるスイーツは、夏の新作。

スミス領のガラス職人に作ってもらった器に、涼しげな青色と透明の2色ゼリーに、ミランジのシロップ煮が入っている。

「ありがとうございます。こちらと一緒の新作になります。」

もう1つの新作は、抹茶のティラミス。ダッシャー商会で購入した、緑茶で作ったもの。


「これは……緑茶の粉末ですか?この、クリームと合いますな。だが、この2つのスイーツを入れている器は……グラスとも違う。ガラスの厚みが違うのか……。」

飲み物用のグラスは、飲み口がすっきりするので薄造りが多いが、デザート用として厚めに作ってもらった。

「そうです。飲み物用のグラスとは違って、スプーンですくって食べるので、薄くなくて良いんですよ。」

「なるほど……。ぜひ、我が商会のカフェでも扱いたい。ジョアン様、どこで購入されたかお伺いしても?」

カリムの方をチラッと見ると、カリムは無言で頷く。

「このガラスの器は、スミス領のガラス職人にお願いしたものです。ご紹介しますね……こちらが、スミス伯爵の御子息、カリム・スミス伯爵令息です。」

「改めて、カリム・スミスと申します。」

「ご丁寧にありがとうございます。最近、王都でも人気が出てきたスミス領のガラス。やはり、良いものですなぁ〜。ぜひ、ご連絡させて頂きましょう。……では、私はこれで。」


ダッシャーさんが帰り私達もランチを終えて、商会を出て我が家に向かう。徒歩で20分程。食後の運動にはちょうど良い。

「あのさ……今更なんだけど貴族のマナーとかわからねーよ?」

リキがそう言うと、ソウヤ、ダガー、ブラッドが頷く。

「あははは、本当、今更なんだけど。でも大丈夫だよ、ウチは。でも、驚くかも?」

「何に?」

「ランペイル家では、私兵団も使用人も皆んな家族でご飯たべたりするし、食事のメニューもほぼ一緒だから。」

「「「「「「マジで?」」」」」」

これには、さすがに同じ貴族のカリムとエドも驚いたらしい。


「だって、屋敷にいる時は、私も一緒に厨房立つからね。」

「ジョアン……屋敷でもなのか……。」

頭を掻きながら呆れ顔のソウヤに言われる。

「もちろん!美味しい物のためには、労力を惜しまないのがモットーです!!」

「「「「「「あっはははは、ジョアンらしい。」」」」」」

そんな話をしながら、我が家に到着する。


「改めて……ようこそ、ランペイル領へ。そして、我が家へ。」



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