表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
コミカライズ連載中【WEB版】享年82歳の異世界転生!?〜ハズレ属性でも気にしない、スキルだけで無双します〜《第11回ネット小説大賞 金賞受賞》  作者: ラクシュミー


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

338/562

335.拍手喝采

料理ができるまでの間に、私は小さいオムレツとキャロジンのねじり梅のグラッセを作る。そして、ミニトメットとミランジを飾り切りをする。それらと小さめに作ったメンチカツと照り焼き味にしたルフバードのステーキ、トメットソースのスパゲッティをワンプレートにのせていく。


「ジョアン、それは?」

「お子様ランチですよ。トニー君用の。大人サイズだと、1つだけでも多いですけど、全てを小さめに作ったら色々と食べれるから。」

「確かにな。ステーキは、味付けも変えているのか?」

「はい。……味見します?」

そう言って、皆んなに一口サイズの照り焼きルフバードを渡して行く。

「「「「うっま!!」」」」「美味しいです。」

「「「「美味い!」」」」

皆んなにも照り焼き味は、大好評だった。


ちなみにアラン兄様とリュークさんは、警護中なので席にはつけないし、まして警護対象と同じ所では食べることは出来ない。なので、厨房でメンチカツサンドと照り焼きサンド、ロールパンのナポリタンドックを先に食べてた。それを、ジーッと恨めしそうに見ているアルバート殿下の視線を気にしながら……。



*****



「大変、お待たせ致しました。準備が出来ましたのでご移動願います。」

グレイの言葉で、応接室にいた全員が動き出す。全員が席についたところで、私が料理について説明する。もちろんアルバート殿下がお手伝いしたことには、お父様も含めて驚いていた。誰もが、散歩でもしていると思っていたから。


「……そして、トニー君の前にあるのが、お子様ランチです。」

「うわぁー、凄い。僕、こんなの初めて見たよ。僕だけ?」

「そうだよ。特別仕様だよ。」

「ありがとう!」

トニー君は、お子様ランチを見て、目をキラキラと満面の笑みでお礼を言う。


白虎の美少年スマイル、いただきましたーー!

かわゆす〜。


「では、お召し上がり下さい」

皆んなが料理に手を付けると、一堂に美味しいと言ってくれた。もちろんトニー君も。さすが、獣人だからなのかトニー君を除くアニア国組は、お代わりをし其々3人前ずつ綺麗に食べてくれた。


ゲータさんに、どのくらい食べるか聞いておいて良かった〜。


食後は、中庭のテラスでお茶をした。

なぜ、ギガトレントのいる中庭でなのか?それは、腹黒様が提案したからですよ。見てみたいと。

もちろん、ギガトレントを見た家族以外の驚きは半端なかった。一応、中庭に行く前に説明はしたんだけどね〜。

『ラッシャイマセー。コチラヘ ドーゾー。』

なんて、ギガトレントに話しかけられたら、誰だって驚くわ。


「なぜ、そのような言葉を?」

エデーン侯爵の質問に、家族以外が頷いている。

「ああ、我が家の末の子供達、双子なのですが、その子達が幼い頃から一緒に遊んでおりまして……。よくやっていた遊びが、飲食店の真似事でして……。」

「なるほど……。」

お父様の説明に、納得していた。


「ジョアン嬢は、このギガトレントとは契約しないのか?」

「それは……。」

アルバート殿下の質問に、なかなか答えられない。お父様とお母様の方を見ると、お父様は目を逸らしお母様は微笑んでいるだけ……。

「ギガトレントはどうなのだ?契約したいのか?」

『ワレハ ケイヤク シタイ。ナマエ ホシイ。』

と、自分は希望していると、ジッと私を見ながら言うギガトレント。

「ジョアン嬢、契約してやったらどうだ?」

「えーっと、もう少し考えます。」

『マエムキ 二 ゴケントウ クダサイ。』

「あ、はい……。」


そんな言葉、どこから覚えて来たのよ……。フーちゃんか?ライちゃんなのか?

ともかく、他国の人がいる前では出来ないわ。

余計な事を言うな、腹黒様。


「ところで、ジョアン嬢の契約獣はどちらに?」

「今、連れて参りますね。少々、お待ち下さい。」

そう言って、一度中庭を出て自室に戻る。

「皆んな、お待たせ。行こうか。」

『ジョアン、本当に大丈夫よね?』

パールが心配そうに聞いて来る。

「大丈夫、パールのことは私が守るから。」

『僕も守るよ。』

『俺もっす!』

『皆んな、ありがとう。』


戻ってくると、ギガトレントと外からやって来た小鳥達が歌を歌っていた。小鳥はさえずり伴奏係。

「アラン兄様、これって……。」

入り口で警護をしていたアラン兄様に小声で聞く。

「ジョアンが戻って来るまでの余興らしい。」

「でも何で、この曲を知っているんだろう?」

「ジョアンが歌っているのを聞いたと言ってたぞ。……前世の曲か?」

「うん。好きだったグループが歌っていた曲。」


♬ Oh〜

ラララ〜

新しい時代の向こう

ラララ〜

歩き出そう〜


前世で、私の推しグループが先輩、後輩グループと一緒に歌った曲。爽快感のあるメロディーに、 “明るい未来に向かって歩みを止めず、共に新しい時代を切り開いていこう” というエールを込めた、大好きな楽曲だった。

そして、私が死ぬ前にMVを見ていた曲……。


それを、ギガトレントがバラード調で歌っている。しかも、意外と上手い。そして、片言じゃなく流暢に歌っている。

「でも、よく覚えられたよね〜。」

『あら?いつも口ずさんでるわよ?』

『鼻歌でも歌ってるし。』

と、パールとロッソ。

「あれ?マジで?」

『姐さん、自覚なしっすか?』

メテオも聞いたことがあると言う。


パチパチ、パチパチ。

『オミミ ヨゴシ シツレイシマシタ。』

「いや、とても良かった。」

「ええ、小鳥達のハミングも綺麗でしたな。」

皆んな、ギガトレントに拍手喝采している。


おぉ、何とも入りにくいな……。



著作権侵害行為のために、歌詞は削除しました。

ご指摘ありがとうございます。


誤字脱字の報告、ありがとうございます。

ブクマやポイントでの応援、とても励みになっております。

 ╰(*´︶`*)╯♡がんばります


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
★好評発売中★

html>
書籍情報はこちらから
★マグコミ様にてコミカライズ連載スタート★

html>
マグコミはこちらから
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ