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コミカライズ連載中【WEB版】享年82歳の異世界転生!?〜ハズレ属性でも気にしない、スキルだけで無双します〜《第11回ネット小説大賞 金賞受賞》  作者: ラクシュミー


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33.フレンチトースト

「アレンジって何するんすか?」

「フレンチトーストにしようかと思って」

「何すか、フレンチトーストって?」

「硬いパンをフワフワのパンにするの。一つ、作りますね」


そう言って、硬いパンを切って、卵液…卵、牛乳、砂糖を入れ混ぜたものに、浸していく。パンが卵液を吸ったところで、熱したフライパンにバターを入れ、パンを焼く。


ジューッ。


「うっわー、すげぇーいい匂いっすね」

「両面を、焼いて……はい、出来ました」


モグモグ。

「「美味い!!」」

「ハチミツとかかけても良いんですけど、朝食なら、これだけでも十分だと思うんだけど……。どう?」

「「十分!!」」

「良かった。本当は柔らかいパンを作りたかったけど、時間がないからー」

「「柔らかいパン??」」


あっ、食いついた。

でも、色々と面倒なのよねぇ。ドライイーストがないから、天然酵母を作るのに1週間ぐらいかかるんだもの。

でも、2人の視線的には……作るのよね?


「じゃあ、後でパンの元を作りますから、まずは朝食を作りましょ」

「あっ、そっすね。時間が足りなくなるっす」

「じゃあ、やりますか」


「「おー!!」」


サラダとスープはベン、オムレツがアーサー、フレンチトーストを私が調理していると……



「えぇーーーーーー!?嘘でしょーーーーーーー?」



「「「ん?」」」


3人で顔を見合わす。

何?今の声は、お母様?


「奥様ですかね?」

「たぶん」

「「「……」」」



「ジョアーーン、ジョーーアーーーン。どこーーー?ちょっと来てーーーーーー」

「よ、呼ばれました。途中でごめんなさい」

「い、いや、早く行った方がいいっすよ。あれは」

「ですね。行ってきます」


タッ、タッ、タッ……。


お母様の部屋に向かう。


えーなんだろ?何かしたっけ?

全く思い当たる節がないわよ?


お母様の部屋まで来ると、扉の前にお父様とグレイ、ナンシーがいた。

「おはよう、ジョアン。待っていたよ」

「おはようございます、お父様。お母様、どうしたんですか?」

「ともかく中に入ろう。説明はそれからだ。

マギー、ジョアンが、来たよ。入って良いかい?」

「えぇ、大丈夫よ」

部屋の中に入ると……。


ガシッ。お母様に、いきなり抱きしめられた。

えっ?どういう状況?怖いんだけれど……。


「ジョアン、あなた凄いわ!!絶対、どこにも行かせないからーーー!!」


ぎゅーっ。


「お、お母様、く、苦しい……」

「あっ、ごめんなさい。つい嬉しすぎて……」

「ケホッ、ケホッ、何があったんですか?」

「ウエストが細くなっているのよ。それだけじゃなく、気になっていた目元の皺も薄くなっているの」

「えっ?あっ、それは良かったですね。でも、なんで私にお礼を言うのです?」

「昨日、ジョアンの作ったドライフルーツを食べたからだと思うのよ」

「はっ!?だって、昨日食べて一晩でなんて、無理でしょう?さすがに」

「だがな、ジョアン、私もグレイも疲れと目元のクマが消えているんだよ。だから、もしやと思ってサーチしてみたんだ……」

「で、どうでした?」

「うん……。私のサーチでは、ブレープのドライフルーツとしか出なかったんだよ」


えーっ?なんなの?

何でお父様、何で遠い目をしているの?

グレイは、そんなお父様を見て俯いて肩を震わせている。あれは、笑っているわね。


「うぐっ」


えっ?グレイが脇腹押さえてる。今の一瞬で、何があったの?

あっ、ナンシーが拳を握り締めてる。ボディブローが入ったのね。


やっぱり、どの世界も妻が強い方が多いのね……。

うん、グレイの前にナンシーを怒らせたらいけない人に認定するわ。




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