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コミカライズ連載中【WEB版】享年82歳の異世界転生!?〜ハズレ属性でも気にしない、スキルだけで無双します〜《第11回ネット小説大賞 金賞受賞》  作者: ラクシュミー


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28.普通って何?

「美味いな、このギムレットってやつ」

「そうですね。レイムジュースでさっぱりとしてます」

「お嬢さん、美味いっす。お代わりして良いっすか?」

パシンッ。

あっ、今度は師匠が叩かれた。


「ベン、まだ仕事中だ。終わってから飲め。…俺だって、我慢してるんだ」

「おつまみも、作って良いですか?」

「何作るんだ」

「今日は簡単に、カリカリチーズを」

そう言って、冷蔵庫からプロセスチーズを出して5mmぐらいに切る。それをフライパンで両面焼くだけ。

あ〜ら、簡単。おつまみの出来上がり〜。



「どうぞ、食べてみて下さい」

「んー、これは酒に合う!!」

「こんなに簡単なのに、うっまっ」

「お嬢様〜、美味しいですね〜」

カリカリチーズはアニーちゃんも試食出来るからねぇ。


「じゃあ、アフターディナーの前に作って持って行けば良いか?」

「でも、その時間、使用人の皆さんの夕食ですよね?私が持っておきます」

「ん?持っておくって、今作ったら、カクテルは温くなるし、チーズは冷めて美味しくないだろ?」

「あっ、えーっと…コレがあります」

「コレ?どれ?」

「えーっと、【ストレージ】」

目の前に、ポッカリ穴が開いた。

「うおっ!?お嬢、ストレージも持ってんのか」

「でもお嬢様、ストレージって収納出来るだけだから、やっぱりカクテルは温くなるし、チーズは冷めて美味しくなくなりますよ?」

「あっ、あの、私のストレージ、時間停止機能付きなんで」


「「「はぁーーーーーっ!?」」」


「あの〜、そのストレージって何ですか?」

アニーが聞く。

「あー、ストレージってのは空間収納って言って、何もない所に色々収納できるんだけど、普通、時間停止ってのは出来ないから、冷えてるカクテルを入れたら温くなるし、熱々のチーズも冷めて硬くなるんだよ。普通はな、普通は!」

エイブは、頭を掻きながら言う。

何度も、普通って言わなくて良いじゃないのよ。

まるで私が普通じゃないみたいよ、その言い方だと。や〜ねぇ〜。

ってか、普通って何よ?


ストレージSは一般的ではなく、他からみると普通じゃないのだが、ジョアンの基準では普通なのだった。


「だが、ストレージのもっと性能がいいスキルに、ストレージSってのがあって、それだと時間停止機能がついてるんじゃないのか?で、お嬢はそれなんだろ?」

「はい。ストレージSです」

「お嬢様、スゴいですねぇー」

「えへへへ」


普通じゃないって言われても、褒められると嬉しいのは5才の身体だから。…と言うことにしましょ。



「と言うことで、私のストレージに入れてお父様たちに出しますね」

「お嬢さん、お父様()()って、誰っすか?」

「お父様とお母様とグレイ」

「何でグレイさんもなんすか?」

「ん〜賄賂?」

「何で、賄賂なんだ?」

「だって、きっとお父様とお母様の次に怒らせたらいけない人だから?」


「「「ぶっ!!!」」」

エイブ、アーサー、ベンが吹き出す。

「「「あっははははーーーっ!!!」」」

「間違いないなっ」

「確かに怒らせたらいけない人です」

「さすがっす、お嬢さん」


あれ?私、間違ってないわよね?

グレイってば、笑顔でも目が笑ってない時あるし、笑顔でお父様に仕事させるし。

私の経験上、怒らせたらいかん人よ。

上司にもいたもの。普段、温厚そうな人が怒りMAXになると、怖いのよねぇ。いつも怒っている人の方が、単純でわかりやすいのよ。




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