表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
コミカライズ連載中【WEB版】享年82歳の異世界転生!?〜ハズレ属性でも気にしない、スキルだけで無双します〜《第11回ネット小説大賞 金賞受賞》  作者: ラクシュミー


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

27/562

27.カクテルが飲めない

セラーは、パントリーの奥にある扉の中だった。

ここもまた、綺麗に整頓され所狭しと色々な酒が並んでいた。しかも、スゴい量で。


「こ、こんなにあるの?」

「おう、旦那も使用人も酒呑みが多いからな」


(【サーチ】)

「ジン、ラム、ウォッカ、テキーラ、ウイスキー、ワイン……スゴい、色々と揃ってる」

「お嬢、すげーな。子供のくせに、酒がわかんのか」

「あっ、まぁ」


まさか、呑んでいたなんて言えない。しかも、スキルのこともエイブさんに話して良いのかわからないもの、今は誤魔化すしかないわ。


「で、そのカクテルってヤツは出来んのか?」

「これだけ、あったら色々出来るよ。ちなみに、お父様はどんなお酒好きか知ってる?」

「旦那はなんでも呑むが、甘口より辛口の方が好きだな」

「じゃあ、エイブさんは?」

「俺は、アルコール度数が強いのだな。あははっ」

間違いなく、酒に強いな。

「じゃあ、今日はジンをベースに作ろうかな」

「よし、じゃあ戻るぞ」



厨房に戻ってきた私は、ようやく下ろしてもらってカクテルを作る。

カクテルを作ろうとして気付いた……シェイカーがない!混ぜる為にも、冷やすためにも、酒のカドをとって飲みやすくするにも必要なのに。何か代用出来ないかキョロキョロと探す。

あっ、これならイケるかも。


「これ、使ってもいい?」

「えっ?ピクルスの入っていた瓶だけど、何に使うんだ?」


牛乳瓶よりも2回り程大きく、厚めのガラスで出来ていて、蓋もガラス。クンクン……。匂いもない。

よし!イケる。


「カクテルをシェイク、振るのに使うの」

「お、おう。なんだか知らないがいいぞ。あっ、念のためクリーンしとくか?」

「ん?クリーン?」

「あぁ、洗浄っていえば良いか?おい、アーサー、クリーン頼む」

「わかりました。【クリーン】。はい、どうぞ、お嬢様」

「わぁ〜スゴい。アーサーさんのスキル?」

「そうですよ。魚を使う時も、一度クリーンをして虫をなくすんですよ」

「わぁ〜便利。これなら安心ね。ありがとう、アーサーさん」

「どういたしまして、いつでも言って下さいね」


シェイカーの代用品も見つかったし作ろう!


「じゃあ、今日はジンベースのカクテルを作ります。えーっと、ジンとレイム(ライム)ジュースを3:1、氷を入れて、振る……お、重い」

「お嬢、貸せ。これを振るんだな」

「はい、上下に振って下さい」


さすがに瓶のシェイカーは重かった。


「どのくらいだ?」

「瓶の表面が冷たくなったら終わりでいいです」

「出来たぞ。完成か?」

「はい。《ギムレット》の完成です」

「味見していいか?」

「はい。アーサーさんも。師匠は、飲める?」

「飲めるっすよ。18っすから」

この世界では、16才から成人だった。



あと、11年は作るだけで飲めないのか……。

昨日のラムレーズンもどきで我慢するかねぇ。




成人設定を18才→16才に変更しました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
★好評発売中★

html>
書籍情報はこちらから
★マグコミ様にてコミカライズ連載スタート★

html>
マグコミはこちらから
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ