184.初めての討伐
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とてもうれしく読ませて頂いております。
私はゴブリンに向かって走りながら、ストレージから剣を出す。最初に狙うはホブゴブリン。ボスを倒すことで、下っ端が萎縮したらこっちのもん。ただ……それがゴブリンに通じるかわからないけど。
ホブゴブリンは私に気付き、ギギーッと叫びながら手に持った剣を振り回している。それに感化されたのか、ゴブリン達もギギーと叫ぶ。
「うっわ〜、一丁前に剣持ってるよ。誰かの奪ったのかも。」
ホブゴブリンが剣で斬りつけるのを横にズレてかわす。避けながらホブゴブリンのふくらはぎを斬りつけると、痛さで暴れ出す。剣を振り回しながら暴れるから、中々近寄れない。そこへライオンサイズになったパールが背中に飛び蹴りをして、近くの木まで吹っ飛び気絶した。
「アレは、一旦おいといてこっちを片付けよう。」
ゴブリン達は、ホブゴブリンが気絶するのを見て驚き動きを止めていたが、私たちが近づいたことで敵討ちとばかりに襲い掛かってきた。
「はい。い〜ち。」ギギーッ。
走ってきたところを斬りつける。
『に〜い。』ギゲェーッ。
パールは、きれいに研いだ爪で猫パンチならぬフェンリルパンチ。
「よっと、さ〜んとし〜。」ガギャーッ。グキャーッ
同時に来たところで、クルッと回転斬り。
『んっと、ご〜お。』ギャッ?ギギャーッ。
フェンリルパンチで棍棒を弾き飛ばし、喉元に噛み付くパール。
『これで、ラストだよ〜。』
ラストゴブの腕に噛みつき私の方へ高く放り投げる。
「はいはーい。ろ〜く〜っと。」グギョーッ。
落ちてきたところを下から上に剣を斬り上げた。
「よし!雑魚はお終い。討伐部位は耳。……後は、ホブゴブだけ……って、いねぇ!」
振り返るといつの間にか、ホブゴブリンはいなかった。
『ありゃ?逃げたの?……逃げ切れるわけないのに?』
パールに跨がり、ホブゴブリンの後を追う。頭を打ち付けたからなのか、フラフラしながら歩いている。歩いている方向には遠くに洞窟があるのが見える。
「あの洞窟が住処かな?中に逃げこまれる前に、やっちゃお。間に合う?」
『余裕〜。そ〜れ。』ビカーーン。
走って追いかけるかと思いきや、パールはホブゴブリンに対して雷を落とした。
「うっわ〜、ホブゴブが焦げホブになっちゃってるよ。」
『あはは、やり過ぎちゃった?』
「『まっ、いっか。』」
念のため、ゴブリンの住処らしき洞窟の前まで行ってみる。
「どう?中にいそう?」
『ん〜、ゴブリン臭さはないけど……人間いるっぽい。』
「マジか。じゃあ、確認しーーー」
「ジョー!どこだー?ジョーーー!いたーー。」
誰かが呼んでる。
『ジーンだよ。』
「えっ?ジーン兄様?」
振り返ると、こちらへ走ってくるジーンとマーティンがいた。
「あれ?どうしたの?」
「ハァハァ……どうしたって……ハァハァ……マックさんが知らせに来てくれたんだよ……。でも、大丈夫だったみたいだな。」
「ハァハァ………ジョアンちゃん……強すぎだよ……ハァハァ……。俺ら必要なかったな……。」
「いえ、ちょうど良かったです。洞窟の中に人がいるっぽいんで……。」
「「マジか!?」」
パール、マーティン、ジョアン、ジーンの順で洞窟へ入る。
入って10mほどで、天井が高くなりホールのような所に来る。周りを見渡すと奥に続く通路が5ヶ所ある。パールが言うには、左から3番目と5番目にいるらしい。二手に別れ進んで行くと、奥は木で出来た格子がはめ込んであった。まるで時代劇に出てくるような牢屋。
3番目には、きれいな身なりをした5才ぐらい褐色の肌の女の子とその子を守るようにいる私より年上っぽい同じく褐色の肌の女の子がいた。
「大丈夫?私、ジョアン。冒険者なの。今、助けてあげるからね。」
「「よ、良かった〜。うぅわぁ〜ん……。」」
2人はホッとしたのか抱き合って泣き出した。泣いてる2人をパールと2人で慰めながら、先程のホールまで連れてくる。5番目を見に行ったジーン兄様とマーティンさんも、捕らえられていた人を救出してホールへ戻ってきた。連れて来たのは、私より大きな男の子が2人。
「ん?……あれ?ルー?デニス君?」
「えっ、ジョアンか?」「ジョアンちゃん、なんで?」
「ジョー、知り合い?」
捕えられていた男の子は、孤児院の友達のルーとデニスだった。
2人の説明によると、小さな女の子はランペイル領に買い付けに来た王都の商人の娘さんで、もう1人の女の子はそのメイド。ルーとデニス君は護衛依頼で今日の午前中から一緒に森へ来ていたらしく、そこでゴブリン達に捕まったということだった。
ルーもデニス君もランクEで、ある程度のゴブリンは倒したらしいがホブゴブリンが現れたことで、形勢逆転してしまい更に娘さんが人質になってしまったことで捕まってしまったらしい。
ひとまず4人を連れて、マックさんの家に討伐完了したことを報告する。マックさんとサマンサさんは私が無事に帰って来たことを喜び、ゴブリン達を討伐したことを驚いた。
そして、攫われていた女の子たちとルーたちに、ホットミルクを用意してくれた。4人は、ホットミルクを飲んだ事で更にお腹が空いてしまったようで誰からともなくグ〜ッとお腹が鳴る。
マックさんに許可を貰い、ストレージの中からいくつか食べ物を出す。それを4人が競い合うように食べていく。女の子たちはフレンチトーストやパウンドケーキ、ルーたちは唐揚げやサンドウィッチを。そして、なぜかジーン兄様とマーティンさんも食べている。足元ではパールまでが、ジェットブルジャーキーを食べている。
マックさんたちにもお裾分けしたら、最初は恐縮していたが……最終的にマックさんが唐揚げを美味しそうに食べて。それを見たサマンサさんから、レシピを訊かれた。
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