163.10才になりました
ようやく10才になりました〜。
やってきました、誕生日。
HAPPY BIRTHDAY to ME〜。おめでとう、私。
朝食後、毎年恒例で自室に軟禁されている……。飾り付けを見たとしても初見のように驚くと言ったら、そういうことじゃない!とサラには怒られるし……。
テレビやレコーダーがあれば、軟禁されても文句言わないのにねぇ〜。暇だわ……。
……そう言えば、6才の誕生日からセルフサーチしてないわねぇ〜。暇だし、いっちょやってみようかしらねぇ〜。
自分の手を見ながら【サーチ】をかける。
[ジョアン・ランペイル]
ランペイル家、長女。10才。【無】属性。
状態:健康優良児。
補足:転生して、精神年齢が身体に引っ張られている。
身体が成長すれば、精神が若返っていくよ。
精神年齢:20代。
契約:ペガサス【スノー】
ペガサス【ブラウ】
フェンリル【パール】
おふっ……。
20代……。享年82才だったのに?マジか!?
えーっと、6才で60代だったから単純計算で1才で10年若返ってるってこと?チートすげぇ〜……。
あっ、契約している子達も出るのねぇ〜。
そう言えば、パールにサーチかけたのも拾った時だから4年前かぁ〜。成獣にもなったし、あれから変わったわよね?
「パール、サーチかけても良い?」
パールは部屋の片隅で、パール用クッションを置きその上で寝ている。
『ん〜?サーチ?もちろん良いよ。』
「ありがとう。【サーチ】」
[パール]
フェンリル。成獣。
契約者:ジョアン。
属性:雷
水
状態:健康。
補足:契約した為、人間との会話可能。
ジョアンとだけ念話可能。
身体の大きさを変更可能。
大好きな食べ物は、ジェットブルジャーキー。
「えーーーーっ!?」
『っ!?なに?』
再びうとうとしていたパールが、ジョアンの声に驚き飛び起きる。
「パール、属性持ちだったの?」
『あー、うん。使うことないから忘れてた。』
「忘れてたって……。」
トントントン。「ジョアン様、どうかなさいました?」
サラがジョアンの声を聞きつけ、やって来た。
「あー、大丈夫。……あっ、サラ?」
ガチャ。「失礼します。何か御用ですか?」
「うん。お父様たちに話があるから時間があるか聞いて欲しいの。」
「かしこまりました。」
*****
お父様に指定された時間にリビングへ行くと、お父様、お母様、お祖父様、お祖母様、お兄様たち、そしていつ来たのかジュリー叔母様、ギル叔父様、ヴィーがいた。双子ちゃんはお昼寝しているらしい。そして、アラン兄様は仕事で来れないと。まあ、近衛隊だものねぇ〜。
「お久しぶりです、ジュリー姉様、ギル兄様。いついらしたのですか?」
「久しぶりね、ジョアンちゃん。今さっき、来たばかりよ。最後に会ったのは4年前かしら?大きくなって、更に可愛くなったわねぇ。」
「うんうん。本当に可愛くなったね〜。あれから色々とバタバタしてて年末年始の挨拶も出来なくてね。」
「大変でしたね。……ヴィーも顔を見るのは久しぶりだね。手紙ではやり取りしてたけど。」
「おう、そうだな。ノエル兄やジーン兄には学院であったりするけどな。……相変わらず、ちっこいな。」
「うー。私も大きくなったのに、ヴィーが大きくなりすぎなの!」
「で、ジョアン話があると聞いたが?」
皆んなが座り、グレイとナンシー、サラがお茶を準備したところでお父様が話を切り出す。
「はい……。あの……。」
何と話し出していいか戸惑っていると、
「ジョアンちゃん。ゆっくりで良いのよ。」
と、お祖母様が言う。それに頷き
「あの……私の前世について……話していないことをお話ししたいと思って。それから……パールについても……。」
「前世の…こと。」
「はい。まず……皆んなには内緒にしてたんですけど……。前世の享年は………82です。」
「「えっ!?は、82才?」」
ジーン兄様とヴィーが驚く。
「ジョアン……その、どうして亡くなったの?病気?」
ノエル兄様が聞く。
「えっと、風邪で寝込んではいたんですけど……夜寝たらそのまま……。たぶん老衰もあったんだと思います。」
「家族いたって前に話してたけど?」
「はい。私の息子夫婦と孫達と暮らしていました。息子夫婦は働きに出ていたので、私は家で料理や掃除、洗濯をやってました。」
「だから、掃除や料理の知識があったんだね。」
「てっきり料理人だと思ってたよ。」
ノエル兄様とジーン兄様が言う。
「仕事していた時は、こっちで言う魔道具の販売員をしていました。料理は食べるのも作るのも好きだったので……。」
「ジョアンが今まで作っていたランチバッグやストレッチ編みは?」
お母様が聞く。
「手芸も好きだったんです。編み物、刺繍、裁縫、ひと通りやりました。出産したのを機会に販売員の仕事を辞めたので、時間がいっぱいあったんですよ。」
「うふふ、そうだったのね。それなら納得できるわ。」
「あの、プロレス技ってのは?」
ジーン兄様が聞く。
「あー、あれは前世の旦那さんが格闘技が好きで試合を一緒に観に行ってました。」
「なに?そのプロレスって?」
ヴィーが興味津々で聞く。
「あー……ジョーと鍛錬したらわかるよ。」
「おっ、じゃあジョアン、あとでやろうぜ。」
「ちょっと、ヴィンスここに何しに来たか忘れたの?」
「あっ……ごめんなさい。」
ジュリー叔母様に言われて、思い出したようだった。
「それから、王妃様とのことなんですけど……。」
「ん?王妃様がどうした?」
お父様が不思議そうにする。
「王妃様は、前世で知り合いでした。……私の親友の娘さんでした。」
「「「「「「「えっ!?」」」」」」」
「だって、王妃様はジョーより年上だろ?」
「確か母上同じぐらいですよね?」
「たぶん、私より先に亡くなったからだと思います。本人が過労死だと言ってましたから。」
「「過労死……。」」
お父様とギル叔父様が、自分にも心当たりがあるのかボソッと呟く。
2人とも仕事し過ぎだからねぇ〜。
気をつけて欲しいものだわ。
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