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コミカライズ連載中【WEB版】享年82歳の異世界転生!?〜ハズレ属性でも気にしない、スキルだけで無双します〜《第11回ネット小説大賞 金賞受賞》  作者: ラクシュミー


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131.王都観光①

いつも読んで頂きまして、ありがとうございます。

昨日の夜、ノエル兄様がスノーちゃんに乗って先に旅立った。

そして朝食後、私とお父様とジーン兄様も転移扉で王都のお屋敷へ向かう。……と意気込んだものの、ただ扉を通るだけなので、本当に王都なのか未だにわからない。

「お帰りなさいませ、旦那様、ジーン坊ちゃん、ジョアンお嬢様。」

「「「「「「「お帰りなさいませ。」」」」」」」


「ああ、出迎えご苦労。変わりはないか?」

「はい、ございません。……ただ、かのお方から何時こちらへ来るのかという問い合わせが、何度か来ているだけです。」

「はぁ〜、本当にアイツは……。」

「……あの、お父様?ご挨拶をしてもよろしいですか?」

「ん?ああ、構わないぞ。」

「ジョアンです。色々とご迷惑をお掛けしますが、宜しくお願いします。」

と、頭を下げる。

「お、お嬢様、頭を上げて下さい。私は、王都の屋敷を任されております、リアムと申します。……グレイにはよく聞いておりましたが、大きくなられましたね。こちらに来たのは、産まれてすぐでしたので。あっ、それから彼女はーーー」

「こちらでメイド長を任されております、マーサと申します。本当に愛らしく成長なさって……マーサは嬉しく思います。グスッ……。」

その他にも使用人を紹介され、挨拶を終える。


「で、ノエルは?」

「朝方到着され、まだお休みです。それから、あの白馬は厩舎におります。」

「そうか。ありがとう。それと、アイツの所には明朝向かうと連絡してくれ。ジーン、ジョアン、私は少しこちらの仕事を片付ける。お前達はどうする?」

「あ、あの……私、王都を見てみたいです。初めてですから。」

「じゃあ、俺が案内するよ。美味い物いっぱいあるぞ。」

「本当ですか?お願いします。ジーン兄様。」

「よし、じゃあ、しゅっぱーつ!!」

「おーー。」


「……それとなく《影》を。」

「心得ております。」

お父様がリアムに、そんなことを言ってるとは私もジーン兄様も知らなかった。



*****



「わぁ〜、やっぱりジェネラルの街のマーケットよりも大きいですね。」

ジーン兄様に連れられて、王都セカンディーの中央マーケットに来ている。

「あはは、そりゃそーだろ。ほら、こっちに美味い串焼き屋があるんだ。」

今、私は迷子にならないようにジーン兄様に手を繋がれている。

そこまで心配しなくてもいいのに……。


「おやっさん、こんちはー。」

「おっ、ジーン坊。まだ学院の休みなのに、珍しいな。……おっ?なんだ可愛い子連れて、彼女か?デートならこんな店に連れてくるのは、どうかと思うぞ?」

「な、何言ってんだよ。違うよ、俺の妹。初めて王都に来たから案内してるんだ。」

「初めまして、妹のジョアンです。いつも兄がお世話になってます。ここの串焼きが美味しいって聞いて楽しみにして来ました。」

「こりや、ご丁寧にどうも。……じゃあ、今日はサービスだ!ほらよ。」

「マジ!?サンキューおやっさん。」

「良いんですか?でも、申し訳ないので……コレ差し上げます。」

そう言ってポシェットから干し芋を出して店主に渡す。

ちなみに、このポシェットはジョアンのストレージSを隠す為に、裁縫のプロのミトとその弟子となったメーガンの合作だった。ポシェットの中でストレージを展開すれば、まるでポシェットから取り出したように見えるのだ。


「えっと、妹さん、これは?」

「はい、私の領で人気の干し芋です。」

「……ジョー、よくそれ持ち歩いて配ってるな。」

「そりゃあ、領の特産物の宣伝のためです。だから、ほら袋に我が領のエンブレムが入っているでしょう?」

「わっははは、いや、しっかりした妹さんだ。これ、食べてみて美味かったら、皆んなにも宣伝しておくよ。」

「ありがとうございます。ぜひ、お願いします!」

そう言って、追加で2袋渡す。

店主は苦笑し、ジーン兄様は呆れた。


串焼きを食べた後は、フレッシュフルーツのジュース屋、ジェットブルサンド屋などを梯子した。

お腹が満たされてからは雑貨屋さんや本屋さんに立ち寄り、可愛らしいレターセットやスケッチブック、伝説の生き物について書いてある本を購入した。


「さすがに疲れただろ?最後にカフェでケーキでも食べるか?」

「食べる!!行こ、早く行こう!!」

「あははは、何だよ元気じゃん。」

先程まで手を引かれながらようやく歩いていたのに、ケーキと聞いて逆にジーン兄様を引っ張って歩く私を見て、現金なやつだなぁ〜と思いながら

「わかった、わかったから引っ張るなよ。それに場所知らないだろー。」

「あっ、そうか。でも早く、早く。」

「はいはい。」

「ジーン兄様、『はい』は一回です!」

「っ!!……ナンシーみたいなこと言うなよ〜。」

「えへへ。ナンシーのマネしてみた。」





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