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コミカライズ連載中【WEB版】享年82歳の異世界転生!?〜ハズレ属性でも気にしない、スキルだけで無双します〜《第11回ネット小説大賞 金賞受賞》  作者: ラクシュミー


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126.いたとん

いつも読んで頂き、ありがとうございます。

「んーーー。あーよく寝た。」

ベッドの上で目を覚ました私は、大きく伸びをする。


なんかいつもより、寝た感じがするわねぇ。

……ん?あれ?でも私、転移し過ぎて倒れたはず。

あっ!!兄様達は?ナンシーにネイサン、ザック。サラにアニーは?


ガチャッ。


「あっ!!ジョアン様ーーーー!!」

「あっ!!サラ!!」

扉を開けて入ってきたのはサラだった。サラは私が起きているのがわかり、ベッドに駆け寄り私を抱きしめる。

「うぅ……本当に良かった。ジョアン様が無事で。本当に良かった。」

「うんうん。サラも無事で良かった。怪我は?」

「は、はい。大丈夫です。ジョアン様が旦那様達を呼んできてくれたおかげで。」


「「ジョーー!!」」

ノエル兄様とジーン兄様が入って来た。ベッドに駆け寄り私を交互に抱きしめる。

「ノエル兄様、ジーン兄様。良かった、無事で。怪我はない?」

「ああ、ジョーのおかげで僕も皆んなも大丈夫だよ。ちょっと擦り傷が出来たぐらい。」

「本当に良くやったよ。でも心配したんだぞ!ウォーグウルフを討伐して帰ってきたら、倒れたって言うから。ジョーはなんともないのか?」

「私は大丈夫です。頭も身体も、すっごいスッキリしてます。」ぐぅ〜〜っ。


「「ぶっ、あはははは。」」


うっわ、恥ずかしい。すごい大きな音でお腹鳴っちゃったわ。


「クックックッ、まあ、しょうがないよ。2日も寝ていたんだから。」

「えっ!?2日!?」

ノエル兄様の言葉が信じられない。

「よっぽど皆んなを転移させるのに疲れたんじゃね?」

と、ジーン兄様。


バタ、バタ、バタ……バンッ。


「ジョアン!!」

お父様達がやって来て私をキツく抱きしめる。

「お、お父様……く、苦しい………です。」

「あー、父上!!ジョーが潰れてる!!」

ジーン兄様が言ってくれなかったら、また意識を失っていたわよ。

「あっ、すまん。いや、でも本当に良かった。」

「「ジョアン様。本当にありがとうございました。」」

グレイとナンシーが頭を下げる。

「えっ!?ちょっと頭を上げて。私はただ呼びに行っただけだし、ナンシーは本当に頑張ってくれたじゃない。怪我はないの?大丈夫?」

「はい、ちょっとした擦り傷程度だけですから。」

「良かった〜。あれ?そう言えばお母様は?」

「ああ、マギーはお腹が苦しくてベッドにいるよ。」

「えっ!?大丈夫なのですか?」

「大丈夫、心配ない。ともかく何か食べるかい?お腹が空いただろう?」

「はい。ペッコペコです。」ぐぅ〜〜っ。

「あっははははー。お腹も返事しているから、エイブに何か作らせよう。」


軽く湯浴みをしてダイニングで待っていると、サラが食事を持ってきてくれる。その後ろにはアニーがいた。

「うぅ……ジョ、ジョアンざまーー。」

「アニー、泣かないで。私は元気だから、ねっ?」

「ばいぃ……本当にずみまぜんでじだぁ〜〜。」

「大丈夫、大丈夫だから泣き止んで。」

ようやく泣き止んだアニーは、目がパンパンに腫れていて目の下のクマが凄かった。私が倒れたことで一睡もせずにいたらしい。ちなみにサラは寝ずの看病をしようとして、ナンシーに今寝ておかないと私が起きた時に対応出来なくなるからと怒られたらしい。

「痛いの痛いの飛んでいけ〜(【ファーストエイド】)」

アニーの顔に手を当てて、ファーストエイドを掛け目の下のクマと腫れを治す。アニーは何度もお礼を言ってダイニングを出て行った。


エイブさんが作ってくれたのは、野菜たっぷりのメソ汁だった。私と一緒に何度も作っているからなのか、私の味付けに似ている。

「ふぅ〜〜。生き返る〜。」

「ふふふっ。それは良かったです。」

「食べ終わったら、お母様の所へ行こうと思うから大丈夫か聞いて来てくれる?」

「かしこまりました。」

そう言ってダイニングを出て行く。

サラと入れ替わりに入って来たのは、ネイサンとザックだった。

「「本当にごめん。」」

と声を揃えて頭を下げる。

「はっ!?何が?ちょっと頭を上げてよ。」

「……ジョアンが危険を顧みず助けを呼びに言ったのに、俺たちは馬車の中で何も出来なかった。」

「怖くて動けなかったんだ……。」

「ああ、でもそれはしょうがないよ。適材適所って言って出来る人がやれる事をやればいいんだって。……って言うか、そのアザどうしたの?」

「「あっ!?」」

服の袖から見えるアザに気付き聞いてみると、2人は急いでアザを隠す。

「あっ、いや、その……。俺達も鍛練し直そうと思って父さんにお願いしたんだ。その時、ちょっと模擬刀が当たっただけだから。」

「そのアザはちょっとじゃないでしょ?治してあげるから捲って。」

「いや、これは俺達のケジメみたいなもんだから治さなくて良い。」

「でも……。」

「本当に大丈夫だから。」

「いや、やっぱりダメ!!そんなケジメなんて自己満足しかないよ。私は怪我をして欲しくなくて頑張ったの。なのに、いくら鍛練でも怪我してるなんて嫌だ!!いたとん(【ファーストエイド】)。はい、ザックも、いたとん(【ファーストエイド】)。」

「ジョアン……いたとんって何?」

「痛いの痛いの飛んでいけ〜の略。無詠唱でも良いんだけど、なんとなく?」


そう言えば、昔、芸人がそんなコントでやってた気がするわねぇ〜。


「「ぶふっ、あっはははは。」」

「略って……はははは……面倒くさいだけだろ。」

「い、良いじゃない。ザック、うるさい!」

「あははは。でも……ありがとう。…確かに自己満足だったかも。これから、もっとノエルやジーン、ジョアンを守れるように頑張るよ。」

そう言ってネイサンがジョアンの頭を優しく撫でる。

「俺だって、兄貴に負けないぐらい頑張るから。母さんやばあちゃんにも負けないぐらいに。」

「……いや、たぶんロッテンマイヤーさんには誰も勝てないよ。」

「「確かに。」」


「「「ぶっ…あっははははーー。」」」


本当に、みんな無事で良かった。

頑張った甲斐があるわねぇ〜。



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