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コミカライズ連載中【WEB版】享年82歳の異世界転生!?〜ハズレ属性でも気にしない、スキルだけで無双します〜《第11回ネット小説大賞 金賞受賞》  作者: ラクシュミー


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119.人たらし

セバスチャンさんとロッテンマイヤーさんが、カートを押して戻って来た。


あっ、そろそろ寝酒ね……。じゃあ、ツマミ出しちゃいますかねぇ。


「そう言えば、昨日、乾物屋さんでスルメと餅を見つけたんです。」

「スルメと餅と言うのは、前に話していた物よね?」

「ええ、そうです。コレなんですけど。」

ストレージからスルメと餅を取り出す。

「スルメとは、クラーケンの干物か?して、この餅とは何じゃ?」

「餅は、米を蒸してこねた物です。」

まぁ、正確には餅米だけれどねぇ〜。


「確か、焼いて食べるのよね?」

「はい。焼いた物がこれです。」

○分間クッキングのように、焼き上がった物をストレージから取り出す。

「わっははは、準備がいいのぉ。」

「スルメはマヨネーズ七味唐辛子を付けて食べて下さい。餅はセウユを付けた磯部焼きにしました。」

「あら?餅の黒い紙は何かしら?」

「あっ、海苔と言って海藻を乾燥させた物です。そのまま食べて下さい。」

ちなみに七味と海苔は、さっちゃんの店を出る時に偶然見つけて即購入した物。


「おぉー、このスルメは噛めば噛むほど味が出るのぉ。これは酒が欲しくなるわい。セバス、何かーー」

「どうぞ。お祖父様。」

「ん?これは水じゃろ?ワシは酒がいいぞ。」

「いいえ、水ではありません。(あずま)の国のお酒で清酒という物です。」

「なんと、このような透明な酒があるのか。どれ……美味い!呑んだ後に鼻にスーッとふくよかな香り、それに角のないまろやかな口当たり…。スルメにも合うな。」


ゴクリッ………バチッ……。

「うっ。」


うっわ、セバスチャンさんが生唾飲み込んだら、ロッテンマイヤーさんの電撃攻撃……。そして、そのロッテンマイヤーさんは、私何もしてませんけど的な感じでキョトンとして首を傾げてる…。可愛らしいけど、電撃攻撃……まるでピ○チュウね。


「えっと、その、ロッテンマイヤーさんもセバスチャンさんも良かったらこちらに来て座って下さい。ね?お祖父様、お祖母様いいですよね?」

「お、おう。いつもよく働いてくれてるからな。2人ともこちらに来て、たまには一緒にどうじゃ。」

「ふふふっ。そうね、たまには良いんじゃないかしら。」

「「失礼致します。」」

「ささっ、どうぞどうぞ。」

清酒を2人に勧める。

「では……おぉ、これは… 舌の上をまろやかに滑っていく、実に舌触りのよい酒ですね。そして、このほのかな香りがとても良いです。」

セバスチャンさん…素晴らしい解説です。ソムリエのようです。そして、間違いなくいける口ですね。

「とても呑みやすいお酒ですね。奥様好みでは?」

「ええ、確かに呑みやすくて飲み過ぎそうね。」


「ところで、この清酒はどうしたんじゃ?」

「あっ、さっちゃんから、乾物屋さんのさっちゃんから購入しました。」

「あぁ、あの乾物屋ですか。確か、タイキの祖母でしたかね?」

やっぱり、知っていたのね…。

「あら?でも、映像には清酒を購入するところ映ってなかったわよね?」

「はい、帰る前に豚汁…オーク汁をあげたんです。その時に、(あずま)の国の物が他にあったら教えて下さいってお願いしたら、奥から出てきました。」

「「「「……。」」」」

どうして、みんな黙るのかしら?


「わっはははは。いや〜ジョアンはさすがじゃな。」

「えっ?何が?」

「お嬢様。まず、あの乾物屋は街の人間でも中々寄り付きません。店構えもそうですが、店主があの様な方なので入りにくいのです。」

「ああ〜。なるほどです。」

セバスチャンさんの説明は、確かに納得できるわ。


「にも関わらず、お嬢様は商品を値切って購入した上に、奥に置いておくぐらいの逸品を出させて購入してくるとは……。」

「いや、でも私は何もーー」

「いいえ、お嬢様。お話中申し訳ありませんが、お嬢様はあの偏屈で有名なサチコに、オーク汁という賄賂を渡したではありませんか。サチコも喜んでおりました。」

「えっ?ロッテンマイヤーさん、さっちゃんと知り合い?」

「はい、昔馴染みでございます。あのサチコの懐に入れるとは、さすがでございます。」

「ふふふっ、ジョアンちゃんは『人たらし』なのね。」

「えーーっ!?そんなお祖母様〜。」

「わっははは。ジョアンに胃袋掴まれたら、もうどうにも出来んわい。」

「ちょ、お祖父様まで〜。」


「そうだ。こんなのも作ったんです。」

そう言って、ランチに出さなかった手羽の唐揚げを出す。

「これは、マック達が食べていた?そういえば、お嬢様がストレージに仕舞っていましたね。」

「あっ、はい。そうです。」

あの時、しれーっとストレージに仕舞ったのバレていたのね……。恐るべしロッテンマイヤーさん。

「おおーコレはまた、塩味の唐揚げとは違う美味さがあるな。清酒よりもーーー」

「はい……ドンッ……エールです。」

ウィルの話を遮って、グラスまでキンキンに冷やしたエールを出す。


「「「「っ!!」」」」

4人は、まさかキンキンに冷えたエールまでジョアンのストレージから出るとは思わず、驚いて固まった。




誤字脱字の報告、ありがとうございます。

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