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コミカライズ連載中【WEB版】享年82歳の異世界転生!?〜ハズレ属性でも気にしない、スキルだけで無双します〜《第11回ネット小説大賞 金賞受賞》  作者: ラクシュミー


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112.お祖父様のお屋敷

季節は巡って学院の夏季休みに合わせて、お祖父様の所へ遊びに来ました。

今回のメンバーは、私、お兄様×2、ネイサン、ザック、サラ、アニー、ナンシー、護衛としてダイさんとキラさん。両親は妊婦の母を気遣いお留守番。


「ん〜、疲れたー。」

お祖父様のいるファンタズモの街まで、最後の休憩で馬車の外へ出た私はぐーっと伸びをする。

ランペイルの屋敷を出発したのは昨日、途中の街で一泊してあと1刻間ぐらいで着く予定。


途中でオーク3匹?頭?に出会ったが、兄達とナンシーでいともあっさりと片付けてしまった。ノエル兄様は【火】属性で燃やし、ジーン兄様は【風】属性でオークを足止めしたところを太刀で、ナンシーは【水】属性で氷漬けにしてしまった。

ダイとキラは、俺ら必要なくね?と疑問を呟いていたけど、ジーンとナンシーの倒したオークを解体してもらうので必要です。ちなみにノエル兄様のは燃やしてしまったので、肉がダメになってしまった。勿体ない。


だからノエル兄様を正座させて

「ノエル兄様、そんな事をしていると勿体ないオバケがやってきますよ。」

いきなりの私の勿体ないオバケ発言にノエル兄様は驚いている。だけど、そんな事は知ったこっちゃない。

「勿体ないオバケというのはですね、粗末にされた食べ物の怨霊で、夜な夜な枕元に立って『もったいない……もったいない……』って囁くんです。だから、勿体ないことをしてはいけないのです!!」

「……はい、ごめんなさい。」

「わかったなら、良いです。これからは気をつけて下さいね。」

若干周りの人達が引いている気がしたけど、気にしない。


そんなこともありつつ、ようやくお祖父様のお屋敷に着いた。

ランペイル領のお屋敷より小さいけれど、白い壁のお屋敷には綺麗な花が所々に咲いている。気候が合うのかしら?椰子の木のような庭木に、あの赤いのはハイビスカス?白いのはプルメリアかしら?まるでハワイね……。


「よく来たなぁ〜。待っておったぞ。」

ウィルがリンジーと共に玄関ポーチで手を振っている。

馬車寄せに止まった瞬間に、馬車からお祖父様にダイブする。驚いたがなんなく私を受け止めるお祖父様。

「わっははは、元気だったかジョアン。」

「はい、お祖父様もお元気そうで。」

「ジョアンちゃん、元気なのは良いけど危ないでしょ?後でお話しましょうね。」

「………はい。」

早速、お祖母様に怒られてしまった。


「お祖父様、お祖母様、お久しぶりです。お元気でしたか?」

ノエル兄様が挨拶をする。

「おう、ノエルもジーンも変わりないか?」

「はい。しばらく宜しくお願いします。」

「まずは、中に入りましょう。」

お祖母様に促されて、屋敷の中に入る。


玄関ホールが明るい。上を見ると真上に大きな天窓があり光がさしている。内装も白壁を基準として家具は赤褐色の木材の物が多い。

「「「いらっしゃいませ、お坊ちゃま、お嬢様。」」」

こちらの使用人たちが出迎えてくれた。


「私はこちらで家令を勤めております、セバスチャンと申します。宜しくお願い致します。」


わぁ〜、やっぱり執事さん=セバスチャンよ。しっくりくるわ〜。しかもダンディーな人ねぇ〜。


「私は、メイド長のロッテンマイヤーと申します。何かございましたら何なりとお申し付け下さい。」


ロッテンマイヤー……最恐のメイドじゃない?アルプスの女の子に厳しい感じの?こちらのロッテンマイヤーさんも厳しいかしら?見た感じ優しそうだけどねぇ。


そんな事を考えていると、ナンシーが側に寄ってジョアンに囁く。

「お嬢様、私の両親です。」

「え?」

「ですから、セバスチャンとロッテンマイヤーが私の両親です。」

「えーー!?そうなの?……いつもナンシーにお世話になっております!!ジョアンと申します。」

いきなり頭を下げて挨拶をするジョアンに、セバスチャンとロッテンマイヤーは困惑している。

「すみません。ほら、ジョアン頭上げて。みんな困惑してるから。」

と、ノエル兄様に言われる。

「こちらこそ、ナンシーの家族だけではなく、ケイト夫婦までお世話なっているそうで…ありがとうございます。」

セバスチャンがお礼を言うけど、私が助けられてる方が多いのに。


使用人たちとの挨拶が終わり、リビングに通される。

ナンシーたちチーム使用人は荷物の整理に客室に向かった。チーム私兵団はお祖父様の所の私兵団に挨拶に行った。

「わぁ〜、素敵なリビング!こっちは、ウッドデッキまであるー!!」

リビングの大きな窓を開けると、そのままウッドデッキに出られるようになっていた。ウッドデッキには籐素材で作られたソファとテーブルがあった。

「ジョアンちゃーん、まずはお茶にしましょう。」

「はーい。」

お祖母様に呼ばれて、リビングに戻る。


「スタンリーとマーガレットはどうじゃ?息災か?そろそろ予定日じゃろ?」

「はい、一応予定では3週間後ぐらいです。」

お祖父様の質問にノエルが答える。

「でも、初産ではないから早まる可能性もあるわよね?」

「そうなの?」

お祖母様が不安を口にする。ジーンは不思議そうに聞く。

「そうですねぇ。経産婦だとそうかもしれないです。私の産まれた時はどうでした?」

「ジョアンちゃんの時は5日早かったわ。」

「だと、今回は1週間前ぐらいかもですねぇ。」

「そうねぇ〜。」

お祖母様と私が話しているのを、不思議そうに見るノエル兄様とジーン兄様。


「ねぇー、なんで2人はそんなことわかんの?」

「「経験上。」」

ジーン兄様にお祖母様と同時に答える。

「えっ!?ジョアン?あっ、前世の。なんだそういう事。」

ふふふっとお祖母様と顔を見合わせて笑う。お祖父様とノエル兄様は苦笑いだ。


夕食は、ファンタズモでよく食べると言う魚料理が中心だった。アクアパッツァ、アヒージョ、ソテー、ムニエル、ポワレなど。海が近いから魚が美味しい。

デザートのフルーツは、温暖な気候だからマンゴウ(マンゴー)やスイッカ(スイカ)が有名らしい。

どれも美味しかった。

でも、私は刺身が食べたいなぁ〜。





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