表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
60/61

46:報告とお礼の手紙

 ナガセさんへ




 クロアちゃんから聞いてるかもだけど、俺からもご報告です。


 クロアちゃんと!正式に!お付き合いすることになりました!!


 なんて手紙に書いてる今も、顔がニヤけてます。ナガセさんに泣きつくことにならなくて、ホントよかったです。


 てか、もしかしなくてもナガセさん、クロアちゃんの気持ち知ってましたよね?2人揃って恋愛相談してたんじゃ…と、ひっそり羞恥に悶えてます。ご迷惑をおかけしました!


 でもそっと見守ってくれたことにとても感謝しています。

 長休みの時に相談に乗ってもらえなかったら、一歩を踏み出す勇気を持てなかったかもしれません。あの時話を聞いて、背中を押してくれて、本当にありがとうございました。


 クロアちゃんがこちらにいられる時間はもう残り少ないけど、なるべく一緒に過ごしてたくさん話をしています。そしてもちろん、アンダスへの異動を人事に猛プッシュ中です。


 まぁ、そんなに早く異動は叶わないかもだけど、まとまった休みにはそちらへ行く予定なので、その時改めてお礼を言わせてください。

 これからも頼っちゃうことがあるかもしれませんが、見捨てないでくれるとうれしいです。


 あ、近々お礼の品が届くと思うので旦那さんと一緒に楽しんでください。旦那さんにもよろしくお伝えくださいね。

 これからもクロアちゃん共々よろしくお願いします!




 カナト・ササマキ






 〜*〜*〜*〜*






 ササマキ君へ




 ちょうど手紙と一緒に贈り物を受け取りました。イチゴ酒もユズ酒も懐かしいわ〜。子供用のジュースまで一緒にありがとう。とっても喜んでました。お酒は旦那と2人でこっそり楽しませていただきます。


 そして。

 クロアちゃんとのこと、本当におめでとう!


 お察しの通りクロアちゃんの気持ちは知っていたけど、ササマキ君が思いの外悩んじゃってて焦ったわ。でも自分に置き換えると、確かに色々考えて動けなくなるのも分かるもの。だからササマキ君が前に進んでくれてすごくホッとしています。


 遠距離になって不安も出てくると思うけど、クロアちゃんのことは私もなるべくフォローするからね。ひとまず今は、一緒にいられる時間を存分に楽しんでください。

 こちらに来ることがあれば、2人で顔を出してくれると嬉しいわ。でももちろん、2人の時間を優先してね。


 クロアちゃんからもササマキ君からも幸せそうな手紙が届いて、私もなんだか幸せのお裾分けをしてもらっている気分です。これからも2人が笑っていられることを心の底から祈っています。あと、ササマキ君が希望通りアンダス支社に戻ってくることも!


 なんだかクロアちゃんと出会ってからのことを思い出して胸がいっぱいになってきちゃったから、早速今夜いただいたイチゴ酒開けちゃおうかしら。2人の未来に乾杯!ってね。

 ちゃんとお互いを思いやれる2人だもの。きっとこれからも素敵な関係を築いていけるって、私はそう信じています。

 どうか今の気持ちを、ずっと忘れないでいてね。


 なんだか色々書きたくなっちゃうけど、長くなるからこの辺で。またササマキ君に会える日を子ども達と楽しみにしています。

 2人の未来が笑顔で溢れますように。


 本当に本当におめでとう!



 マキ・ナガセ・ルーヴ







最後までお読みいただきありがとうございました。

ゆっくり更新の中ブックマークや評価、いいねで支えてくださった方々に、心より感謝を申し上げます。



感想をくださった方

作者の心をくすぐる素敵な感想、読む度にとても嬉しく励みになりました。

マキさんへのご報告の手紙で本編完結です。ありがとうございました!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] マキさんの心情が読者を代弁してくださってる! [一言] 完結ありがとうございました。 心置きなく、安心して応援できるカップル。とてもかわいらしかったです。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ