第一章14 《朝ごはんの完成(ジ エンド)!?》
普通の俺んちの台所に、俺とエリヴィラがエプロン姿がいた。
そして準備を整った俺とエリヴィラは、台所で料理本を見付け、中に書いてる色んなレシピを見ていた。
「へー結構あるね・・・お! フランス料理もある、イタリアのも!」
少しテンション上がっていた俺は、真剣にそれを見ていた。
「パーパ、私、これを作りたいです!」
そして俺の隣りにいたエリヴィラはあるレシピを指名した。
「ええと、なになに・・・? え? これが食べたいの?」
エリヴィラは強くうなずいた。
本当にいいの? こんな普通な料理でいいのか? あ、でも、エリヴィラはボルシチ以外の料理が知らないんだ~ じゃしょうがない。 エリヴィラが選んだ料理は、アメリカ料理(それに書いているから)、パンケーキにシロップ(まだ残っているのかな?)とブルーベリーの組だ。
パンケーキは作れる、でもブルーベリーはちょっと・・・冷蔵庫にあったのかな? お袋は好きな果物だから・・・まだあるはず!
「よーし! エリヴィラ、一緒にがんばろー」
「うん!」
この笑顔を見ると、なんだかやる気が倍になる気がする! よっしゃ! やるぞー!
まずはパンケーキから、レシピは頭のなかに記録しているから、簡潔にエリヴィラに教えよう。
「エリヴィラ、こっちに来い。 パンケーキに必要な材料を教える」
「Хорошо~」
ん? 今のは「ハラショー」、確か・・・「分かった」という意味でしたわよね?
――どうやら、興奮すぎて、ロシア語で返事をした。
「よく聞け、エリヴィラ。 パンケーキに必要な材料は――
ホットケーキミックス200g
牛乳200ml
卵1個
メイプルシロップ或いはチョコシロップなど適量
マーガリン適量
そして作り方については後で教える。 今、俺が言ったこと、覚えた?」
俺は真剣に質問した、そしてエリヴィラは――
「はい!」
「いい返事だ」
感動したぜ! エリヴィラはいい記憶力を持っている。 昨日の日本語勉強会で分かったから、きっと彼女はこんな簡単なことをすぐに覚えるはずってな。 よし、まずは――
こうして俺たちはまず、今説明した材料を先に準備した。
全てが整った後、俺はエリヴィラにパンケーキの作り方を教えた。
「いいか、エリヴィラ、これ先に言ってやる。 料理とは、いわゆるバトルフィールドだ。 何時ケガしてもおかしくない、だからもし、なにか困ったことがあるなら・・・俺に教えろ。 俺は何時だってお前のそばにいるからさ!」
「はいっ! ありがとう、パーパ! 大好き!」
「うおおおっ! こらっ、いきなり抱きついてくるなんて、危ないぞ?」
「えへへへ・・・ごめんなさい」
――チクショウーかわい過ぎる! 今の俺ならなんとなく、以前親父が言ったことを理解した。 「娘が欲しい」って、今は分かる! この気持ちは・・・悪くない。 っといけない、またしても妙なところで考え込んだ。 はやくパンケーキの作り方をエリヴィラに教えよう!
「じゃまずは第一歩;
牛乳と卵を混ぜて
ホットケーキミックスを入れて
よくまぜる。
そして第二歩;
フライパンに小さめの丸をつくり焼いていく。
最後の第三歩;
焼きあがりを重ねて
マーガリンをのせてメイプルシロップ、或いはチョコシロップをかける。
どう? ちゃんと覚えた?」
「Да!」
――こらこら、またロシア語で返事したぞ? この子。 よっぽどワクワクしているだろ・・・
全ての手順を教えた後、俺はまずエリヴィラにお手本を見せ、そして彼女にやらせる。 楽しく、ニコニコと笑ってながら朝食の準備をした。 エリヴィラの笑い声がまるでこの家全体に活気をもたらしているようだ。
そして一番驚いたのは、彼女の学習力だ。 たったの一回で見るだけで、俺以上の出来上がりを完成した。 俺は少しだけ焦げているが、エリヴィラが焼いたパンケーキは完璧だ・・・見事の黄色のパンケーキである。
――これはもう学習力が高いという意味じゃない、これはもしかして・・・「完成」?! 他人のスキルを本来の持ち主より使いこなし完成された状態で体現・会得できる、のあれ? いやいやいや・・・あれはマンガの話だ、現実にいないんだ、そういうやつ。
いや、いないのは少し酷いかも、いつか現れるだろ・・・この世界はなんでもありだから・・・科学根拠があるなら。 それはそれとして、ここに重大な問題に気づいた。
「エリヴィラ、お前・・・どれにする?」
「どれって?」
やはり気づいていないんだ! 迷うな、これは先に聞くほうがいい!
「メイプルシロップとチョコシロップ、どれにする?」
「え? ええと・・・メイプルシロップ」
――定番だな。 まあ、俺もメイプル派だから、問題ないです。 そうと決まれば、メイプルシロップをかけて、机に座ろう。
「シロップの量は自分で決まる? それとも俺がやろうか?」
一応聞こうと思う。
「パーパでかけてください」
「よし、分かった」
他の人にシロップをかけるのは初めてだkら、上手くやれるのかな・・・? 仕方が無い、適量で行こう。
で、俺は見事の適量をパンケーキにかけた、多くないが、少ないでも言えない。 完璧だ、えへへ・・・
「私もやる! パーパの分、私がかけるー」
「オーケー、ほら。 ちゃんと持ってよ」
「う、うん」
シロップを貰ったエリヴィラは、俺の少し焦げてるパンケーキを数秒で見て、そして――
「・・・・・・・・・・・・・」
「なっ・・・」
「よし、完成だ! どうですか? パーパ」
「あ、う、うん・・・パーフェクトだ、エリヴィラ」
「えへへへ・・・」
――なんだこの皿の上にあるパンケーキは!? ま、眩しい!! これは適量の極限にあるパンケーキにかけたメイプルシロップなのか? シロップは全てを一度でかけたではない、少しずつかけて、完璧な仕上がりをした。 感服しました、もう認めるにしかない! エリヴィラは「完成」の持ち主であることを! っと、ふざけはこれくらいにして・・・はやくこのいかにも眩しいパンケーキを食べよう。
そして俺とエリヴィラは机に座った後、あることに気づいた。
「飲み物がない・・・エリヴィラ、お前はなにが飲みたい? ジュース? それとも牛乳?」
「じゅーす? 牛乳?」
え? ああ、そうだった。
「ええと、これとこれ。 どれが飲みたい?」
俺は直接にオレンジジュースと牛乳を冷蔵庫から持ち出し、エリヴィラに見せた。
「牛乳」
「分かった」
ジュースを冷蔵庫に戻し、牛乳をふたつのコップに入れた。
俺も牛乳が好きですから。
牛乳をエリヴィラに渡し、朝食を食べる準備もオーケーだ。 では――
「いただきます」
「頂きます」
そして俺たちは朝食を食べ始めた。 あ、ちなみにブルーベリーがあった。




