第一章11 《マンガを読む!》
まだ日差しが町全体を照らしていない時、すでに小鳥たちのメロディーが聞えていた。 新聞を配っている者も、その時既に起きていた。 ランニングしている者たちも、少し寒いの道の中に走っていた。
そして時が少しずつ流れている頃、東から太陽の照らす光がじょじょと広がっていた。 町はまるで包まれていた闇を晴らしたみたいだ。 そして今、太陽が出てきた瞬間、新しい一日が始まる。
太陽が昇った。 そして雪月花の家も、再び太陽の光浴びた。 そして二階、雪月花詩狼の部屋に、ふたりがまだぐっすりと寝ていた。
「んん・・・・・・」
まぶしい・・・
「ん? 朝?」
窓の外から光が見える。
「今は何時?」
私が上半身を起こそうとしたとき、動けないと気づいた。 理由はパーパが私を抱いていたから。
「もう、パーパったら。 どうりで昨夜、あんなに暖かいと思ったら、パーパがずっと私を抱いていたのかー えへへ・・・ありがとう、パーパ」
私はこっそりとパーパの腕を退き、ベッドから降りた。
一晩ずっと私を暖めたお礼に――
「ちゅっ」
私はパーパの頬にキスした。
えへへ・・・ちょっと照れるな。 大好きだよ、パーパ。
ニコニコと笑っていた私は、ベッドの上にあった時計を見た。
まだ五時三十七分・・・眠気も全然ないし、どうしよう? またお布団に戻る? それとも・・・
私はどう時間を過ごすのかを悩んでいると同時に、パーパの部屋をキョロキョロと見て回った。 そしてあるモノが私の視線を捕らえた。
「あの本・・・確か昨日パーパがあの本をこう呼んだ、マンガ。 でも・・・」
その本は本棚の一番から三番目の列にある。 でも私は届かない! この本棚は高すぎ、230センチあるだろ。 どうしよう・・・
そして私は脳内にあるこの部屋の情報を再確認し、足場として使えるモノを探った。 すると・・・
あった! パーパが普段使っている(推理)勉強用のデスクにある椅子だ、これなら――
「とど・・・かない~ あともう少し、と言うより、遠い・・・」
私は椅子を踏み台を使ったのですが・・・私の身長とこの椅子高さ、イコール170センチ足らずでした。 やめよう、他の方法を探そう。
諦めた私は、椅子をそっと元の場所に置き、本棚の前で突っ立ったまま他の有効的な方法を考えた。
そして何秒後、残された案はただ一つ、しかもそれは私が一番嫌ってる方法だ。
「仕方が無い、もうそれしかないみたい・・・嫌だな、またこのチカラを使わなければならない、かー でもパーパを起こすのもダメだし。 弱気になるな、エリヴィラ! 元気出せ! ここはもう安全な場所だ、パーパも一緒にいるんだ!」
そうと決まれば――
私はもう少し本棚に近づき、約20センチぐらいの距離で立った。 そして私はジャンプの体勢を構えた。
本当はこのチカラを使いたくないが・・・やむを得ない。 これはパーパに迷惑をかかないように最善の方法だ。 チカラを入れすぎないように、この部屋の天井は約250センチ・・・ここだ!
そのまま私は跳躍した、地面から私が跳んだ距離はイコール220センチ。 そして最高点に辿り着いた私は一番列の最初のマンガを取り出した。 そのまま着地した時も膝を曲がって、音を最小限にした。
よし! 無事に手に入れた。 ええと・・・タイトルは――
「ジョジョの奇妙な冒険、第一巻」
不思議なタイトルだ、そしてここに登場している人も不思議な、何かを感じる。 はやく読もう。
マンガを取った私が、パーパの椅子に座って、マンガを読み始めた。




