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第八十七話『講義』

「.......................アンタタチハ一体ナニヲシテイルンデスカ?」


大学初めての講義、言語基礎論Iを受ける為に大教室にいるのだが『奴ら』がいた。


「静かになさい、ジョン。壇上に立つ人間の話が聞こえないでしょう。」


「そうですよぉ♪せっかく言語について学ぶ良い機会なのですから静かに学びましょう?」


「いやいやいや俺がおかしいみたいに言うな!!」


勉学に精を出す事は良い事だがこの状況は根本的に違う。


(_________何故、お前らがいるんだよ!!)


堂々と講義に居座る二人に冷や汗をかく青年。


「ねぇあれって代表生の子だよね?」


はい、代表生の子です。


「代表生の両隣に座る子達もすっごい美形〜。」「左の子なんて人間じゃないくらい肌が透き通ってるし!まぢやばぁ〜」「右の子もめっさ可愛い。」「断然右の子だな、俺」「あぁ、おっ○い..........大きいもんな。」


「「「うわぁ.............こいつ」」」ドン引き


周りに座る生徒達はひそひそと自分達を見て話をしていた。講義をする教授でさえも話をしながら此方をチラチラと見てくる。


「言語は人間という生物種を特徴づける心的能力・生物学的認知機構の一つであり、これを研究・解明することで、人間とはどういう生き物であるのかを理解しようとするのが現代の言語学なのです。そして私たちは______」


一日目の授業は心構えや何を学ぶのかを簡潔に説明するだけに終わる。正直な話、サボっても良かったのではとさえ思う。いやいや、其れよりも問題はこいつらだ。


「おい。」


今日の授業は終了し、家へと帰宅しているのだが青年は楽しそうに講義について話し合う二人へと声を掛ける。


「驚きましたぁ♪この世界には複数の言語が存在するのですねぇ♪と言っても何故か私も話せてしまえましたがぁ♪」


『Radiance』シリーズは勿論海外へとも輸出されている為、様々な言語の製品が存在する。もしかしたら其れに影響を受けて言語を理解しているのではないのかと思う。勿論、推測には過ぎないが。


「聞け。」


ルキフェルとディアーナは自分を無視して楽しそうに談笑をしている。


「聞いてくださぁい!!!お願いします!!!!」


「「何ですか、うるさいですね。ご近所迷惑ですよ?」」


冷たい。ちょっと涙が出て来た。


「______どうやって大学に入った?」


今日一日全ての講義をこの二人と受けている。それも何のことわりもなく。


「簡単な話です。」


玄関へと着きルキフェルへと振り返ると翼を小さくばさりと広げ微笑みを魅せた。


「此れが答えですよ、ふふ。」


.............天使の力ですか。学内関係者達に暗示でも掛けたのかな?


(.......しかもしっかりとIDまでしっかりと発行してるし。)


ルキフェルとディアーナは自慢気に自分達のIDを見せ付けてくる。


「はぁ、頼むから学内では騒動を起こさないでくれよ。」

(近くで監視できると考えれば多少は気が楽になるが..............心配だ。)


青年は諦めた様にソファーへと腰を下ろしテレビをつける。ルキフェル達も同じく青年の左右へと座りテレビへと視線を移していた。ちなみにこの位置が定位置となりつつある。


「ニュースを見ましょう。世間の様子を定期的におさえて置いても問題はないでしょう。」

「ぶーツマラナイですぅ〜!私はバラエティと呼ばれる番組を推しますねぇ♪其れかアニメーションにしませんかぁ?」

「バラエティと言う番組は低俗すぎます。時間の浪費は避けるべきでしょう。」

「そうですかぁ?あのヤラセ感が滑稽で面白いと思いますのにぃ。仕方ありません、それではアニメにしましょう♪」


アニメを見ようとは言うがネフリも何も契約していないんだが。


「一々パソコンを持ってくるのも面倒だしなぁ。」


既存のチャンネルで何か番組がやっていないか探してみる。


「お、アニメみたいなのやってるじゃないか。」


チャンネルを変えると『童話物語』と言う童話を紹介をする幼児向け番組がやっていた。


「興味深いですね。」

「此れを見ましょう♪」


二人は興味津々にテレビへと顔を向ける。


(..............。)ぶる


何故だかは知らないが寒気を感じた。違和感はなんだと周りを見渡すが何も変化はない。


「_____あぁ、そうか。」


そしてその違和感がある事に繋がるかも知れないと気づく。


「この感覚、ディアーナ。」

「はい。近くに莫大な神気を纏う何者かが現れようとしておりますねぇ♪」


青年は番組を止める。


「来るのか?」


「いえ、これは異界からこの世界に召喚される予兆です。」


ディアーナがソファーから立ち上がり、戦闘装束であり聖女服へと衣装を変える。


「________外出の準備はよろしいでしょうか?」


ルキフェルも同様に天使の戦闘装束である鎧を着込み、神気を感じる場所へと三人で向かうことになる。


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