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第百十三話『新たな資金』

「_____マジですか?」


思わずそう言葉が漏れる。


「開けてみてくださぁい♪」


大学の食堂にて昼食をとり終えると、三人から日頃の感謝という形でプレゼントを贈りたいと言われたのだ。


(怪しいと言う気持ちが一番だけど____)


やはりプレゼントをくれる行為自体は嬉しい。袋を剥がし、中身を取り出すと一封の封筒が入っていた。そして封筒を開け中に入っている紙らしき物を取り出す。


「.............宝ぐじ?」

「えぇ、一等と言えば宜しいでしょうか♪」

「一等!?」


突然すぎて思考が間に合わない。


「あーもう!焦れったいわね!二億よ!二億!」


カミーユが大きな声で騒ぐ。


「お、おい、カミーユ!!」


急いで彼女の口を抑える。


「んーんー!!んーぷはっ、何すんのよ!」

「周りの奴らに聞こえるだろうが!」


宝くじと二億と言う数字が出れば必然と視線が集まる。


「アンタら........此れをどうやって手に入れた?」


盗んだのか、其れともまさか殺したとか言うんじゃあ無いだろうな?


「失敬な。私達は正規の方法で購入しましたよ。」


ルキフェルがそう言うが、買うお金は何処から出た?お小遣い(脅されて渡している)は何時も渡した当日に使い果たしているはずだが.......


「こっそりとお金を抜い.......ふふ、私達だって多少は節約をしますよぉ?」

「おい!」


此れからはより財布管理を強化しなければ。


「ふぅ______分かった。財布の件については後で聞くにしても、宝くじを当てたのはルキフェルの力か?」

「はい、そうですが。」

「ちなみに目的は?」


良い話には裏がある。それも此奴らだ。純粋なギフトである筈が無い。


「ふふ、理解が早いですねぇ。」


ディアーナはルキフェルへと顔を向け小さく頷くとルキフェルも頷いた。


「この資金を元にアジア州内を周りましょう♪」←ディアーナ

「この資金を元により良い『デート』をしましょう。」←ルキフェル

「「ん?」」


二人は顔を見合わし何を言っているんだと言う表情を互いに取る。


「え!?旅行に行けるの!行きたい!!」


カミーユに至っては席を立ち上がり嬉しそうに笑っていた。


「お、おう____良いじゃ無いか?」

「他人事ではなく貴方も行くんですよぉ♪」

「はぁ?無理に決まってんだろ。大学首席の奴が簡単に抜けれる訳ねぇーだろが!ただでさえ教授達にはアンタらの授業態度のお陰で嫌われてんだからこれ以上評価を落とす事はできん。」


王冠戦争の件で行く事は察せるが自分自身の生活にも支障が出る以上はついて行くことは出来ない。精々が応援する事くらいだ。


「ふむ、ではジョンが行かないのであれば行く意味は無いですね。」


ルキフェルは残ると言う。だがディアーナは信じられないと言った表情でルキフェルへと立ち耳打ちをした。


(あぁーもぅこの天使さんは本当にジョン副団長の事になると思考を停止するですから!)

「ルキフェルさん、ちょっと_____」


ディアーナはルキフェルを連れ少し離れた所で何やら説明をし始めた。


「どうしたのかしら、ルキフェル達?」


新しく食券で買ってきたうどんをズズズと口へと含んで行くカミーユ。財布を覗き込むと千円札が一枚ない事に気付く。


(うん、一度此奴らとは真剣に話しをしなければ行けないな。)


そしてルキフェル達は話し合いが終わったのか戻ってきた。


「ジョン、貴方は連れて行きます。拒否権はありません。」


キリッとした表情で話すルキフェル。先程までの意見はどうした?


「だからさっきも言「天使の奇跡を使い大学一帯、いえ関係者全てに記憶改竄を行います。」


そんなところで無駄なチート能力を使うなと言いたい。


「そもそも俺を連れて言った所で重荷になるだけだろう?無理だ。諦めてくれ。」


ルキフェル達は確かに強いとは言え以前の降霊術師戦のように人質に取らられば自分は彼等の枷にしかなり得ない。


「ダメです。連れて行きます。」


いつにも増して強気なルキフェル。


「ディアーナは先程、私に説明をしてくれました。王冠を巡る戦い、これは全ての創作物に適用される。私達は啓示を受けないとは言え、創作物である事には変わりはない。そして消えうる可能性があるのです。アジア圏内での遠征は必要不可欠。貴方は私にとっての柱であり、どうしても近くにいて欲しいのです。もう一度言いますよ。貴方には私の近くにいて欲しいのです。いえ______いなければならない。私達は運命共同体。そう言う盟約を交わしましたよね。貴方は私のものであり、私も貴方のものである。永遠に永劫に。」


怖い怖い怖い!!?そもそもいつそんな盟約交わした!?


(______この幸福な日々を失う訳には行かないのです。私達が消滅すればジョンは何処の馬とも知れぬ人間と逢引、いや人生そのものを添い遂げる可能性がある。其れだけは許せない。私以外の者が私のジョンに触れるなど.....正気を失いそうになるッ)ギリ


ルキフェルの瞳からハイライトが若干薄まる。其れを見てディアーナは静かに笑みを見せた。


(あぁ、ルキフェルさんは基本はしっかりとした聡明な方なのですがぁ、ジョン副団長が絡む際に置いては思考が短絡的になりがちなのが傷ですねぇ。ですが私も同じでしょうね。全ては貴方と私の未来のために。今は皆さんと協力しましょう。ですが、全てが終わった暁には________)


「_______ねぇ、それでいつ行くの?」


カミーユが食後のお茶を飲み干し皆へと尋ねる。


「五人目を探し出してからですかねぇ。」

「ふーん、其奴はどうやって見つけるつもり?」

「それは......」


口籠るディアーナ。まだ考え中と言う事だろう。


「あの降霊術師の男の記憶を覗く限りでは未だに複数名の創作物が日本に滞在をしているようです。」


それを聞き、青年はトントンと指を机に鳴らし意見を言う。


「なら軽くアンタらがバトればおびき出せるんじゃないか?」

「バトる?」

「ああ、分かりやすく言うとルキフェル達が模擬戦を大々的に起こすんだよ。すると他の奴らが集まって来るかも知れないないだろ?」


しかし、その意見を聞いた三人は余り良い顔をしなかった。


「私達に見世物になれ、と。」

「其れは一つの策ではありますがぁ、友好的な者が集まるか如何かは別ですよぉ。何よりも自らが餌役になる事に納得がいきませんねぇ。」

「私はルキフェル達と戦いたくないんだけど!仲間でしょ?剣を向けるなんて出来ないわ!」


意見に反抗的では在るがこれ以外に思いつく術がない。


「吾輩は少年の意見に賛成だな。」


すると自分達の座るテーブルの空いた椅子にブランチェが座る。手には食堂で買ったであろうB定食(カツ定食)なるものを持っていた。


「賢者様、何処に言ってたのよ?」

「すまぬな。身体を少し、な。」


講義の後、用事があると別れたのだが外で一服(狼体へと戻る)していたのだろう。確かに今の姿は狼ではなく女性体と言うこともあり疲れるのかもしれない。


「吾輩達には他の創作物の位置を知る術がない。ならば互いに戯れ合えば良いこと。」

「はぁ.......余り納得は行きませんが、五人目が必要である以上、致し方ありませんか。」


ルキフェルは本意ではないが承諾する事にする。カミィルとディアーナも余り乗る気では無いが首を縦に降った。


「其れでは明日の深夜、富士の樹海にて戦闘を行いましょうか。」


深夜のその場所であらば他の人間がはあまり立ち寄らないだろう。

原神と言うアプリゲームを始めたのですが、携帯ゲームであのクオリティー凄くないですか!?と言う事でこらからもブクマやコメント、気に入って下されば是非是非宜しくお願いします!!

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