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第百十話『青年、バイトやめる』

「何で貴方にそんな事を言わなけれればならないんですか!」

「そうよそうよ!そもそも貴方、ジョンくんの一体何なのかしら?関係ないのなら早くお店から出て行って欲しいのだけどっ!」


昨日ルキフェルへと対し、バイト先には来るなと注意をしたはずなのだが来やがった。そして案の定、店長達と口論まっただ中なのである。


(他の女性客も店長達の味方をし出して収拾がつかないし、俺はどうすればいいんだ。)


「貴方方が私のジョンへと馴れ馴れしく触れる事が悪いのです!不愉快だから止めろと言うのが理解出来ないのですか?本当に聞き分けが悪く、知能の低い人間達だ。」


でかいため息を吐くルキフェルにキィーー!!っと奇声を上げる店長、同僚、女性客ら一同。


「ジョンくん!本当にこんな感じの悪い人と同居してるんですか!!」


同僚(女子高生バイト)が怒った様子で質問を投げて来た。


「う、うん、してるけど。」

「今すぐに引っ越したほうがいいわね!この人といると貴方はダメになるわ!私の家に泊まりなさい!いえ、むしろ生涯泊まり続けても良いとさえ言えるわ!」


ついて行ったらついて行ったでヤバイ事になりそうだから行くわけがない。


(..........まぁ、そろそろ潮時だろうなぁ。)


バイトの給料はかなり良かったのだが流石にセクハラ続きだと参るものがある。それにルキフェル達の問題を先に解決しなければこの先の未来に平穏はない。バイトを辞めるには丁度良い機会だろう。


「今日を持ってバイトの方を止め「ダメよ!」「ダメです!」「「やめないで!!」」


圧が凄い............それにバイト一人辞めるくらいで涙を流さないで貰いたい。男性客などドン引きをした表情で此方を見ている。其れとそこの大学生はカメラで俺たちの様子を撮るな。あとでルキフェルに頼んで破壊して貰おう。


「そ、そうだジョンくん!給料をもっと増やすわよ!時給4000円なんて如何かしら?」

「わ、私の五倍近くはある........でもジョンさんが残ってくれるなら私の給料も少ないですけど全額あげます!!」


コンビニバイトで四千円って聞いた事ないぞ!?それに給料全額上げようとするな。一体何の為にバイトしてるんだよ!


「「私達もこのコンビニに毎日通う!物品だって必ず一万円以上は払う!何だったら、お金をあげましょうか?そうしましょう!!」」


正気の沙汰ではない。こいつらは頭が可笑しい。俺はアイドルではないし、その様な汚いお金を貰ってまで働きたくはない。


「い、いえ、辞めさせて頂きます。これ以上此処にいると貴方方の人生に悪影響を及ぼしかねないので。」


コンビニ店員のユニフォームを脱ぎカウンターへと置く。


「せ、せめて、住所だけでも教えてくれませんか?」


女性客の一人が突如そんな事を聞いて来た。


(教える訳がないだろう!!?何だその質問!怖いな?!)


「そ、其れは出来ません。あの、今月の給料はいいです。お疲れ様でした。」


その言葉を残しルキフェルの元へと向かうと嫉妬の声が飛んで来る。だが無視だ。


「帰ろう、今すぐに。」

「もちろんです。」


心底嬉しそうに微笑みを浮かべるルキフェル。


「あぁ!!私もあんなに可愛く生まれたかった!!」「彼女、美しいものね.......」「え?あれって女性なの?てっきり美少年かと.......」「如何見ても女でしょ!!肌めちゃくちゃ白いし!!」「いや、私はまだ美少年説を信じてる!」「私、実はあの美少年派だった.......」「あっ、私も.......」「普通にジョン君でしょ!」「左に同じく」


女性客の中にはルキフェル派の女性まで入る始末だった。


「いやね、ほら、どちらが攻めでどちらが受けか、無限の可能性を感じるでしょう( ́◉���◉`)?」「えぇ........」「はぁ、ジョン様に会えなくなるの寂しいけど、別れはつきものよねぇ。」「皆んでこの後、飲みに行こっか」「「賛成ー!!」」


ルキフェルの性別について話し合う女性客らはコンビニを去って行く。


「うぅ、ジョンくんがいなくなっちゃった。 ゚( ゚ ́Д` ゚) ゚。」


店長はレジを行いながら涙を流す。


「あただめまじゅかお客しゃまぁ_:( ́�`」


その左のレジで女子高生店員(秋山)は最早何を言っているのか分からない言葉で接客をしていた。


「はぁ、あのイケメン店員が辞めたって事はあのSっぽい美人ディアーナさんを見る事はもうないのか......」

「あぁマジかぁ.........そうだよな、あいつがここ来なかったらディアーナちゃんも来ないよなぁ。」

「え、あの生意気そうな美少女メスガキも遊びに来ないってことなの?いやいや、俺の生きる生き甲斐がなくなるやん!」

「「流石にロリコンは引くわ」」


男性客らは品物を受け取るとボソリとそう言い残しコンビニを去って行く。因みに男性客らも男性客らでディアーナやカミーユ、時折姿を見せる女性体のブランチェ目当てでこのコンビニを利用していたのだ。勿論ルキフェル目当ての男性客もいる事は言うまでもないだろう。


「ジョンくん........」


売り上げは確実に落ちる。だが店長にとってはそんな事はどうでも良かった。


「店長がセクハラばっかやるからですよ!」

「何ぃー!貴方もしていたでしょうにぃ!」


言うまでもないが二人の口喧嘩はシフトが終わるまで続いたと言う。

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