第百八話『KingsWar』
【KingsWar 《王冠戦争》】
1.世界の地域区分にて各100体の創作物を顕現させる。即ち総勢600体もの創作物が現世に降臨する事を意味する。
(Aヨーロッパ州-100体 Bアジア州-100体 Cアフリカ州-100体 Dオーストラリア州-100体 E北アメリカ州-100 F
南アメリカ州-100体)
2.地域にて五体迄の選定を行う。意味するは各創作物は闘争での勝利を自ら掴まなければならない。
3.次に選ばれた五体の勝利者は共闘を組み、他の地域区別との戦闘に移行する。
4.勝利区分には全てを与える。
注意事項
・五体の勝利者が選定されていない場合は他の区分へとは立ち寄れない。
・星の破壊は規則を破ったとして世界からの永劫の追放を与える。
・第二のフェーズには一年の期間を設ける。
・同時召喚をされた者は一人とカウントされる。意味するは片方が死亡した場合はもう一人も死亡する。
「この者は召喚されて間も無くこの啓示を世界から受けています。いえ、本来ならば私達もこの様な啓示を受け取る筈だったのです。」
「うふふ、其れは楽しそうな聖戦ですねぇ♪私達が過ごしている地区は日本、即ちアジア州に該当します。果たして何人の方々が残っているのでしょうねぇ♪」
「ちょっと待って!何で私達が殺し合いに無理に参加しなきゃならないのよ!」
カミーユは立ち上がり皆へと訴えかける。
「落ちつくのだ、カミーユ。吾輩らは何も無理に参加をする必要はないのだ。」
ブランチェの言葉にルキフェルは眉をピクリと動かす。
「ブランチェ、其れは行けません。制約に一年の期間を設けると記憶されています。其れが何を意味するのかは明確ではありません。ですが、制約を掛けるということは「破っちゃ行けないってことでしょ?」えぇ、そう言う事になります。」
ルキフェルの発言に口を挟むカミィル。
「この生活がままならなくなる危険性があるって事ですよぉ、それ。」
ディアーナはオカズへと箸を刺し、口へと含む。その発言にブランチェは目を細くした。
「ですが幸運な事に五体という枠が設けられております。」
ルキフェルは目を開き意地悪く笑った。
「えぇ、我ら四対は確約されているという事実です。」
四対と言う言葉にブランチェは反応する。同時召喚をされた者は一人と見なすと注意事項に記されている以上、自分達は本来三体という事になる。故に二体の創作物を仲間にしなければならない。
「ねぇ、生き残りの数とかってどうやって分かるの?」
「あの人間の記憶を覗く限りでは毎夜、啓示が下り報告をされていたようです。」
「皆さん、報告.........ありますぅ?」
ディアーナは苦笑を見せながら皆へと尋ねる。
「ないです」「ないわね」「ないな」
ルキフェル達は一斉に冷や汗を流し慌て始める。
「どうすんのよ!ディアーナが彼奴を殺しちゃったから利用できないじゃない!」
「わ、私のせいですかぁ?」
「..........新しい方法を考えなければ行けませんね。」
すると青年が食べ終えた食器を持ち立ち上がる。
「簡単な話だろ。五人目を捕まえてくればいい。」
四人はぱあっと顔を明るくしパチンとハイタッチをしてきた。ルキフェルに至っては自分に抱きつき耳をハムハムしてくる始末。
(此奴、何ナチュラルにセクハラして来てんだ。)
直ぐに背負い投げをするが簡単に着地されドヤ顔を決められた。イラつくなぁ。
「なぁ、五人目を捕まえた後はアンタら九十人もの創作物を殺さなきゃならないって事だろう?」
そう。一年と言う期間が設けられている以上、それ程の創作物を殺害しなければならないのだ。
「いえ、現在アジア州内にて生存している創作物は53体です。あの降霊術師は我らに相対するまでに総勢で22体の創作物を手にかけています。」
殺し合いは降霊術師以外にも各地で起きているのだろう。
「ねぇ、彼奴が殺し回ってた理由って何よ?」
創作物を殺し回っていたのだ。どうしても果たさなければ行けない目的があるのだろう。
「_____母娘の蘇生です。」
ルキフェルは簡潔にそう言う。
(原作通りの願い、か。)
勝利者は全てが手に入ると記述されている。仮にそれが本当ならば人はそれを頼りに剣を握るだろう。
「..........そう。」
バツの悪そうな表情になるカミーユ。
(おばあちゃん.........)
仮に彼女が祖母を助ける事が叶わず此の世に顕現していたのならば降霊術師のようになっていたのかも知れない。そんな後ろめたさが心を覆う。




