表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

646/701

異能力者 VS ファンタジーネコ ~魔猫の賭け~後編



 戦場でドヤ顔を浮かべ、ふふーん!

 胸を張るのは一人と一匹。


 片方は、そう皆様ご存じ!

 大魔帝ケトスたるモフモフ師匠な私。

 そしてもう片方は、大魔帝の新たな弟子。


 残念強面でMMORPG系能力者の野ケ崎(のけざき)くんである。

 聖書を浮かべた野ケ崎くんは、にひぃ!

 まるで悪役の顔で、敵を睨み。


「ふはははははははは! 何だか知らんが多少の無茶をしても、問題ない相手のようだな!」


 ビシっと指の凹凸の角度まで計算して、相手を指さし。


「この野ケ崎(のけざき)かなめがキサマの皮を生きたまま剝がし、わが師匠への贄としてくれるわ!」

「自惚れるなよ、人間風情が!」


 ヒトの皮を被った狂人は、ぎひり!

 黒い哄笑を浮かべ、終わる夕方の暗さの中。

 邪悪な言葉を吐き続ける。


「ノケザキとかいったか!? この世界に生まれた新たな特異点! プリースト戦記の核となっているオマエの皮を貰い、俺はこの世界の神となる! 皮となって、俺の役に立てるんだ、嬉しいだろう? 震えちまうだろう? あひゃ! さあ、てめぇの本当の名を教えろ! 覚えてやる、刻んでやる! 皮の名前を刻んで、俺様はお前たち人間にログインする!」


 さあ、名乗るがいいと相手はまあノリノリである。

 対する野ケ崎君は影を伸ばしつつ、腕を組んで。

 ふーんと偉そうに告げる。


「聞こえなかったのかっ、バカめ! 野ケ崎要と名乗っただろうが!」

「はぁ? ちげえよ、プレイヤー名じゃなくて本名だっての。俺はてめえの皮を貰って生きていくんだから、名前がわからねえと不便なんだわ? わかるか? わかるだろう?」


 問われた野ケ崎くんは駆け引きではない顔で。

 んんぅぅぅぅ?

 おもいっきし、眉をしかめて。


「何を言っているのだ? だから、野ケ崎要だと言っているだろう!」

「は? てめぇ、まさか本名でオンラインゲームをプレイしてやがったのか!?」

「オレは逃げも隠れもせん!」


 ふははははははは!

 と、それはもう偉そうに言い切りましたとさ。

 うわぁ……敵さん、引いてるじゃん。


 皮の下の犬歯が、ぐぐぐっと歪む。


「頭がイかれているのか!?」

「ほう、オレに臆したか!?」


 か、会話になってない。

 どっちかっつーと、こっちの方が変人集団みたいになってるじゃん!


 まあ……彼の背景を知っていると。

 せめて与えてくれた名前だけは……。

 そういう、暗い話になるのだろうが。


 騒動が大きくなってきたからか。

 PVPエリアの周囲に、転移の波動が複数発生する。


 異能力者の別勢力だろう。

 別々に現れた男女が、別々に言葉を漏らす。


「これは、いったい!?」

「なによ、これ……っ! 世界MMO化の特異点と、ニンゲンじゃないナニカ……、それに、え、偉そうなネコにランプの女精霊に、無差別銃撃殺人集団の異能力者達よね!?」


 言葉にすると……うん。

 意味わからないね……。


 PVP結界の外であるが。

 万が一という事もある――私がジャハル君に目線を送ると、女帝モードで長い指をパチン。

 彼女は炎の結界で、顕現した異能力者勢力を守り始める。


「そこの異能力者共、わらわは異世界の炎の大精霊ジャハル。精霊国の王である。ここは危険じゃ、見学をするのは構わぬが、手を出そうというのなら――わかっておるな?」


 さすがに格の違いはわかるのか。

 ジャハル君クラスの魔帝に睨まれたら震える子犬も同然、従わざるを得ないのだろう。

 女の方が言う。


「守りの結界よ。たぶん、嘘は言ってない」

「わ、わかった。けれど確認させてくれ――お前たちは悪か正義か。どっちだ」


 ええーい!

 ごちゃごちゃしてきたじゃないか……っ。

 私、ネコだから! 知らない人が三人以上いると、混乱しちゃうんですけど!


『私たちは異世界帰還者救済組織、メルティ・リターナーズの関係者。帰還者の学園の者だ。すでに政府の承認も得ている。お墨付きってわけさ。噂ぐらいは聞いたことがあるだろう?』


 言って、黄門さまの印籠がわりに、政府関係者に発行させた契約の証を提示。

 これはある種の身分証明にもなっている。

 異能力者勢力が、息を漏らす。


「あのとんでも集団の……っ」

「なるほど、あなたたちが”あの”!? そうなのね――わかったわ。そちらを信じます」


 告げた彼らは、結界の中――あきらかに異質な存在を見る。

 ……。

 あ、どっちがこの騒動の悪者なのか悩んでるっぽいな……。


 そんな異能力者をにらみ返し、ヒトカワのナニカが吠える。


「ああん? 人間がまた増えやがっただぁぁ!? うざってぇなあ、気持ち悪いなあ。あああぁぁぁぁぁ! いやだいやだ! 虫唾が走るぜ!」


 野ケ崎君が影を伸ばし続ける中。


 皮を被ったオトコは、魔力を高めて空を揺らす。

 異常さが伝わってくるのは――増えたギャラリーをぎょろっと眺める白目。

 そして、髪をぶちぶち引き抜きながら、喚くその姿。


「だいたいだ! そっちの魔猫は魔王軍、悪だろう! 野ケ崎、てめえもこの世界をMMOに落とした悪! そこで震えてるヤツらも、身勝手な異能力者! 全部、一般人から見たら悪だろう!? なぜ俺だけを悪と断言する! はははは! おかしいだろうがよ、人間様よ!」


 吠える歯ぐきから血が滲んでいる。

 狂乱の魔力が、力となってオトコの周囲に広がっていく。


「だから、ここにいる全員が悪なんだよ! なら、問題ねえよなぁぁああ!? てめえらの皮をよこせ! 全部、のっとって、全部入って、全部俺が貰ってやるよ! ひゃぎゃははははははは! ああー、皮がいっぱい。何度も何回も入れるじゃねえか。あぁぁぁあ! 俺の皮になるために来てくれて、俺は、俺は、すげぇ嬉しいぜぇぇぇえぇえ!」


 本気となったのだろう。

 異能力の波動を発動させ、人皮の男が瞳をケモノのように光らせる。

 猟奇的な敵、といったイメージである。


「男の皮はさんざん使った後で、てめぇらのママの墓にでも打ちつけといてやる! 女の皮は、大事に保管してずっとずっと使ってやる! 嬉しいだろうなぁ? 楽しいだろうなぁ!? 俺様のコレクション! クローゼットには、いろんな女の皮が並んでるんだ。知ってるか? 女の皮って、すげぇ気持ちいいんだよ! 着てやる、着てやる、着てやる! 女肉ログイン祭りだぁぁ!」


 うわぁ……趣味悪。

 転移してきた異能力者達も、こっちで守っている元襲撃者たちも声を失っている。

 

 が――。

 ウチの野ケ崎くんもわりと狂人的なわけで。

 負けじと、ふふふふふ、ふははははは、ふはははははははは!


「キサマの話などどうでもいいわ!」

「な、なんだと――!?」

「オレは、オレは必ずキサマの皮を剥ぎ、わがモフモフ師匠に献上する!」


 そのままバっと天に向けて手をかざし。

 這わせていた影から、ネズミの群れを顕現させる野ケ崎君。

 でち助と協力しているのだろう。


「キサマ達は知らないのだ! 大魔帝ケトス、あのモフモフ師匠の恐ろしさをっ。ここでオレが失敗したら、絶対に修行のやり直しとか言い出すからな! 隕石は嫌だ! 猛毒の滝もごめんだ! 時の狂った空間で、何度も繰り返す数日。生きたままスライムに溶かされ続けるあの地獄、貴様らにはわかるまいっ!」

「はぁぁぁ!? さっきから何を言って……っ。な――しまった!?」


 会話ターンで隙を稼いだ。

 次の瞬間。

 フードつきのモフモフ防寒着を着用したでち助が、にひぃ!


「終わりでち!」

「影から、ネズミのNPCだと!?」


 大量発生したネズミさんによる窃盗スキルが発動。

 ネコも窃盗スキルを得意とするが、ネズミもまた窃盗が得意な種族。

 私は野ケ崎君のついでに、でち助にもスキルを授けていた――。


 闇の中で、ねずみたちの瞳が赤く蠢き――。


 皮と皮との隙間に、入り込んだ!

 刹那――!

 ブチブチビチュィィッィッィィィィィ!


 ネコよりも仕事が丁寧なネズミさんの盗みの対象は、敵の皮膚。


 オトコだけに。

 ダメージが――走る。

 転げまわったオトコから、皮膚が丸ごと剥がされていく。


「ぎゃぁああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁ!」


 丁寧に剝がされたアイテムがドロップする。


 かつて異能力者の一組織のリーダーだったモノ。

 その人皮だ。

 なかなかえぐい手段だったが、傷はついていない。


 相手の皮を装備と認識することによる、まあ裏技である。


 皮を剥がれ、ぎぃぃぃぃ。

 むき出しになった歯を怒らせたのは、黒いヒトの形をした塊。

 あまりいい表現ではないが、黒焦げの男といった見た目か。


 ヒトの形が、声を漏らす。


「バカな……っ、いつのまに仕込みを! そうか、挑発ヘイト系の異能力!?」

「ふははははははは! 目立つオレでおまえの注意を引き、でち助を暗躍させる! もふもふ師匠譲りの卑怯攻撃、思い知ったか!」


 剥いだ皮をシュン!

 でち助がアイテム収納。

 これでもう遠慮する必要はない。


 敵は次の皮を求めてPVP結界に突撃。

 赤い血をべちゃべちゃと貼り付けながら、転移してきた異能力者達を睨んでいる。

 もはや余裕がないのだろう。


「雑魚どもっ、皮をよこせ! ログインさせろっ! 早く、しねえと!」

「ひぃ……っ」


 ダンダン……ッ。

 必死の形相で結界を掻きむしり、ナニカが蠢き続ける。

 異能力者たちの精神がもたないか、仕方ない。


「消えたくねえ、もう消されたくねえっ。よこせ、よこせ、よこしやがれ、人間っ! てめえらに、ログインさせろっ!」

『本当ならもっと事情を聴きたいけど。君、ちょっと危険だね』


 告げた私は、結界の外に転移。


 敵さんはすでに戦意喪失状態だった。

 結界に張り付いているナニカ――皮を求める彼の目線にはおそらく今。

 赤いネコの瞳が二つ、見えているだろう。


『ふむ、君を見せて貰おうか』


 私は猫の魔眼を発動する。

 赤い光が、空間に広がる。


 皮は回収した。

 もはや相手は滅ぼしていい敵。

 壊していい相手の前――私は力を抑えず、心さえも塗り潰す勢いで闇を這わせていた。


 情報を抜き取っているのだ。


 きっと。

 相手にはそれが怖かったのだろう。

 私という大いなる闇が、得体のしれないバケモノに見えたのだろう。


 オトコは、ひぃっと掠れた呼吸を漏らし空間転移。

 だが、あっさり私は強制キャンセル。


『はいはい、そういうのはいいから。っと、まあ情報はこんなもんかな』


 転移空間から強制排除された敵が、ドサりと地に落ちる。

 動揺するオトコ。

 その歯ぐきから、引き攣った声が漏れた。


「やめろ……て、てめぇ、なにをするつもりだっ! やめ、やめろぉおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉ!」


 転げ落ち。

 逃げるように、地を這う男の前に――先回りした猫の前足が着地している。

 再び私は顕現し。


『君だって、やめなかっただろう?』

「や、め――っ、消えたく、ねえ。消えたく……ねぇ!」


 断末魔にも似た叫びの中。


 猫の口が――。

 告げる。


『君は要らないや』


 それだけで、オトコの存在が薄れ。

 次の瞬間。

 周囲の音が消え、そして――。


 さぁあああああああああああっぁぁぁぁ……。


 オトコだったモノが、落ちた太陽の中へと消えていた。

 残骸は一つ。

 ただ、縋るように結界を掻きむしり――こびりついた手の血痕だけが、くっきりと浮かんでいたのみ。


 戦いは終わった。


 しばらくして。

 異能力者の女性の口から、風が通り過ぎる。

 声だった。


「なに、いまの……」

「分からんが、あのドヤ顔の黒ネコが……っ、桁の違う存在だということだけは、理解した。絶対に、手を出さないでくれよ……っ」


 脂汗を額に浮かべ告げる男に、女がごくりと息を飲み込む。


「言われなくても……、わかっているわ。あなたたちとも停戦する、いいわね?」


 頷く男は、そのままなんとか私に目線を移し。

 両手を上げて、敵意のない証明をしてみせる。


「こ、こちらに敵意はない。話をしたいのだが――どうだろうか」

「同じく、話をさせていただきたいの。できれば、平和的に……ね」


 魔術や異能力があるのだから、手を上げても意味ないのだが――まあ、そういう習慣はないのかな。

 ともあれ差を理解してくれたのはありがたい。

 面倒がないからね。


 まあ、語り掛けるだけで存在を滅ぼすなんて芸当、なかなか見れることじゃない!

 はっきり言って、自慢なのだが!


 そのまま私はクールを維持し、玉座によじ登り、ででーんと着地!

 しっぺしっぺと毛繕い。

 さて! 転移してきた異能力者達にお辞儀をして、何事もなかった顔でぇぇぇ!


 ふっと大人の微笑を漏らす。

 神父の低音で、穏やかに語りかけたのだ。


『やあ初めまして。私も知らない異能力者集団だね。こちらも、君たちと話がしたい。が、その前に』


 でち助に目線を移す。

 すでに凝縮された数日を共に過ごしているので、私の言いたいことも伝わっているようだ。

 装備となっていた人の皮を再顕現させ、でち助が言う。


「これでちね、でもどうするつもりなんでちか? その……さすがに、これは助けられまちぇんと思いまちが……」

『ま、やってみる価値はあるだろう? これでも私は本当に、異世界ではそれなりに有名で、それなりに比類なきほどの神でね』


 それなり、それなり! 超それなりなのだ!

 天が暗く、黒く染まっていく。


 世界を揺らすほどの魔力が、私の肉球から放たれた。

 赤い魔力を抱いて。

 私は猫目石の魔杖で、魔術式を刻んでいく。


 黒雷による稲光が走る中。


 異能力者の狙撃手。

 この皮の恋人だった女性に、問う。


『君の恋人の名は?』

「タケル……、新田タケルよ」


 私は静かに瞳を閉じ、名という言霊を頼り。

 魂の波動を探る。

 聖者ケトスの書をバササササ!


『タケルくんね――じゃあ、ちょっとやってみようか。我はケトス。大魔帝ケトス!』


 告げた私は、モフ毛をぶわぶわっと魔力に靡かせ。

 主に祈りを捧げる。

 蘇生の魔術を発動させた。


 ◇


 終わる黄昏を背景にした戦場に。

 泣き声が響いていた。


 蘇生は成功。


 人の形と魂を取り戻し。

 呆然とする襲撃者のリーダー。

 本物の新田タケルに抱きつき、襲撃者たちは枯れるほどに声を漏らしていたのだ。


 入れ替わっていたナニかに誘導された、正義の味方という名の殺人集団。


 彼らはこれから、いろいろと答え合わせをするのだろう。

 自分たちがしてしまったことを、悔いる筈だ。

 それも、異能力を使うモノの責任でもあると、私はそう思っていた。


 蘇生された新田リーダーもおそらく、皮となっていた時の記憶はある程度保っているはず。

 魂が記憶している可能性は高い。

 だから、きっと――仲間たちが狂っていく様を、見ていたはずだ。


 そして、あのナニカがなんだったのかも、何か情報を持っているだろう。


 新田くんとやらに事情を聴きたいところだが。

 まあ、その辺はすぐにじゃなくてもいい。

 私は空気が読める猫だからね。


 とっとと事情を説明しろ――と、言いたげに。

 腕を組んで、空気をぶち壊そうとする野ケ崎君をボゴォォォッォ!

 でち助が回し蹴りを入れる中。


 私の耳元に口を寄せ、ふぅ。

 ジャハル君がいつもの口調で言う。


「この人間たち。狩りを楽しむように人間を殺してたわけっすよね。そこまでして助ける必要があったんすか?」


 彼女の指摘もごもっとも。

 おそらく、罪なき者も殺されていただろう。

 あのヒトの皮を被ったナニカが、そういう風に誘導していたはずなのだから。


 けれど、実際に引き鉄(ひきがね)を引いたのは彼ら自身。

 それでも――。

 私の猫の口は、大魔帝としての意見を述べる。


『考えてごらんよ、倫理観が狂ってしまった彼らだが――皮として使われている人間は、どうだろうか? 新田君だっけ。彼はまともだった時に殺され、アレと入れ替えられていた。つまり――』

「あ、なるほど」

『そ、他の人間はともかく――彼だけはまったくの無罪。少なくとも、私が助けるべきだと判断した人間ってことさ』


 苦笑する私にジャハル君も眉を下げる。


「あんたってネコは、やっぱり、いつでも優しいっすよねえ」

『いつでも誰にでもじゃないさ。優しくされる価値があるものだけにだよ。初めて出逢った時の、君のようにね』


 そう、私は優しさの相手を選んでいる、選り好みしている。

 狡猾で悪いネコだ。


 けれど。

 その範囲がかなり広がっている。

 そんな自覚は持っていた。


 世界は醜いが……悪い部分だけが世界のすべてじゃない。

 それが私が冒険散歩で知った、世界の色だった。


「あんたと出逢って、オレは変わりました。本当に、感謝してるんすよ?」

『私も君との出逢いで、いろいろと変わったんだろうね。君に会えて、良かったと――心からそう思っているよ』


 返事はない。

 けれど、ジャハル君は嬉しそうに、ぎゅっと唇を噛み締めていた。


 と――。

 こっちはいい感じで物語を締めくくる空気なのだが。

 転移してきた、さきほどの異能力者の男女が目線を合わせ。

 ともに前に足を踏み出す。


「詳しいことを聞きたいのだが――その前に、聞かせてくれ」

「あ、あの! もし、皮を取り戻すことができたらっ。同じように、蘇生することが、あなたなら、できるの!?」


 この反応はもしかして。


『あまりいい予感はしないんだけど。もしかして、さっきの彼みたいに皮を剥がれて、入れ替わっている人間がいるってことかい?』


 彼らは頷き。

 リストを表示させた。

 ジャハル君が眉をはねさせる。


 それもそのはずだ。

 そこには――大量の名が刻まれていた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ