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人類滅亡までのカウントダウン 【SIDE:ダンジョン領域日本、人類サイド】


【SIDE:とある素敵ネコなモノローグ】


 これは、大魔帝ケトスが世界の壁を破り、体力ゲージなる謎のピカピカを輝かせながら帰還した――。

 その翌日の事だった。


 暴走してモコモコぶわぶわ魔獣となった――大魔帝ケトス。

 憎悪の魔性たる最強のネコ。

 異界の死神姫を連れ歩き、ぐはははははと嗤う、かの大魔族は言う。


 セーブポイントに戻ることができるから!

 今、このソシャゲ世界にいるのは覚悟が済んでいる人間だけだから!

 後で全部元に戻せるから!

 ――と。


 その目的は人類の滅亡。


 黒衣の聖女が、いや、ちょ……! マジで待ってよ! あーし、ここまでやる気はもうないんですけどー!?

 と、喚く中で、またまた冗談を!

 と、嗤う大魔帝。


 死の聖母サタン・ムエルテの力と魂をもつ死神姫カナリア。

 大魔帝ケトス。

 彼らは、こう宣言したのだ。


『さあ、人類よ――! ゲームを始めようではないか! ルールはにゃんスマホを見ておくれ! 私はこのダンジョンを基地とし、人類を滅亡させる。ああ、怒られるのが嫌だから辞退もできるようになっているからね? 私は悪くないからね? 死にたくない者は先に冬眠スイッチを押しておくれ、全部が終わった後に目覚める事ができるから。ああ――でも……』


 大魔帝の声は一度、途絶え。

 まるでホラーゲームの魔猫の様な黒い影を伸ばし、不気味なチェシャ猫のように影を尖らせ。

 いう。


『もしかしたら気が変わって、そのまま人類を滅ぼしたまま。元に戻す気がなくなってしまう、なーんてこともあるかもしれない。そうなったら、ごめんね。うん、人類は滅びるけど、仕方ないよね。だって滅ぼしちゃってもいいかなって思ってきちゃったし。うん、私、悪くないね? じゃあ、そんなわけで、私達を止めたかったら頑張っておくれ。と、そうそう! 言い忘れていた! 明日からは通常フィールドにも大型のアンデッド達が湧くよ!』


 言って、魔猫は杖を翳す。

 ぶわり!

 そこには、異形なる邪神の群れが、蠢き鳴いている。


『彼らは勇者に倒された悪魔だったり、ラスボスだったり、邪神だったり。まあ倒したら世界が平和になるような邪悪なる神達のアンデッドさ。うん、せっかくだったからネクロマンシーで使わせて貰う事にしてね、私ほどじゃないけど、それなり以上に強いから注意をしたまえ。それじゃ、基本的に私はダンジョンの奥にいるから、ちゃんと退治にきておくれ~!』


 にゃんスマホに表示された映像が途切れる。

 最後にこんな言葉を、モニターに書き残して。


『最初に私を倒すことができたモノには報酬がある、私ができる範囲でなら何でも一つだけ――願いをかなえてあげるよ』


 と。

 それがイベントクリア報酬なのだと、ゲーム画面に報酬設定とイベント概要が表示され続けている。

 そんなわけで。


 様々な言い訳を元に、大魔帝ケトスは既に行動を開始していたのだ。


 人類を滅ぼすため、世界の中心に魔猫ダンジョンを建設。

 その建設期間は僅か、一晩。

 カレーの香りが漂う黄昏時から作業を開始。たった一夜で。肉球をぶにっと広げて――神話領域の魔術とゲーム化魔術を合成し、ダンジョンを創造してしまったのである。


 これは夢か幻か。

 それは分からない。

 けれど分かっている事実が、一つだけあった。


 現在、ダンジョン領域日本の中心には、ラストダンジョンが顕現している。

 アンデッドの群れが集う迷宮が、踏破超難度ダンジョンとしてソシャゲ世界に登録されていたのであった!


 ◆◇◆


【SIDE:ダンジョン領域日本、人類サイド】


 ダンジョン領域日本に突如として顕現した迷宮――ラストダンジョン。

 管理者権限すらも届かぬ干渉不可能エリアを睨むのは、一柱の神。


 魔術の祖である魔王の実兄。

 冥界神レイヴァンこと、なかなかの苦労人である。


 時は早朝。

 場所は転移帰還者救済機関、メルティ・リターナーズの本部。

 その会議室での出来事だった。


 尖る眉間に怒りマークを浮かべて、ぐぬぬぬぬ。

 腕を組んで冥界神は唸るように言った。


「つーわけで、だ! ああ、なんていうか! あの駄猫……、マジで暴走しやがった!」


 告げる冥界神レイヴァンの言葉を聞き、聖剣使いの女子高生ヒナタがフーセンガムを膨らませ――んー……。

 しばし考えこみ。

 長い黒髪を弄りながら言う。


「いやいやいや、暴走って言っても……これ、ネタでしょ? だってちゃんとダンジョン領域日本のソシャゲのルールに則ってやってるし……期間限定イベントでしょ?」


 応じたのは会議室にいる白銀の魔狼、ホワイトハウル。

 シベリアンハスキーのようなシュッと凛々しい顔を、シリアスに細め。

 ガルルルルと唸る。


『そうであったら良かったのだが、奴め、どうやら本気らしい。いざとなったら元に戻せる、そして参加者は全員同意済み。ゲーム化という制限空間の影響で本人が弱体化している……すなわち、ムリゲーではないという事だ。それが一番の理由であろうな。大義名分が揃っているのだ。あやつめ――おそらく、ゲームという遊びの枠でありながらも真剣勝負。既に人類を滅ぼす覚悟もできている筈。悪の邪神モードで暴れ回るつもりであるぞ……』


 魔狼の声からすると真実なのだろう。

 そう悟ったヒナタが思わずパン――! フーセンガムを割ってしまうほどに、息を漏らしていた。

 顔に張り付いたガムを拭いながら面倒そうに、ぼそり。


「えー、マジなの? ワンちゃんさあ、あなたケトスっちの親友なんだし。説得できないの?」

『無理だ――』


 あっさりと言って、ホワイトハウルはぶふーっと獣の息を漏らす。


『我の言葉など聞かぬであろうな。なにしろあやつは基本的に獣相手には甘い。そして、哀れな死を遂げた女性にも甘い。更に言うなら子どもにも甘い。あの金糸雀の転生姫は、あやつにとって庇護下に置くべき年齢として認識されているはず。あくまでも今だけであろうが、人類よりも優先順位が上に設定されたのだろう。そして今のあやつは瘴気を吸って暴走しておる――人間に殺された哀れなる鳥姫の憎悪を吸ってしまった以上、一度討伐せんとまともな会話はできないであろう』


 うへぇ……と、ヒナタが肩を落とす。


 ヒナタは考える。

 大いなる光と呼ばれる白鳩は、いざとなった時に全てをリセットするために別行動。

 本物の大神モードで待機している。


 あと味方にできそうな強力な存在は……。

 そこまで考えて口を開いた。


「そういえば、ニワトリ卿はどうしたのよ。姿が見えないけど……」

『あのニワトリなら、ケトスの味方をしに行ったぞ?』


 漏らすホワイトハウルの言葉には、僅かな嫉妬が滲んでいた。


「へえ、そう。なら居なくても当然……」


 言葉が止まり。

 少女は思わず机をたたき叫んでいた。


「って! はぁ!? 今、なんて!?」

『いや、だからヤツ――神鶏ロックウェル卿はケトスサイドに回った。ソシャゲ空間のリセットの権能も当然知っているからな、一度、人類を懲らしめてやるのも悪くないと思っているようであるし……まあ、なんだ――ウキウキで翼を広げ、飛んでいった。既に人類の敵である』


 ワンコの肉球に、ジト汗が浮かび上がる。

 ヒナタは悟る。

 ああ、これ、マジだわ――と。


 話を聞いていたメルティ・リターナーズの面々が、頭を抱える。


 しばしの沈黙の後。

 空気をコントロールする必要があると感じたのだろう。

 ふぅと息を吐き、ヒナタは人類側の存在として、あえて大袈裟に声を上げる。


「はぁぁぁぁぁ!? なんでよ! あの鬼教官の性格なら、ケトスっちの尻尾を捕まえてお説教するんじゃないの?」


 この言葉にも嘘はない。

 三獣神から教えを受けている少女は、こう思っていたのだ。


 あの鬼が、この状況で猫の味方をするか?

 分からない。

 あのニワトリだけは、何を考えているか本気で分からないと。


 魔狼は言う。


『娘よ、そなたは知らぬかもしれんが――ああ見えてロックウェル卿はケトスには激甘なのだ。普段は別にネコなんぞ二の次である! 悪さばかりするでないぞ、クワワワワ! と、言っておるくせに……な』


 妙に上手なモノマネの後、続ける。


『奴にとっての世界とは魔王陛下とケトスと自分のみ。後はどうでもいい有象無象が蠢く、その他の世界があるだけ。今の人類の言葉で言うのなら……んーむ、おう! そうそう! ケトス、ガチ勢! といった所か。その行動に正当性が欠片でもあれば、全力で言い訳を考え協力するほどの、猫デレばかニワトリであるぞ?』

「正当性って……いや、まあ事情は聞いたけど……」


 聖剣使いの女子高生ヒナタは言葉を詰まらせる。

 そう。

 彼女もレイヴァン神による再現ヴィジョンを見た。友となったカナリア姫の事情を既に知っていたのである。


 炭鉱の中。

 人に裏切られて死んだ絶望と悲しみを追体験したのだ。

 引き裂かれるようだった。

 そんな痛みと苦しみを見たのだ。


 少女の胸にも苦い傷を残しているのである。


『この青き星、地球――そこであった悲劇。炭鉱のカナリアとして、見捨てられ死んだ黄金鳥がいたのは事実であるからな。その復讐に力を貸すことに何の問題がある? いつものように人を救う事と、鳥の心を救う事、そこに差があるとそなたは思うのか? 我はないと考える』

「まあねえ……あたしだって、異界にいた時は非道な目に遭っていた魔物の依頼を受けて、人間を討伐したこともあったし」


 勇者として生きた少女の顔が、一瞬だけ戦士の殺意を覗かせていた。

 少女のクールな横顔に目をやって、ホワイトハウルが言う。


『そしてケトスは今回、人類に事前に確認を行った。本当に恐怖があるかもしれないイベントである、拒否権もあるとな。そして参加者には同意のボタンを押させた。それはすなわち、契約だ。厳格なルールを定めた儀式なのだ。暴走した身でありながらも、既に我を納得させる手順を踏んでいるのだ。奴を討伐するか、人類が絶滅するか――どちらかの結果がでるまでは終わらんぞ』

「なるほどね、そのための報酬設定、か」


 危険なイベントであるとの説明、それに見合う対価も用意した。

 これは魔術儀式。

 ラスボス冥神大魔帝ケトスと人類の、ゲーム契約。


「で、ワンコはどうするつもりなの?」


 むずかしい顔をするヒナタに、魔狼がシュッとした顔を動かす。


『我はこのダンジョン領域日本の主神として、この地を優先させるつもりであるが――心情としては、あちらの味方をしてもいいと思っていた。なれど、それでは戦力バランスがとれんからな。今更向こうには行けぬ。ああ、我もケトスと共に……なのに、なのに、グルルルルゥ! がるるるるぅぅぅぅぅっぅ! あぁぁぁぁぁの狡猾なるニワトリめが……っ――! 我より先にケトスサイドにコケコッコーしおって! 嫉妬が我の心を燻っておるわ!』

「ちょっと! 脅かさないでよ!」


 魔性としての狼の影が、ぞっと広がるが。

 それはすぐに光の中へと消えていく。


 ヒナタのジト目がホワイトハウルの眉間に突き刺さるが、そんなことは気にせず。

 魔狼は肉球をきゅっと握るように前脚を揺する。


 愉快で恐ろしいアニマル神が人類の敵となる場合もある、そんな割り切りを理解している勇者ヒナタではなく――メルティ・リターナーズの人間達を見渡し。

 魔狼は告げた。


『話が逸れたな――ともあれ、人間種だけを優先せよと思うモノがいるのなら、それは些か傲慢が過ぎると我は考える――無論、あくまでもこれは我の価値観。違った考えもあるだろう。故にこそ――我は今も、汝らに力を貸しているのだ』


 古き神相手という例外を除き、魂による差別をしない冥界神。

 魔兄レイヴァンも、腕を組んだまま静かに――瞳を閉じる。

 魔狼の言葉に同意しているのだろう。


「俺様だって同じだ。どちらを優先させるかなんて決まりはねえ。神である俺様達にとっては、人間を救う事も哀れな孤独鳥を救う事も――同じ。等価値。言ってしまえば、どちらだっていいんだよ。なれど、こちらについた理由、それはもう分かっているだろう?」


 卑しく嗤う男の傍には、大量のタバコと高級酒の山。

 そして、コンパニオンの綺麗なお姉さんと、純朴そうな青年たちを侍らせドヤり!


「なーっはっはっは! 俺様に協力して欲しければ、もっと貢ぎな! 酒とたばこと、身も心も美しき人間だ! ついでに、俺様をもっと褒め称えな!」


 翼をバッサバッサと揺らすその姿は、歓楽街で遊ぶインテリ極道。


 人間としてはかなり強力な魔銃使いである異国風スーツ美女――グレイス嬢が、残念な生き物を見る目で、じぃぃぃっと冥界神を眺めているが。

 ともあれ会話は続く。


 明るいヒナタが空気を操作する扇動スキルを発動させ、ビシ!


「まあいいわ! ゲームだって言うのならこっちも本気を出して遊ぶだけよ! 今のケトスっちはあくまでもゲーム結界に登録されたラスボス。ゲームのルールが適用されるわけだし。ようは、あの暴走ニャンコの体力ゲージをゼロにすればいいわけよね?」

「できるならな」


 前向きな発言を皮肉るようにレイヴァン神が、眉を下げる。


「俺様は冥界のある程度本気を出せる姿で、今のゲーム化現象で弱体化された駄猫と戦ったが、返り討ちにあっちまった。そう簡単にはいかねえだろうぜ」

『なーに、そこは問題あるまい。奴は悪戯好きな猫であり、ゲーム好きな猫だ。自分が負ける道も必ず用意している筈。ことゲームとなったら、絶対に負けない状況はつまらないと、駄々をこねるだろうからな。何か突破口を準備しているという事だ』


 希望が見えた。

 その時だった。


 戦闘能力をもつ者が、全員、瞳を光らせる。


 アラーム音が鳴り始め、にゃんスマホが強制起動したのだ。

 映像が投影される。


『えーと、これちゃんと映ってるのかなぁ……んー、あー、テステス! ただいまカメラのテスト中! あ、映ってる? 平気? オッケー! じゃあ、本番いくよー!』


 おそらくそこがラストダンジョンの中。いつものモヤモヤ暗黒空間。

 パチリ……パチリ。

 どこかで火をくべているのだろうか、炭の弾ける音がしている。


 革張りソファーに寛ぐ、獣が一匹。

 ドヤ顔の黒ネコがワインを片手に――ふふん! としていたのだ。


 太々しいが愛嬌のある猫の口から、美声が漏れた。


『やあ、諸君おはよう。皆のアイドル、案内ネコこと大魔帝ケトスだよ!』


 無駄に良い声、というやつである。


 そこにいたのは、当然大魔帝ケトス。

 その隣には、困惑しながらも少しだけ笑い始めている死神の姫。


「ははははは、あーしはカナリアよ! えーと、なんつーか、人類を滅ぼす姫的な? なんかよく分かんないけど、うん、あたし、あなたたちを滅ぼします!」


 謎の茶番を絶賛する、演出の拍手が起こる。


 そして、猫と姫の横にも強力な禍々しい魔力が二つ。

 鳥が二羽、そこにいたのだ。


 どこかでみたようなニワトリと、黄金の飾り羽をもつイワトビペンギン。

 彼等は両翼を広げ、ドヤ!


『クワワワワワワ! 覚悟せよ、人類よ! 余も此度の事件に便乗し、積年の恨みを少しだけでも晴らすため! ストレス解消に汝らを狩る!』

「ははーん! 吾輩、感じます、感じますよ! 愚かな人類の気配を! ペギギギギギギ! さあ、ロックウェル卿殿! ケトス殿! 人類に鉄槌を! いやあ、畏怖の魔性たる吾輩、ゲームとはいえこうして復讐の機会を与えて貰い、感謝、ただ感謝でありまする!」


 神鶏と恐怖ペンギン。極悪魔鳥どもが、クワワワワワ!

 ガァガァガァ!

 ぶわぶわモコモコに膨らんだ魔猫の周りで、テンションマックス。

 変な鳥の舞を踊っていた。


 ちなみに、今回の件の原因。憎悪の元でもあるはずの人間に滅ぼされた犠牲者、「滅びを歌う金糸雀の亡霊たち」も、カナリア姫の背後で若干引き気味である。


 ピヨピヨピヨピヨ……?

 ええ、なにこの邪悪な神達は……と。


 構わず、三悪神が唸りを上げる。


「さあ! 滅びの歌を歌うでありまするよ!」

『クワワワワワ! 良き良き! 飲んで歌って、楽しく、陽気に――人間狩りを始めようではないか!』

『あー! ロックウェル卿! それ、私の牛タンなんですけどー!』


 映っていないモニターの下で、焼肉パーティーをしているのだろう。

 煙がモクモク上がっている。


 ガタリとカメラがズレたのか、映っていなかった壁が見える。

 ダンジョンの壁に貼られている布には――。

 祝、人類滅亡計画新人さん大歓迎会! の文字。


 カナリア姫が、ロイヤルな口調で威厳を保ちながら。

 ふふっと微笑する。


「ふふふ、そういうわけで。当事者であるあたしにも展開がよく分からないのですが――、あなたたちを一度滅ぼしますので。どうかよろしくお願いしますね。人類のみなさん。あたしは金色のカナリア、あなたたちへの滅びを歌う、死の聖母。お会いできる機会を楽しみにしておりますわ」


 パチパチパチと、猫とニワトリとペンギンの拍手が鳴り響く。

 そこで映像が途切れた――それがゲーム開始の合図だったのだろう。


 各地で、発生する強大な死の気配。

 魔物発生の反応が、一斉にアラームを鳴らし始めていた。


 メルティ・リターナーズの情報員が駆け込んできて告げたのは、各地で極悪なアンデッドモンスターが湧き始めているとの報告。

 実際に、あちこちで戦闘が開始されているようだ。


 そんな、敵だらけのにゃんスマホのアラーム画面を見て。

 人類サイドともいえる会議室に、重い沈黙が走る。


 ここにいる皆、知っているのだ。

 あの三獣はギャグ属性のくせして、洒落にならない程に強い存在であると。


 その中で。

 口を開いたのは、強き獣。


『あやつ……前回の事件の黒幕ではないか。もうケトスの手駒となっておるのか……。はぁ……次から次へととんでもない味方を作りおって』


 ベチン――と。

 ホワイトハウルが犬の眉間に肉球を当て、ガルルルルルゥ……!


 我も焼肉、食べたかったのう……!

 と。

 悲しそうに呟いたことは、あえて告げるまでもないだろう。


 大魔帝ケトスによる、人類お仕置き計画は続く。



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― 新着の感想 ―
[一言] そして杖から全てを見ている魔王様の魔王様によるケトス様お仕置き計画も、着々と練られているのであった 鶏と鳥は少し大人しくしようかwwwワンコがちょっとカワイそうだろうwww
[良い点] レイドボスケトス様ってところですな《*≧∀≦》 ロックウェル卿とアン・グールモアさんも敵キャラとして参戦かぁ((o(^∇^)o)) [一言] あー、これってバグのせいでケトス様を倒さん…
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