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移動要塞ゴエティア編 ~まんまる夜空の殲滅散歩・後編~



 まんまるお月様の下。

 ふわふわ浮かぶ魔猫と魔族と、鳥籠の中の人間が二人。

 その中の一番麗しい存在。


 黒き猫魔獣である大魔族が、月夜を背景に紅き瞳を輝かせる。

 ぷにぷに肉球の表面から放たれる、稲光を纏う魔力。

 その標的は――。

 蝗害を起こす飛蝗が進化した存在。


 枯れ木のような造形が特徴的な蟲人、ローカスター。


 彼らは既に罪のない民間人を手に掛けていた、それはとてもイケない事だと私は思う。

 故にこそ――。

 今ここに、猫による神罰が下されるのだ!


『魔力――解放。アダムスヴェイン』


 翳す肉球をぎゅっと握り――魔術を展開する。

 皆既日食にも似た魔法円。

 闇夜に輝くそのリングから零れ落ちるのは、月の涙を彷彿とさせる紅き魔力波動。


『神話改竄・猫罰執行――、さあ我が奏でる戯曲を聞くがいい! 崩れ去る方舟(もうひとつのノア)――!』


 大魔帝ケトスこと私。

 素敵ニャンコによる神話再現、血による魔術アダムスヴェインである。


 崩れ落ちていく方舟状の魔力放射に目をやって――。

 隣から響くのは絶句の吐息。


「――……なっ、おいこら、てめえぇぇぇぇ! この駄猫! それ! 俺様の魔術じゃねえか――!」

『それじゃあ――さようなら』


 構わず私は裁定するように、肉球を振り下ろす。

 落ちた涙が大地を覆い。


 ザザザァァァァァァァザザザザ、ゴボゴボゴボ。


 血の渦となってローカスターの一団を呑み込み、消去。

 それだけで殲滅は完了した。

 数にすれば一個師団、一万を軽く超える量の蟲人を一撃で殺戮したのである。


 火山地帯に新しく生まれた荒野に、緑の息吹が刻まれ始める。

 山すらも蹂躙していたローカスターの身についていた種子が、流された荒野の後に落とされ――根を張り始めたのだろう。

 たぶん。死の渦に覆われたこの地も、時の流れと共に再生されていくのだと思う。


 ここまでがこの魔術の効果なのだが――。

 ふっ……決まったニャ!


 まあ今の方舟を崩す大渦魔術。

 見た目は水洗トイレなんだけど、存在を知らないものにとってはちゃんとカッコウイイ魔術に映っているだろう。


 魔術を放った肉球をくいくいさせて――眺め。

 私は効果を確認しながら素直に告げる。


『ふむ、初めて使ってみた魔術系統だけれど、なかなか便利じゃないか。気に入ったよ――これ、貰っちゃうね』


 アダムスヴェインの魔術式をコピーし、即興で使って見せた私は――ニヒィと隣で頬をヒクつかせる大魔族に目をやる。

 魔王様の兄レイヴァンお兄さんはさすがに自分の魔術を模倣されるとは思っていなかったのだろう、あからさまにイラっとした様子をみせるばかり。


「ま、まあ――やるじゃねえか。そりゃあ、俺様の魔術の猫真似だから? これくらい? できて当然だわな。かぁぁぁぁっぁやっぱり俺様の魔術はすげえな、おい!」


『異界の神話の知識さえあれば、こうやって魔術として発動するわけだね。その上、魔術式を書き換えることで、実際に伝わっていない内容に魔術効果を改竄できる。応用も聞くし、良い魔術じゃないか。まあ強力な分、対価に血液を必要とするのはちょっと難点かな』


 と、血液代わりに用いた消費期限の切れた儀式用ワインを片手に私はドヤ!


 魔術師としての声で語る私に、ぐぬぬぬぬぬぬぬと歯茎を剥き出しにするレイヴァンお兄さん。

 その悔しそうな顔が、これまた――うにゃははははははは!

 勝った!

 この勝負、我の完全勝利である!


 唯一の人間ギャラリーである依頼人のケントくんは、その愛人? 恋人? ともあれお付きの女性魔術師デリーカくんを衝撃から守るように抱き寄せ。

 擦れた息を漏らす。


「す――すごい……っ、ボクたちが苦戦していたあいつらをたった、一撃で……」

『まあ、これくらい夜飯前だよ』


 沈黙した荒野をクールに眺め、私は告げる。

 殲滅したローカスター達の憎悪の感情を吸収した影響で、膨れ上がる私の魔力とモフ毛。


「なるほど。これが……伝説の大魔獣の、力……ですか」


 移動用魔術鳥籠の中。

 ケントくんのお連れの女性魔術師デリーカくんも、乾いた声と瞳で小さく呟いていた。


 彼女の声には硬さが滲んでいた。

 その瞳は、魔術式を眺めるように魔力の流れを追っている。

 まあ同じ魔術師なのだ。

 規模の違いに驚愕しているのだとは思うが――。


 ケントくんも違和感を覚えたのか、眉を顰めて言う。


「デリーカ? どうかしたのかい?」

「い、いえ。なんでもありません、ケントさま――すこし、驚いてしまって……そう、驚いてしまっただけですから」


 魔術師の顔から従者の貌に表情を変え、彼女は困った笑みを浮かべる。


「だったらいいんだよ、デリーカ……ほら、籠が揺れている。こっちへ来なさい」

「嫌ですわ、ケントさま……黒猫様が、見ていますもの」


 まんまるお月様みたいに膨らむニャンコなお目めで、じぃぃぃぃぃっと見てしまう私。

 へえー、ラブラブってこういう感じなんだ。

 いつか私にもこういう感じの出会いが……。

 と、能天気な猫頭が考え出した、その瞬間。


 ざざ、ざざぁぁぁぁぁぁぁっと……心に黒い雨が降る。

 まん丸だった猫目が、小さく細く。

 尖っていく。


 ふと――頭に浮かんだのは焦げたパン色のやわらかな肉球。

 もう、二度と蘇らない平穏。

 冷たくなった獣の亡骸を抱いた日々の記憶が、ざざ、ざざっとネコの頭を駆け巡る。


 ああ、そうだ。私は憎悪の魔性なのだ。


 あの日々を壊された、故に世界を呪い恨み憎悪する獣。

 ……。

 私には……もう過ぎ去った思い出か……。


 ちょっとしたセンチメンタルに猫の鼻頭がスンスンしてしまうが。


 そんな私の目の前で、ラブラブ生物共はイチャイチャイチャ。

 まるで魅了の魔術が掛かったかのように、女性を溺愛するケントくんがデリーカくんの肩を抱き寄せている。


 そんな二人を見るのは、レイヴァンお兄さんの冷たい目。

 私はジト目でお兄さんにチクり。


『ねえ、なんかムカつくから落とそうとか思ってないよね?』

「さあ――な」


 話題を変えたいのだろうか。

 レイヴァンお兄さんがこちらに話題を振ってくる。


「それにしても、おまえさん。なーんか、この虫人間どもと遭遇戦をやらかすたびに、基礎能力が向上(レベルアップ)してないか?」

『そりゃあ、一万を超えるモンスターを全滅させたんだ。心が曖昧な虫であっても、亜人種としての形態をとるからには感情に近いモノが少なからずあるんだろう。殺される瞬間は憎悪や絶望を滾らせるからね、それを全部吸収しちゃうんだよ』


 それ故に、専門用語でいうところのレベルアップが起こり。

 私の毛艶はピカピカもふもふ、もっこもこに膨らんでいる、というわけである。


 ゲームで雑魚モンスターを大量に集めて、一気に倒しレベリング。

 それと似た現象が起こっているのだ。

 卑怯とか、これ以上強くなってどうするんだとは言うなかれ。


 できちゃうもんはできちゃうんだから、しないのは勿体ないよね!

 私は魔王様がお目覚めになる前に。

 もっと、もぉぉぉぉっとレベルアップがしたくなっているのである!


 エンドランドの移動要塞に向かう程に敵は湧く。

 その度に殲滅ができるのだから、まさに一石二鳥なのだ。


 だからついつい気分も高揚。


『さあ、どんどん行ってみようじゃないか! 私も新しく覚えた魔術系統の実験をしたいし、早く行こうよ!』

「まあ、連絡が取れなくなったギルドの仲間を見つけるのは早い方がいいですし、賛成です。そのために夜の内にガイランから出発したのですから」


 と、空から周囲を探りながらケントくん。

 ギルドの仲間たちの事が心配なのだろう。


『大丈夫、この辺りにはいないよ――発見したらすぐになんとかするから。まあ絶対救えるとは言い切らないけれどね』

「はい、よろしくお願いします」


 こっちを信じ切った顔で、まあまっすぐに見るもんだから。

 これじゃあ、見捨てられないね。

 まあ、契約もしているしグルメも欲しいし。個人的に彼を嫌う理由もないから、見捨てる気なんてないけど。


 しかし。

 これほど近づいても見つからないということは――連絡の途絶えたギルドの連中も、本部に辿り着いて捕らえられている。

 そう考えるべきなのかもしれない。


 まあ、憶測だから口にはできないけれどね。

 ともあれ、私達は着実に移動要塞へと近づきつつあった。


 ◇


 何度目の遭遇戦だろうか。

 月夜の晩に、今宵何度目になるか分からない魔術波動が荒れ狂う。


 アダムスヴェインと既存の魔術を組み合わせて、色々なパターンを試しているのだ。

 それにしても、だ。


 まーだ見つからないでやんの。

 たぶん、この辺に移動要塞があることは間違いないのだが……。


『ぶにゃにゃにゃにゃ! にゃんで、見つからないのニャ!』


 新たな団体様との遭遇戦に、魔力を編みながらプンスカプンスカ暴れる私。

 そんな。

 お怒りモードになりつつある私を、キシシシと嗤いながらレイヴァンお兄さんが言う。


「おー、またご登場だ。いいか、ニャンコウ。今度は大陸を抉るなよ?」

『失礼だね。やりすぎちゃったのは二回ぐらいだけだし……』


 ついさっき。

 調整を間違えた私が――まあそれなりにやらかしてしまった事を揶揄るお兄さん。

 その瞳は私ほどじゃないが、ギンギラギンに輝いている。


 揶揄うのが好きなのだろう。


「いやあ、なんとか直したから良かったけど辺り一帯が真っ二つだもんな。はは、ははははははは、とんだ暴走猫じゃねえか!」

『だからこうして、加減をして……んー……こんなもん、かな! これなら……うん。まあ、大陸は壊れないよね!』


 爪と肉球による複雑な魔法円が刻まれた、次の瞬間。

 猫の手で引かれたその直線上の空間が歪む。


「また、影猫を操る魔術か。影系統の魔術が好きなんだなあ、お前さん」

『影系統の魔術は調整しやすいんだよ――爆発的な破壊のエネルギーの余波で、大陸の一部が崩れて消えちゃう、なんてことはない……とは言わないけれど、少ないからね』


 お兄さんはふぅ……とあからさまにタバコの息をはき。

 渋い声で、私をギロリ。


「いや。偉そうにしてるが。その口ぶりからすると……既に実体験済み。もう何回か、影魔術でも大陸を吹き飛ばしたりしてるんじゃねえか?」

『揶揄いモードから不意に真剣になるの、やめてもらえるかな?』


 力ある魔族程こういう傾向にある。

 心に余裕があるからか、ギャグからのシリアスの温度差が凄いのだ。


「おまえさん、ちょくちょく注意しとかないと調整ミスってやらかすだろ? それも、やらかしたらやらかしっぱなしで逃げる悪癖もありそうなんだが?」


 鋭い指摘には答えず。

 私は何事もなかったように続ける。


『魔王様に言われているんだよ――大陸を治すのは大変だし、なにしろなんでもかんでも爆発させて解決するのはスマートじゃない。なるべくなら環境を壊さずに済む影魔術を使えってね。つまり、私は学習をしているのである! 偉いから、誉めてくれてもいいよ?』

「いや、俺は褒めねえよ?」


 なぜかレイヴァンお兄さんは、環境を破壊するなとかアイツが言うか?

 と、ジト目で呟いているが。

 魔王さまも……もしかして、ヤンチャだった頃は大陸、壊しちゃってたのかな?


 魔王様と同じ。

 というのは、けっこう嬉しかったりもするのである。


 ともあれ。

 アダムスヴェインを組み込んだ術式を即興で生み出した私は、影猫を操る召喚魔術を発動。


『応えよ――我が心の底に眠りし影なる魔猫よ』


 宣言に従い、私の影が大地に落ちて――広がっていく。

 夜空に特大な黒猫のシルエットが浮かび上がり、次に響くのは、キシャァァァァァァアアアアアァァァと唸る威嚇音。


 広範囲をターゲットにした、超特大影猫の幻影魔術である。


 荒野に生まれた影が、形を作って育っていく。

 ズモモモモ、ズモモモモと膨らんでいくのは猫毛の塊。

 それはさながらモフモフクッション。


「な、なななん、なんだこのモフモフは!?」

『あー、これ。後ろから見てるから、デブ猫の背中だけが見えてモフモフの塊に見えているのかな』


 ちょっと角度を変えてみると、特大のぷにぷに肉球が見えてくる。


「デブ猫って、これ……召喚系統の影魔術か」


 蟲人ローカスターが、目の前に現れた雲すら突き抜ける超特大影猫を見上げ――えぇ? これはさすがに喰えんだろ……って顔をし固まっている。

 特大影猫が太いシルエットのモフ毛を揺らし、その頂上でフフンとドヤ顔。


 まん丸お月様を背景に、私も紅き瞳を輝かせ。

 ニヒィと闇夜に牙を光らせる。

 頭上に翳した肉球を、グンっと下げ。


『やっちゃえ! モフモフぱーんち!』


 格好よく、宣言!


 それを合図に。

 特大影猫もニヒィと闇夜に目と牙を輝かせ――。

 蚊を叩く動作で。

 自らの肉球と肉球を合わせて、パン!


 特大影猫の肉球プレスで、影を潰され叩かれたローカスターの存在が軋み、徐々に消滅しはじめる。

 影を潰し、影を駆逐し続ける影の猫。

 影を先に殺し。

 その消滅を本体とリンクさせ存在否定することにより、破壊の余波を起こさず消去しているのである。


 死体すらも残さない滅びを与えたのだ。

 これぞ、大陸を壊さず殲滅する一手!

 さすがは大魔帝!

 環境にも優しい!


 小さい飛蝗のままだと無理だったんだけどね、倒しやすい人型になってくれたおかげで調整しやすくなっているのである。

 しかし、今回の黒幕。

 なーんでまた、わざわざ蟲人なんていう弱体進化をさせたんだろうか。


 悩む私の前。


 雲を突き破って伸びる、影のデブ猫はじぃぃぃぃぃぃっと下を見る。

 殲滅を確認すると。

 ブニャハハハハッ、ブニャハハハハハハハハ!

 勝利の猫笑いと共に、特大影猫が私の影へと戻っていく。


『ねえねえ! 見たかな! 今の! 私、すごくない!?』

「今の、ちょっとお前さんに似てるな」


 消えていくデブ猫を見ながらまじまじというお兄さんに、私はネコ眉を曲げる。


『そうかな? まあ可愛かったけど、私はあそこまでオデブじゃないし――勘違いじゃないかな?』

「まあ、お前さんがそう思うのなら。それでいいけどな」


 二柱の魔族が談笑する中で。

 遠くを眺めるケントくんが、声を張り上げる。


「ケトスさま! レイヴァンさん! 見てください、あの不自然な砂埃を――!」

『ん? 私にはそんな砂埃なんて、みえないんだけど……』

「俺様の感知にも引っかからねえな、勘違いじゃねえのか?」


 私たちは紅き魔力を光らせた瞳で、じぃぃぃぃぃぃっと指さす先を見る。


「間違いありません! スキルや魔術を使わず、あちらを見てください!」

『あー、そっか。つい魔力を使っちゃうんだよね、どれどれ~……』


 そういえば。

 移動要塞ゴエティアには魔族対策に魔力視野を遮断する仕掛けがしてあるとか、ないとか。

 そんなことを言っていたような気も……どうだったっけ?


 ともあれ。

 肉眼でちゃんと遠くを覗いてみると――。


 ずごごごごごごごご、と聞こえてくる謎の音。

 肉眼で確認した途端。

 隠蔽の魔術が剥がれて、その姿も音も浮かんでくる。


『あった、あったよ! なんか変なのが結構な速度で動いて、地響きを鳴らしている!』


 ……って、やっぱりこれ、魔力による視界だと見えないのか!


 視界のチャンネルを物理に合わせてみると、はっきりと浮かんできたのだ。

 私はニャハっと目を見開いて。

 移動用鳥籠の中にいるケントくん、その要塞を指さす手を褒め称えるように、うにゃん!


『お手柄じゃないか! たぶんあれだよ、ゴエティア!』

「んー……マジで魔力を使わずに目視すると、なんかありやがるな――こりゃ、俺達だけじゃ魔導地図を片手に彷徨って、見つからなかっただろうな」


 レイヴァンお兄さんも感心したように言う。

 褒められたことよりも、仲間のために役に立ったかもしれない。

 それが嬉しいのだろう、ケントくんは頬を僅かに緩める。


『そっかー、私達魔族は基本、魔力の方に視界の標準を合わせちゃうからねえ。んー、この私の眼を謀るとは……人間のくせに、なまいきかもね』

「……腹いせに、壊すなよ?」


 尻尾をぶんぶん不機嫌に振る私を見て、お兄さん。


『まあ、それは中の様子を確認してからかな――っと』


 言って、私は十重の魔法陣を展開。

 移動するゴエティアの足を影から生まれた闇の蔦で止め、夜空に魔法弾を飛ばす。


 これで、天界で待機しているホワイトハウルにもこの場所が伝わったはずだ。

 あのワンコからロックウェル卿に連絡も行くだろうしね。


 いざとなったら、手を貸して貰う事も可能だろう。


 月の灯りと私の魔術照明に暴かれて、移動要塞ゴエティアの全貌が露わになる。


 それはさながら動く城塞。

 魔術で隠蔽された魔導砦。

 地上を海のように掻き分け進む、陸の客船。


 縦に長いフェリーを想像して貰えばいいだろうか。

 もっとも、その城塞の壁に掴まっているのは人間ではなく――蟲人ローカスター。

 生きた人間の気配も……確認される。


「おい、ニャンコウ――あれは……っ」

『ああ、人間だろうね――』


 やはり、生かされているという事だろう。

 ローカスターどもが、鎖につながれた人間を引き連れ、クイクイとこれ見よがしにこちらにアピール。


 人質……ということだろう。

 彼らはどう見ても、民間人。


「悪趣味な連中じゃねえか――」


 んーむ、やっぱりこうなったか。

 めちゃくちゃ厄介そうであるが……。


 はてさて。

 この私にこんな真っ向から喧嘩を売って、これからどうなることやら。

 彼らは、分かっているのだろうか?


 大魔帝たるこの私を激怒させることの意味を。



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― 新着の感想 ―
[良い点] 見事な暴れっぷりですねケトス様! [一言] ケトス様、加減を誤りやらかしてしまった所があったみたいですね。 きをつけてください(笑)
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