某アンダーグラウンドネット掲示板より
感想が楽しくてつい作った。
後悔はしていない
AYA's:入室しました。いらっしゃいませ♪
anonymous:入室しました。いらっしゃいませ♪
AYA's:えらく手の込んだ手段で私を呼びだして、それ相応のやばいネタ?
anonymous:ああ。新婚さんには悪いと思ったがデータ送る。【Download】金はいつものように頼む。
AYA's:確認したわ。送金するわ……え?これマジ???
anonymous:確認した。ここまで手の込んだ呼び出ししないだろうが。マジだ。悲しい事に。
John Doe:入室しました。いらっしゃいませ♪
John Doe:楽しそうな話しているじゃないか。俺も混ぜてくれよ。
AYA's:構わないけど、大英博物館図書室がらみの資料って集める事ができる?
John Doe:あれ?たしか色々あって大英図書館になっていた奴じゃないよな?ここで話すんだから。
anonymous:俺やこいつがここで危ない話をしようとしている時点で察しろよ。
John Doe:ああ。となると、古書というより芸術品系の本がらみの調査・収集部門……あっ(察し)
John Doe:また深淵の最深部のそのまたどす黒い場所じゃねーか。あんた何をやったんだ?
anonymous:やったのはこいつの雇い主の知り合い。米露の筋をたった一人で敵に回して返り討ち。
John Doe:そいつ人間か?(唖然)
AYA's:こ い つ ら は ……私も驚いているけどね。こんな人居たのね(遠い目)
John Doe:で、大英博物館図書室のデータの何が欲しい?
AYA's:人員リストと渡航予定。おそらく、日本にやって来るからお出迎えするかもしれないの。
John Doe:ここが動くって……ああ。米露のその筋がやられたから出番と喜び勇んだ系か。
John Doe:リストは確保して、渡航履歴……ん!?これやばくないか?
anonymous:どうした?
AYA's:え?何?
John Doe:おそらく幹部クラスがこの数日ローマに頻繁に出入りしている。見せつけるように。
anonymous:あーあ。ローマというかバチカン?
AYA's:え?大英博物館図書室とバチカンが接触しているの???
John Doe:このあたりはこっちに文化基盤がないとわからんだろうな。
anonymous:文化財や美術品のやばい奴はここに集まるんだよ。で、ここが動くと欧州の闇が動く。
NANASHI:入室しました。いらっしゃいませ♪
NANASHI:楽しそうな話をしているので飛んできました!!!
AYA's:カエレ! ログ読めば分かるけど何か凄い事になっているのよ。
NANASHI:これ、英国とバチカンが接触しているのにスイスに行ってないのはおかしくない???
AYA's:……どういう事???
NANASHI:第二次大戦時ナチスのせいで欧州の美術品や芸術品はめちゃくちゃに流れたの。
John Doe:戦火を逃れたそれらが集まったのがスイスで保護したのがバチカンと英国という訳だ。
anonymous:あー。スイスはロシア革命のロマノフ家の財産逃亡地の一つだったな。
John Doe:おそらくスイスから日本に流れたのは東側崩壊だな。スイスはそっちも預かっていたし。
AYA's:……分かりたくないんだけど、聞かせてくれると嬉しいな。
John Doe:そっちの図書館長が持っているラスプーチンのグリモワール。限りなく本物って事だ。
anonymous:歴史的文化的価値も凄いしオカルト界隈はこれで大騒ぎ。しばらく祭りが続くな。
John Doe:ロマンある与太話だが、そのグリモワールにロマノフ家の財宝が記されているとか。
AYA's:ロマノフ家の財宝???
John Doe:当時世界の富の一割を独占したロマノフ家に深く関わった怪僧だ。ありそうな話だろう?
anonymous:こいつの雇い主の桂華グループの飛躍がこの隠し財産って言われていなかったか?
anonymous:それが証明されて財宝が表に出ると、各国で凄まじい奪い合いが起こるだろうな。
anonymous:米露を返り討ちにした事でかえって信憑性がましてやがる……
anonymous:たしか98年にできたワシントン原則だったかな?それと組み合わせると……
NANASHI:あー。ワシントン原則ってナチス略奪品の返還などを定めたやつか。
NANASHI:このグリモワールが略奪品でロマノフ家の財宝があった場合、桂華グループやばくね?
NANASHI:多分、嘘本当は別としてそういうストーリーで桂華から金巻き上げられるでしょ?
AYA's:……そのあたりのストーリーと裏付けって頼める?
NANASHI:できなくはない。米露返り討ちの時点である程度の説得力は担保されているし。
NANASHI:だから……(キラキラ)
AYA's:分かったわよ!払えばいいんでしょう!!払えば!!! (雇い主が)
John Doe:ちょっといいか?
AYA's:どうぞ。この流れだと聞きたくないんだけど。
John Doe:米露を返り討ちにした高宮晴香って人間を探ってみたら楽しいものが見えてきた。
anonymous:楽しいもの?
John Doe:日本文壇の中枢にいた一人だ。当時富裕層が中心のサロンの花として名前が良く出る。
John Doe:このサロン昭和期に日本の政治・文化にがっつり絡んで多大な影響力を発揮している。
John Doe:そんな彼女がこんな派手な大立ち回りをやったのに、日本側の反応が恐ろしくない。
AYA's:……
anonymous:……
NANASHI:……
John Doe:返り討ちの時点でこうなる事は分かっていただろうに、この反応の少なさだ。
John Doe:多分、この件まだ更に奥があるぞ。
大英図書館
『R.O.D』の感想を見てあったなーと思って調べてみたら実在組織という事でびっくりである。
もちろん紙使いは現実にはいないのだが……
という訳でwikiぺたり。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E8%8B%B1%E5%9B%B3%E6%9B%B8%E9%A4%A8
第二次大戦と美術品
本当にこれだけで話が作れるぐらいの欧州の闇深案件の一つ。
『ヘルシング』でネタにされていたバチカンとナチスの関係だが、本当に語るにはいくらあっても足りない。
これにスイスが絡んだ時点で数え役満ってもんである。




