『ひらがなーず』新宿ジオフロント編
磨伸映一郎先生の『アナゲ超特急』応援企画
私の好きなボードゲームを紹介してみる。
この国の華族や財閥、または上流階級が通う帝都学習館学園。
この学園は小学校からの一貫教育だが、中等部、高等部には一般の学校から優秀者が特待生という形で招かれる。
という事は、中等部や高等部の特待生に選ばれることを目指す生徒たちが集められた学校もまた周辺に存在してる訳で。
「さぁ!新宿ジオフロントで遊びまくるぞぉ!」
「「おー!!!」」
そんな彼女たちも新宿ジオフロントに遊びに来た訳で。
彼女たちを含めた一般大衆はこのお祭り騒ぎを純粋に楽しんでいた。
「あ!お地蔵さんだ!!」
「たしかガイドブックに書いていたな。
このお地蔵さんの向いている方向が出口なんだって」
「とりあえず拝んでおきましょうよ」
大倉るり、甘崎ひな、美春さつきの三人が何故か四隅にカラーコーンとバーが置かれたお地蔵さんにお参りすると、控えていたメイドさんがチラシとともに声をかけてくる。
「ようこそ!新宿ジオフロントへ。
何かお困りの事はありますか?」
「ただお地蔵さんにお参りしていただけです。
どうして、こんなにお地蔵さんを囲っているのですか?」
甘崎ひなの質問にメイドさんは笑顔で答える。
大倉るりと美春さつきはメイド服につけられたエンブレムが近くのゲーセンで警備しているメイドと同じことに気づいたが、仕事なんだろうと思ってそれをそのまま流す。
「このお地蔵さんが出口の方を向いているように置かれているのですが、誰かがいたずらして出口と違う方に向けられたんですよ。
で、こうやって囲うと同時に、私達が街開きの間ついて案内をしているという訳です。
分からない事や困った事がありましたら、中央インフォメーションセンター及び各層の警備詰め所に来てくださいね。
では。今日一日この街を楽しんでください♪」
「「「はーい」」」
お地蔵さんとメイドさんに手を振って別れた三人はガイドブックを片手にショッピングを楽しむ。
支払いはもちろんケーカで、この新宿ジオフロントは全店ケーカが使用可能になっていた。
「凄い人出だよね!」
「ゴールデンウィーク中の来客数は百万人ってニュースでやっていたからな」
「これでまだ一期工事ってのが凄いよ」
甘崎ひながスイーツを片手に街を歩き、美春さつきがガイドブックを片手にウィンドウショッピングを楽しみ、大倉るりが二人を含めた人の流れに身を任せて、その熱気を堪能する。
中央広場近くでは、テレビカメラがレポーターと都の職員を映して生中継をしていた。
「……なるほど。
この街開きは第一期工事の終了でしかないのですね?」
「はい。この新宿ジオフロントは元々新宿新幹線工事の為に始められました。
この街開きが第一期工事、この下にできる新宿新幹線が第二期工事、新宿ジオフロントにつながる周辺鉄道及び道路工事が第三期工事となり、またこの新宿の他に池袋・秋葉原でジオフロントが建設中で、他都市でも計画が持ち上がっています……」
インタビュアーの隣で説明する都の職員は律儀に頭にヘルメットをつけていた。
この商業フロアと地下居住フロアの下では新宿新幹線の大規模工事が今も続けられているのだろう。さっきまで作業をしていたような疲労感が顔に出ていた。
『お連れ様のお呼び出しを致します。
九段下からお越しのアナスタシアさん。九段下からお越しのアナスタシアさん。
お連れ様が第一層地下駐車場でお待ちでございます。
至急第一層地下駐車場警備詰め所までお越し下さいませ。
繰り返します……』
瞬間、都の職員の視線がきつくなるが、すぐに営業スマイルを作ってテレビカメラに向かってこの街の説明を続けていた。
「しっかし、本当に広いわねー。ここ」
「広いだけでなく、深いもあるからな。
人類が滅亡した後で、ここは迷宮になっているかもしれないぞ」
「それ、ここができる前からでも同じじゃない?」
「「確かに」」
適当に入ったカフェの席で美春さつきがぼやき、大倉るりが冗談を言ったが、甘崎ひなのツッコミに苦笑しながら頷く二人。
新宿ジオフロントができる前から広大な地下エリアがあった新宿である。
この新宿ジオフロントの完成によって、その規模はラストダンジョンもかくやというまでに広がったのである。
お地蔵さんの前にメイドさんがついて道案内をするのもある意味当然なのだろう。
「そういえば、生中継をしていた時の迷子案内、何か変だったね。
何がというのは、いまいちわからないんだけど」
甘崎ひながケーキを堪能しながら思い出したようにつぶやき、その答えを東京の自治体公務員を父に持つ美春さつきがハーブティーを片手に口にした。
「多分あれ何かの隠語かもな。
スーパーやデパートとかで案内に隠れて人を集めたりとかするらしい。
もっとも、何の隠語かわからないが、こうして私達がお茶できる程度のトラブルだろうよ。
そういえば、大倉よ。途中のホビーショップで何を買ったんだ?」
「ああ。知り合いの高橋から頼まれてな。
上流階級の一部でボードゲームが流行しているとかで、できそうなやつを買ってきてくれと頼まれたんだよ。
店員に話をしたら、これを勧められたという訳だ」
それを袋から出すと、たくさんのサイコロと壺が。
甘崎ひなと美春さつきは同じことを思い、同時に口にした。
「「丁か半か?」」
「……奇遇だな。
私も同じことを店員に言ったよ……」
ゴールデンウィークの大規模イベント
福岡県 博多どんたく
広島県 ひろしまフラワーフェスティバル
青森県 弘前さくらまつり
場内アナウンスの隠語
トラブルや万引などで警備員を呼ぶ時に使われる。
今回の隠語は「桂華院瑠奈が帰るので地下駐車場に警備員を集めて」という奴。
わかりやすくしたが、実際だと「1番お願いします」とかになる。
ボードゲーム
ブラフ/Bluff
レビューはこちら
https://www.tk-game-diary.net/bluff/bluff.html




