いくつかの記事抜粋 お嬢様のいやがらせ編 2020/1/13 タイトル変更
同時処理をするとどうしても色々あるので先に最低限の情報を出してゆくスタイル。
『恋住改造内閣が今日発足した。
既に総理は会期末をもって衆議院の解散を決意したと見られており、永田町からは多くの議員が地元へと急ぎ帰った。
今回の改造内閣の最大の焦点は、一部マスコミの報道で離党を模索していたと目されている泉川副総理の動向であるが、泉川副総理は外相兼危機管理担当大臣という最大級の待遇で政権内に残る事になった。
これによって、泉川副総理を離党させ、恋住総理の対抗馬として政権交代後の首班に担ぎ出すという野党側のシナリオは破綻することになり、野党第一党の友愛民主連合は作戦の練り直しに追われている。
与党幹部が今回の改造から解散まで見据えた上で、「今ならば過半数は確保できるだろう」と楽観論を語る一方、野党幹部は「マニフェストを全面に出して政権交代を訴えてゆくしかない」と厳しい表情で……』
『桂華鉄道ホールディングスは、三木原和昭氏が代表取締役社長に就任し、橘隆二現社長が代表権のない会長に就任すると発表した。
橘社長は桂華グループを支配する桂華院家の執事でもあり、政商桂華グループ拡大の立役者でもあった。
だが、山形県酒田市の土地を巡る加東元議員の脱税事件に関与した疑惑が有り、桂華院家は華族特権の不逮捕を行使し彼を守った経緯がある。
今回の人事は、不逮捕特権を行使した桂華院家側からの禊ぎの面もあり、桂華院家関係者は『近く会長も退いて相談役になるだろう』と取材に答えている。
三木原和昭新社長は東日本帝国鉄道から招かれた運行管理のプロであり、東日本帝国鉄道と乗り入れを行っている京勝高速鉄道や、同じく乗り入れ予定の新常磐鉄道及び新宿新幹線(いずれも建設中)に関する運行の円滑化を狙った人事と……』
『この秋に発足する桂華商会ホールディングスは、副社長人事及び専務取締役、常務取締役、執行役員の人事を発表した。
赤松商事・帝商石井・帝綿商事・鐘ヶ鳴紡績の四社経営統合によって誕生した桂華商会は、この四社の上に純粋持株会社を作り、その後各社の事業部を統合する方式を採用している。
今回の人事は、既に桂華商会ホールディングス社長に決定している藤堂長吉社長と天満橋満副社長以外の人事の公表であり、天満橋副社長を入れた四人の副社長は各社から一人ずつというバランス人事だが、専務および常務の役員は半分が赤松商事から出るという現在のパワーバランスを如実に反映した内容となった。
そんな中、注目を集めたのが岡崎祐一元赤松商事執行役員だ。彼は赤松商事の利益の大半を生み出していた資源管理部の現場指揮官として業界では名が通っており、今回の人事で常務取締役に昇進した上で、子会社の湾岸石油開発社長に就任する事が決まった。
執行役員人事は……』
『桂華院清麻呂公爵が理事長を務める財団法人鳥風会の設立パーティーが都内九段下の桂華ホテルにて行われた。
この鳥風会は元々桂華グループの社長会であったが、桂華グループのメセナ事業を統括担当するために財団法人化されたものである。
これに伴って、桂華グループ諸企業が個々に行っていたメセナ事業は全てこの財団法人を通じて行われるようになる。
また、この鳥風会はその設立資金として桂華金融ホールディングスの株式10%、桂華岩崎畑辺製薬の株式20%などが使われており、桂華院公爵家の資産管理団体としての側面もある。
このパーティーでは、桂華院瑠奈公爵令嬢が「大地讃頌」を歌い……』
『経済産業省が民営化を決めた石油開発公団の処遇に頭を悩ませている。
2001年12月に恋住政権下で特殊法人等整理合理化計画に伴い民営化されることが決まったものの、保有する日樺石油開発の経営不安が原因で計画が進んでいないのだ。
一部週刊誌の報道によると、日樺石油開発は巨額の石油開発費用で二兆円近い負債を抱えており、その救済に赤松商事傘下の湾岸石油開発との合併を画策していた。
湾岸石油開発はこの巨額の負債を理由に日樺石油開発との合併を渋っており、調整が難航している。
経済産業省幹部は匿名の取材に応じ、「湾岸石油開発と日樺石油開発の合併は和製メジャー設立の第一歩となる。必要ならば民営化する予定の石油開発公団そのものまで含めた組織の再編を……」』
『速報 日樺石油開発 民事再生法申請。負債二兆円』
『速報 樺太銀行 日樺石油開発の民事再生法申請に伴い二兆円の特損を計上。三兆円の巨額赤字に転落』
『速報 湾岸石油開発 民事再生法を申請した日樺石油開発救済に名乗り』
『速報 五和尾三銀行 帝都岩崎銀行との経営統合を発表。実質的救済合併』
『速報 穂波銀行 テイア自動車から一兆円の第三者割当増資受け入れ。帝亜グループ入りへ』
『速報 特別背任の容疑で、樺太銀行、樺太復興庁、樺太道庁に警察及び検察が強制捜査』
『解散を目前に控えた国会は、野党の動揺が目立ち与党ペースで進んでいる。
樺太銀行の日樺石油開発への巨額融資に関する特別背任事件の裏で、ロシアン・マフィアのマネーロンダリング資金が樺太道の幹部や野党関係者に流れていた事が発覚したためだ。
既に樺太銀行頭取、樺太道副知事が逮捕されただけでなく、樺太復興庁長官及び樺太道知事が責任を取って辞職を表明。
近年稀に見る政界疑獄、それも野党側が当事者という事態に、これまで政権批判を強めてきた野党は一転して防戦に追い込まれ、最大の山場と見られていた成田空港テロ事件における自衛隊の治安出動国会承認も、さしたる混乱もなく終わることになった。
また、マネーロンダリングの舞台がニューヨークのウォール街だった事から米国でも捜査機関が動いており、ロシアン・マフィアの摘発の為、日米露の三国がこの件に関する実務協議を行うことで合意……』
『速報 恋住総理 衆議院解散。7月総選挙へ』
改造内閣
日本の内閣改造の名称にはルールがあって、内閣総辞職や衆議院議員総選挙の後に国会において行われる首班指名選挙がポイント。
その為、首班指名選挙が発生すると、第一次から二次に数字が上がり。
首班指名選挙がない場合、後ろに改造の文字と数字がつく。
史実のこの時、小泉政権は小泉内閣第二次改造となり選挙後に第二次小泉内閣となり、第一次の文字が後からつく形になる。
なお、2019年11月、今これを書いている安倍総理の内閣は、第4次安倍内閣第2次改造である。
専務と常務
どっちが偉いでよく悩んだ思い出。
このあたり、理解させてくれたのが実は『島耕作』だったりする。
あのサラリーマン、今は相談役の他に騎士団長とかもやっているから、なろう主より凄いと思う……
2020/1/13 タイトル変更




