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第27話 上野君を蹴って弱らせてから助けよう作戦。

 今日は遂に上野君を蹴って何だかいい感じしよう作戦を実行する日になりました。微妙に作戦名が違う気がしますが、そんなことはどうでもいいです。今日は私にとっては勝負の日です。一番大事な日です。願掛けにお昼はトンカツを食べようと思いましたが、気分ではなかったためやめておきました。


 学校が終わり、ゆーくんから教えてもらっていた集合場所の公園に向かいました。ゆーくんは先に到着していたみたいで元気そうに手を振っています。


「やあ、はっちゃん。ボコボコにされて以来だね」


「……殺そうとしたのに何で無事なの?」


「出会って早々そのセリフはひどいよ。たしかにはっちゃんが近くにあった文鎮で殴ってきたときは流石に死ぬかと思ったよ?文鎮って意外に攻撃力があるんだなーって思ったし、書道以外でもこういう使い方があるんだなーって関心したよ?でも僕には効かないよ。驚異的な治癒力があるからね。何とかなったよ。どう?めっちゃ気になるでしょ?」


「それより上野君まだかな」


「うん、僕のトークに全く興味を示していないね。頭真っ二つになっても数秒で回復する驚異的な治癒力なんだけどなぁー。まあいいや。もうすぐ上野はここに来るはずだよ。もう一度作戦を確認しよう」


 そこからゆーくんの話を聞きながら再度作戦を確認しました。


 ほとんど作戦内容は一緒なのですが一部変更点があり、私がゆーくんを蹴るというのを無くして、私が登場すると勝手にゆーくんが苦しみだして何だか助けた風になるというより現実的な作戦に変わりました。これでゆーくんを蹴らなくて済みます。きしょいから嫌だったんです。


「大体流れは大丈夫だね。いやぁー、ちょっと緊張するなぁー」


「ゆーくん頑張ってね。大好きだよ」


「うん、好きって言うタイミングが全然よくわからないけどありがとう。…………おっと。そろそろ上野が来たみたいだよ。はっちゃん隠れて」


 私の視力では確認することができませんが、たしかに、北の方角から上野君の気配を感じします。


 ……いよいよ、作戦実行の時です。

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