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第20話 ストーカー。

「……ゆーくん嘘ついてない?」


 プロフィールや書かれている内容を確認しましたが、上野君っぽさが一ミリも感じられません。野良猫や風景の写真ばかりです。アカウント名もやはり本名や自分に関連性のあるワードで登録するものではないでしょうか……?


「そのアカウントで間違いないよ」


「……なんでそう思うの?」


「実ははっちゃんがいつかそんなことを言い出すんじゃないかと思って1年前から地道に調べてたんだよ。さっきすぐわかった振りをしたのもちょっとした演出さ」


「……そうなんだ。でもなんでこれが上野君のアカウントだってわかったの?」


「投稿してる写真がどれも上野の家の付近なんだよね。住所は以前から特定してたから探すのは案外早かったよ」


「……でも上野君のご家族の方のアカウントって可能性もあるよね?」


「いや、それはないよ。だって上野は一人暮らしだもん。実際に住んでる場所に行って1か月程、休みの日に見張ってたけど、他の人の出入りは一切なかったから間違いないと思うよ」


「……きも」


「たしかにやってることはストーカー以外の何もでもないけれど、そんなシンプルな言葉で罵倒するのはやめてよ。はっちゃんを思って行動してきたことなのにショックだよ」


「でもゆーくんありがとう。好き」


「へへっ。僕ならこんなのちょちょいのチョン太郎さ」


「そういうのやめて」


「ごめんね。調子に乗ったワードを並べてごめんね。もう二度と言わないよ」


「それじゃあ早速メッセージを送ってみるね。何がいいかな」


「……いや、それはやめたほうがいいよ」

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