表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/34

第17話 怒り。

「はっち、おっつー!さっき授業中何やってたの??」


 授業終わりに桃百合さんが私の席までやってきました。今日もスカートの丈が短いです。痴女です。こんなの真下からのぞき込んだらパンツが丸見えです。変態です。


「私は疲れていません。……昨日同様に作戦を実行していました」


「作戦……?そうなの???……さっき上野にゴミ投げてなかった??」


「投げてません!!!」


 ごみを投げるなんてそんな野蛮なことを私はしていません。愛情たっぷりのメッセージを上野君に投げつけていただけです。どう見たらそんな勘違いができるのでしょうか。


「そうなの??なんか上野めっちゃキレてたように見えたからさー」


「……え?そうなんですか…………?」


「いやわかんないけどさー。雰囲気的に?」


「本当ですか……?」


「うーん…………たぶん?」


 ……自分の中では上野君を振り向かせるために頑張っていたつもりですが、まさか怒らせていたなんて……。なんて自己中心的な行動をしてしまったのでしょう……。急に自分のやっていた作戦が間違っていたように思えてきます……。


「今までお世話になりました。ちょっと窓から飛び降りてきます」


「え!?ちょ!?急に何!?ここ3階だよ!?」


「上野君の心を傷つけてしまったのならもう生きてる価値なんてありません!!!」


「なんでそんな急にヒステリックになってんの!?」


「もう上野君に嫌われちゃったら生きてる意味なんてないんです!」


「そんなことないって!」


「桃百合さん!早く窓から飛び降りてください!」


「早まるのはやめて!……え!?話すり替わってない!?!?一旦落ち着こ!?」


 その後、桃百合さんに慰められ一時的に感情を制御することができました。


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ