第11話 幼馴染。
その日の夜はなかなか眠ることができませんでした。
上野君と話をしたこと。可愛いって言われたこと。良い知り合いができたこと。消しゴムになったこと。……思い出がいっぱいです。
考え事をしていると目がすっかり覚めてしまったので、上野君を想像しながら枕を使って少しだけ如何わしい事をしてから寝ました。結構ねっちょりとした絡みです。もう枕と私はねっちょねちょです。
次の日の朝、すぐ枕は洗いました。理由は汚いからです。そして洗濯が終わると、いつも用に朝食を作り、学校に行くための準備をしました。
実は私は高校に入るタイミングで一人暮らしをしています。3階建てのアパートで私は303号室に住んでいます。そんなに大きな部屋ではありませんが、住むのには何一つ不自由していません。勿論一人暮らしを始めたのにもいくつか理由があって、1つは上野君と如何わしいことを存分にするためです。以上です。
朝ご飯を食べ終わって、少しだけテレビニュースを見た後7時に家を出ました。とっても良い天気です。お日様が笑っています。大爆笑です。
今日も何かいいことが起こりそうな気がします。楽しみです。家の鍵を閉め、アパートの階段を下りていくと何やら人影が見えました。そこには私の幼馴染であり、友達であり、下僕のゆーくんが家の前に立っていました。
「ゆーくん。お待たせ。待った?」
「待ったよ。いつものように3時間待ったよ。そろそろ僕だけ朝の4時集合っていうのやめない?」
「いこ?」
「相変わらず無視するんだね。まあいつものことだからいいけどさ」




