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僕は僕だから僕なんだ  作者: 深雪林檎
◆第一章
20/52

第20話 2度目の過ち

7時前。僕は学校に着いた。

まだ誰もいなかった。

僕は校内に入る。

中はひっそりと静まり返っている。

僕の微かな足音だけが小さく響く。


燈加さんと茅依ちゃんには何も言わずに黙って家を出た。

顔を会わせたくなかった。


僕は校内を意味もなく歩き回る。



昨日今日と見た夢。

見たこともないはずの光景。

それなのになぜか頭から離れない。

そして……誰からも大切に思われてはいけない。

なぜか僕はそう思った。

そういえば燈加さんを始め、柑奈、茅依ちゃんと本当は家に入れたりしたくなかったはずなのに迎え入れるようになった。

髪の毛も燈加さんと茅依ちゃんに知られている。

それも気にしなくなっていた。

いつの間にか僕は変わってきていた。

それじゃ駄目なんだ。

でも何が駄目なんだろう。

分からない。

分からない事ばかりだ。




気が付くと8時30分を回っていた。

随分と長い時間考え事をしながら歩いていたみたいだ。

僕は教室へ向かう。







教室へ戻ると声を掛けられる。

僕は返す。呼吸をするようにただ自然に何も考えず、必要最低限に。



昼。僕は屋上に行かなかった。

適当にパンを買い、中庭で1人で食べる。

それだけ。


午後からは話しかけられる事も少なくなった。








そして放課後。

茅依ちゃんに声を掛けられた。


「ミー君……燈加さんのプレゼントの包装なんだけど……」


茅依ちゃんは最後まで言わずに下を向く。


「覚えていますよ」


僕は答える。

昨日の約束を反故にするわけにはいかない。

茅依ちゃんは顔をあげて嬉しそうにしていた。


「じゃあっ行こっ」


「はい」


僕は茅依ちゃんの後をついていく。








「綺麗な包装になったねっ」


「はい」


包装を終え、僕と茅依ちゃんは駅に向かっている。

プレゼントは僕の鞄の中だ。

茅依ちゃんはやたらと話しかけてくるが、僕はこんな返事しかしていない。

電車に乗り、家からの最寄り駅に着く。

ここから歩いて10分程。


「燈加さんに渡すの楽しみだねっ」


そう言って楽しそうに笑う。

無理している笑顔だ。

少し心が痛む。

僕は何も言わなかった。


大きな道路に出る。

これを渡ってすぐのところに家がある。

信号が青に変わって、僕が先に渡る。

後ろから茅依ちゃんが付いてくる。

僕は前を向いたまま茅依ちゃんに話しかける。


「明日から僕は1人で暮らします」


「……どうして?」


悲しそうな声で茅依ちゃんは言う。

驚いてはいないようだ。

僕の態度を見てある程度予想していたのかもしれない。


「言えません」


「……そう」


それだけ言って会話は終わった。

横断歩道をもう少しで渡り終える時、横から音が聞こえてきた。


「っ!?」


僕の右側から車が猛スピードで突っ込んでくる。

このままだと僕にぶつかる。


僕は動けなかった。

恐怖で足がすくんだわけではない。


「思い……出した」


夢で見た光景。5年前の事。

僕が敬語で話す理由。

髪を隠した理由。

自分を偽った理由。

誰にも優しくされたくなかった理由。

誰にも大切にされたくなかった理由。

誰にも家に来て欲しくなかった理由。

そして、『燈加』の事。

車がすぐそこまで迫る。

僕はまだ動けない。

5年前、この後どうなったか分かっていながらも。


「危ないっ!!」


僕は突き飛ばされる。

それとほぼ同時くらいに何かがぶつかる音。そして更に大きな衝撃音。


「茅依……ちゃん?」


僕は起き上がって茅依ちゃんにフラフラと近づく。

その場所は交差点のほぼ真ん中。

赤く染まった場所。


周りからは悲鳴や大きな声がしているが、僕の耳にはほとんど届かない。

僕は茅依ちゃんの横に座り込む。


「ミー君…大丈…夫?」

笑って僕の頬を触る。

その手は血で濡れていた。


「うっ…うぁっ…」


僕は泣いていた。

僕のせいだ。僕が……


「ミー…君。泣かないで……怪我…無くて…良かっ……」


そのままずるずると手が落ちて、茅依ちゃんは目を閉じた。


「うわああああぁぁぁぁぁぁぁっっ!!」








僕は……同じ過ちを繰り返した。

はい20話でした。

どうでしたか?


どうも上手く書けないこの頃。

というより最初からですが、より一層ですね。

ちゃんとまとまっているか心配です。

一応気を付けてはいますけどね。

頑張って書きます。








そういえば、アドレス変更のメールが来たら、確認しましたよ~、的なメールは返さないといけないのですか?

何年も携帯電話使ってて、最近知りましたよ。

もちろん今までは何も返してません。


だって何十、何百人にメールを送るのでさえ面倒で大変なのに、さらにその分返って来るんですよ?

ちょっと携帯から離れていて、いざ携帯を開いたら何百というメールを受信しているんですよ。

怖いじゃないですか。

「分かりました」みたいなメールが何百通と来るんですよ。

もうホラーじゃないですか。

夜中中、携帯鳴り響きますよ。

寝不足になりますよ。

マナーモードにしても、朝には溜まってますよ。

それに確認しても誰から来たか分かったようで分からないじゃないですか。

それじゃ意味ないじゃないですか。





という疑問がありました。

何か疑問に思ったら考えてしまいますね。

つい話が長くなります。

まぁどうでもいいや、という結論に至りますけど。








今年も後1ヶ月ちょいですね。

はやいですねー。

今年の年末はのんびりしたいです。

去年は……もう散々でしたので。

それはもう思い出すのも嫌になるくらいですよ。



正月は親戚が集まるので楽しみですね。

もちろんお年玉という金銭的な期待もありますが、本命は従姉妹の子どもですよ。

3歳くらいの男の子がいてこれがまた凄く可愛いんですよー。

おやつを手で食べさせてあげたら、おやつを持って私に向かって手を突き出すんですよ。

「食べて?」みたいな感じで私を見るんですよ。

もうやばいですね。

私にはそういう趣味は無いはずなのですが。

それに今年妹も生まれたらしいです。

まだ見たことがないので楽しみですねー。







犬が欲しい。

小さくて可愛い犬が欲しいです。

モコモコのフワフワでトコトコ歩くコロコロの生物が欲しいです。

やっぱり小さい生き物は良いですね。

癒されます。

でも子どもは何年かしたらひねくれるんですよ。

でも犬はそんな事ないですもんね。

犬万歳ですよ。

そんなわけで犬欲しいです。




ではでは今日もここまで。

また明日(・ω・´)ノシ


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