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63.遠足があるそうですよ⑧

阿部くらい私の相手をしてくれても良いじゃんか。何で当たり前のようにスルーするのさ、冷たいなぁ。


阿部ったら、優しさが足りないよ?だからモテないんだねぇ、まったくぅ。


「もちろん行くわ!」


「はい!」


「………まぁ、行くけど。」


「みんなで行けば怖くないってやつでござるな!ただ…みんなが行くとなると…」


行く気満々な村くんやマリに対して、心配そうな視線をユキとかカナちゃん達に向ける谷上に桜井。


武器師2人にカナちゃんを残していくのは心配だと。視線が物語っている。お2人はやはり優しいねぇ。紳士だね、紳士!


紳士でありながらも、谷上も桜井も、魔物狩りには行きたいということか。


2人は火遊びを好むタイプじゃあないだろうに。タイプじゃなくとも、戦闘員である以上、魔物との戦闘は気になるのかな?


コグマとか刈ったことないなら尚更気になるのかもしれない。


「私も行くわ。」


「私もです!」


視線を受けたゆずるんやカナちゃんが谷上や桜井にいっしょに行くと宣言した。


じゃあ…全員参加かな?多分、ユキも来るだろうし。


まぁ普通森の中を進むのは危険だから、個人プレーでは動かない。グループを組んで動くのが無難なんだよね。全員で動くのに問題自体はないか。


みんながみんな、魔物借りに行きたがるのはお遊び気分じゃないか心配になるけど。コグマは君たちには難易度が高いんだがなぁ。


「ボクも行きたい!だが、良いのか?しっきーはさっき、1人で行くと言っていたが。」


こちらの機嫌を伺うように視線を向けつつユキが聞いてきた。


結構、自由奔放で、ずばずばお願い事をしてくるユキが伺い立てるような態度だと違和感を感じちゃうね。


ひしひし違和感を感じちゃうね?


なんでやや緊張感を漂わせているのかな?


私がみんなが行きたいというのに対し困惑気味だから?快くオッケーって言わないからとか?だとしてもゴリ押しで頼むのがユキってもんじゃん。


緊張しながらお伺いを立てるとか、全くもってユキらしくない。


「んー?ユキやゆずると3人で行くのは危ないかなって思っただけだから。みんなで行くって話になったからねぇ〜。置いて行く方が危ないから、今は来た方が良いとは思うよ?」


「そうか。」


んん。


ユキ、なんでそんなホッとしたようなリアクションをするのかな?


「邪魔にならないように気をつけるわ。」


ゆずるんもゆずるんで、そんなに肩に力を入れなくて良いんだけど。


今の2人に何か言っても効きそうにないね。ガッチガチに緊張しちゃってるわぁー。かたくなっちゃってる。


ちょっぴり緊張した面立ちでゆずるんはいうのでした。肩には力がはいちゃってるね。入りまくっているね。


ゆずるん、産卵時に涙を流す海亀くらいに力が入っているね。


ただ、海亀のあの涙は感動の涙じゃなく、産卵時に発生した生理的なものであり、一切感情などそこにはーーーあ、この、情報どうでもいい?うん、良いよね、分かってた。


君たち武器師はさっきからすがるように見たり、やや緊張した視線を向けたりして、私をなんだと思っているんかね?いい加減現実と向き合おうとする私の心を早速折りにかかるなんて、さすがの桜花さんも泣きそうだよぉ〜。


ただの同級生なのにぃ〜。普通の普通な普通でしかない同級生なわけだよ。すがったり緊張したりをするべき相手ではないわけなのだよ〜。


「邪魔って。肩に力入れすぎだよ、ゆずるん〜?にしても、みんなが来るなら、お兄さんとデートできないねぇ?」


特別扱い的な認識にぞわぞわぁとしつつ、ぞわぞわするそれを笑い飛ばす。笑い飛ばしちゃいますとも!


話を逸らすべく、最初に誘ってきたお兄さんに冗談半分に言うと、私のそばで静かに成り行きを見ていたお兄さんはニコッと笑った。


いつもとなんら変わらないお兄さんの綺麗な笑みだ。いつものお兄さんだ。


「他の休みに頼む。」


うんうん、お兄さんは通常運転だね。


こっちのが落ち着く。うんうん、落ち着く。落ち着いちゃうよ。あぁ、普通だ、よかったと思っちゃうね。ほんわかできちゃうね。安心しちゃう。


お兄さん、大好きぃってなっちゃうねぇ。幼児のように桜花ね、お兄さんが1番好きぃいって言いたくなっちゃうね。言わないけど。


だからこそ、普段から一緒にいるわけだよね。


「……んん?りょーかい。」


とりあえず、デートはするのね。


おっけー。桜花さんったら、お兄さん、お気に入りだからね。お兄さんとデートくらいしますよ、しますとも。楽しくしちゃいますとも。


まぁ、2人でいる時間も毎日のようにあるし、今更ではあるけど。本当、今更だよね。


ーーーん?あれ?


今更じゃない?なんなら、一緒に寝たりしてるもの。一緒に過ごすのもいつものこと。2人っきりなんて珍しくない。てことは?デートっていっても、いつもと変わらない。うん、変わらないわけだよ。


じゃあ今更だね。いつもと同じだよね。じゃあ、いつもやってることを約束してやるってだけだよね。わざわざ約束するってのがやや特別感出るだけで、つまりはいつもどおりのことが起きるだけだよね。うんうん。


お兄さんの部屋で過ごせばお部屋デートの出来上がりって感じでしょ?毎日のようにデートしてるよ、私達。


「良いのかぃ?言質は取ったから撤回はさせねぇぜ?」


うなずいた私にお兄さんは嬉しそうに笑みを深めた。


幼児が欲しいものを買ってもらえると言われたかのようなはしゃぎよう。ほんと?ほんとに買ってくれるの?と親に嬉しそうに聞くかのように私にも聞いてきている。


幼児のような笑みが可愛らしいなって話なんだけど、言質を取って確実に守らせようとするあたりは幼児ではないね。悪知恵ついた悪ガキってところかな?どちらにしろ、嬉しそうにするお兄さんったら可愛らしいね。


こんなに嬉しそうにされるとこっちまで嬉しくなっちゃうね。


「はいはい。約束は守るよ。」


「ほんと、仲良いわねぇ。」


確認してくるお兄さんに返事をしていると、マリが呆れたわような視線を送ってきた。


なぜ?


1番、一緒に過ごす時間が長いのはお兄さんだからね。チビのように気がついたら横にいるくらい長く一緒にいる。最近はそこにツバサが時々一緒になる。


まぁそんな感じで一緒にいれば仲も良くなりますとも。親友的になっちゃいますとも。


「んー?うらやましい?マリもどっか一緒に行く〜?」


「………スイーツ食べたいわ。」


なるほどなるほど。マリも構って欲しかったのか。この、可愛い奴め。たっぷりと間が空いたりはしたが、しっかり要求が出てきた。


要求が出た以上、ぜひぜひ、かまい倒しちゃいましょ。構っちゃいましょう。


嫌われないギリギリまでしっかりちゃっかり構い倒しますとも!


「今度お菓子作りでもしよっか。中庭がねぇ、紫陽花が綺麗なの〜。中庭でぇとしよっか。」


「素敵ですね!ご一緒させてください!」


マリよりカナちゃんがテンションあがった。あの子、料理が趣味みたいだから、作れる機会が嬉しいのかも。


カナちゃんの作るものは美味しいからマリもマリで嬉しそうだ。


「薬草類採りに行くんだから、ハーブもとろっか。料理にも良いけど、クッキーとかに混ぜ込みたいよね。」


「甘さ控えめのものも作ってくんな。」


お兄さんも参加するらしく、自分好みのものをリクエストしてくる。お兄さん、甘いの、苦手だからねぇ。


「良いですね!!お弁当も作ってお花見のように中庭で食べるの、素敵だと思います!」


「ボクは食べる専門だ!」


いつもの調子を取り戻したユキが元気に主張する。


そうだね、キミには料理はさせないよ。見ているだけで良い。楽しそうに何か変なものを入れようとし始めるユキに料理なんてさせない。


闇鍋的なノリはいらないもの。食べれないものまで出来上がりそうで嫌。桜花さん、ガチで拒否しますとも。


「楽しみですね、秋明君!たくさん食べましょう!」


「あん?………饅頭が食いてぇ。」


嫌がるかと思いきや。阿部、意外とリクエストしてくるのね。


饅頭かぁ〜。羊羹とかなら簡単に作れるんだけどなぁ。


ま、頑張るか。


簡単に作れる饅頭系も知らなくはないし。


「アンタが和菓子好きとか意外なんだけど?!」


「あ゛?別に良いだろ。」


何でマリと阿部は喧嘩し始めちゃうかなー?今のはマリがわざわざ喧嘩売るのがいけないかなぁー?


「ハハハッ。羊羹とかも作っちゃおー!」


2人の言い合いなんて、笑い飛ばすくらいしかしてあげれないぞー?


喧嘩をおっ始めないように、話を変えるくらいしかしないぞー?


マリと阿部はお兄さんとツバサみたいにギスギスネチネチ攻防を繰り広げないから話を変えればすぐに収まるからまだ良いけどさ。


お約束のように言い合いを始めようとしないで欲しいなぁ。


「どら焼きとかも良いですね!」


嬉しそうにカナちゃんは笑って、提案してくる。カナちゃんは可愛らしい小動物みたいな子だからほっこりしちゃうね。平和やぁってなっちゃうほのぼの笑顔に癒されちゃう。


みんながガヤガヤ楽しそうに話し出した。


イベントについての話をみんなでしたから、さっきまで、微妙に緊張したような面して身を固くしてたりしてたけど。今はみんな、肩の力が抜けている。変に力が入ったままだとイベント以前に倒れちゃうからよかったよかった。


イベント後の楽しみって大切だよね。頑張った自分へのご褒美を決めておくと頑張りやすい。うんうん、良い事だ!


「楽しみね。」


マリも嬉しそう。


遠足後の楽しみができたな。楽しみ作るとか死ぬフラグだったりするけど、みんなで死なずに帰ってくるかな!で、みんなで騒ごう!ーーーてのが、やっぱりフラグになっちゃうけど。うん、気にしたら終わりだよね。


今はとりあえず、イベントの後の楽しみを考えて楽しんでおこっと!


読んでいただき、ありがとうございます^_^

楽しんでいただけると嬉しく思います


先日、同僚に言われました

「夢に月姫さんが出てきたよ。月姫さん、徐に床に布団を引いて寝始めるんだ。みんなが働いているのに。」

どう反応しろって言うんでしょう?

「俺はAさんが出てきたよ。いきなり俺にキレ出すんだ。」

他の同僚が言います。


うん、職場が思いもよらぬアクシデントにてんやわんやとなってしまい、みんながみんなストレスフルで疲れているからこその夢見ですね。


夢の中の私、肝が座っていて自分のために動ける。

素敵ですね。

しかも活動的。


布団を準備して引き出すなんて中々重労働。

私だったら、椅子に座ったまま、カーディガンでも被ってそのまま寝ます。布団を引くなんて面倒でいたしません。

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