62.遠足があるそうですよ⑦
やぁやぁ、こんにちは!!
私の名前は志貴桜花ていうの!ワクワク学園の1年生だよ!
得意な科目は戦闘。苦手な科目は古典。
勉強も読書も嫌いじゃないんだけどね。問題を解くために頭を働かせるのも嫌いではないの。だから、数学は好きなんだ。
なんだけど…物語を読む時に続きが気になってはやく先々が読みたいのに簡単には読み解けないとか、ムズムズしちゃう。現代語訳されたものを読みたくなる。読むか解くか。どちらかに集中したい。
読む上で文章を読み解くのは自分である必要はないじゃない?やっぱり、現代語訳されたのを読みたいよね。暗号を読み解きつつ文章を読むのが好きじゃない。
そんなこんなで英語もあまり好きくないんだよね。読む気になれない。やる気になれない。古典にしても英語にしても、普通に日本語訳されたのを読めば良いやってなっちゃうよねぇ。
文明の力を使えばいいのよ。
そんな、どこにでもいるような元気が取り柄な高校一年生だよ⭐︎
私ね?ある日、気がついたら、ワクワク学園なんてヘンテコな名前の学園に連れてこられちゃってたの〜!
魔物もいるし、変態もいるしで、もう大変⭐︎危険な学園生活にドキドキハラハラしっぱなしなの!まったく、退屈しないとこだよ、ここは⭐︎
そんなハラハラドキドキがいっぱいのワクワク学園。イベントも時々あるけど危険がいっぱいなの。怖かったりもするけど、一緒にワクワク学園に来たみんなと支え合いながら何とか頑張って苦難を乗り越えたんだ⭐︎
怖いことも大変なことも、いろいろあったけど、この学園にともに入学することになった10人の学友達ともそれなりに仲良くなって上手く学園生活を送れてるかなって思ってるんだ!
学園にも慣れてきて、学友達とも親交を深められているかな??
ただね?
何でだか、お兄さんやツバサが熱く私に迫ってくるの。期待に満ち溢れた輝く目に、私…私…戸惑いを隠せないわ。どうしたら良いって言うの??私…分からないよ……!
これから私、どうなっちゃうのーーー?!
「おい、桜花。俺も良いか?」
2人に困惑していると阿部まで声を上げた。
困惑して現実逃避に走ってた私を阿部は情け容赦なく、現実に引き戻すのであった。もう少しくらい現実逃避、してたかったなぁ。
少女漫画風に逃げてたのにぃ〜。阿部ったら空気読まないんだから。
少女漫画って極々普通の女の子とか言う設定多いけどさ。普通の子が主人公だって話、そうそう滅多に見ないよね。
逆ハーレム形成する子がどこにでもいる普通な子なはずがない。というか、物語性があるから、主人公に選ばれるんだって。普通であるはずがない。
あの有名な魔法少女も私は元気が取り柄の女の子⭐︎とか言ってたけど、ただの元気が取り柄なだけの女の子が封印の獣、ケルベロスと共にカードを集めたり、カードを駆使しながら苦難を乗り越えたりだなんてできるはずもない。
あのメンタルは普通じゃあない。
異常だよ、異常。運動能力も対応力もメンタルも常人離れしてるよね。毎回違う衣装を作ってくる友人も人間の皮を被った何かかと思ったりしなくとないわけだよ。ただまぁ、あの友人、欲しいよね。あの衣装、着てみたい。
…………現実逃避続けても仕方ないか。
ふぅ〜…魔物狩りにみんなが来る分には構わないんだけどね?
たださ?ただね?物申さずにオッケーとは言い難いわけよ。
阿部までどうしたの。魔物狩りに興味津々かね?いや、まぁ、年頃だし、興味津々だって分かるけども。魔物退治は危険が付き纏うんだよー?
身の危険をひしひしと感じちゃうようなことなのだよー?
遊び半分でやるようなことではないはずなのだよー?
次から次に期待に満ちた目ぇして来たいっていうようなもんじゃないんだけど。お遊びじゃねぇぞ、クソガキがぁって昔堅気なおっさんのようになっちゃいそうだよ、桜花さんは。
「……阿部。今、私は2人に取り合われてるの。二者一択なの。阿部があらわれたらややこしいでしょ。」
「行きたい奴らみんなで行けば良いだろ。邪魔にならねーようにすっから。」
面倒になってきちゃって、冗談半分に言えば阿部は真面目な顔して返してきた。
クッソ真面目に返されちゃったよー。
面白くない展開だね。まったくもって面白くない。
んん?てかさてかさ?
やっぱりというか何というか。
阿部は私のおふざけを当たり前のようにスルーするよね。当たり前のように流すとか傷ついてしまうじゃないか。私、傷つきやすいガラスのハートなんだよ?ガラスハートなわけなの。ばきゅーん。
え?今、防弾ガラスだろって言ったやつ手を上げなさい。私、弾なんて防ぐほど心は強くないから。弾なんてものは避けて撃ったやつをきっちり撃ちかえすから。容赦なく急所狙い撃ちする!狙いは外さないよ!
阿部については当たり前にスルーする他にも気になることがあったりあったりするよね。いや、あるよね。
阿部のなかでは、やっぱり、私は並々ならぬ実力者的な立ち位置にいないかぃ?
私はワクワク学園に来てから、戦わないようにしてたし、武器だってチビしか使ってない。みんなの前でそんな目立つようなことしてないのに、なぜかな?
桜花さんには、分からないなぁ〜?
ふっしぎー!!不思議だなぁー。難しいやぁ。
「………しょうがないねぇ。じゃあ、薬草採取後は希望参加で魔物狩りツアー開催!!」
ま、気にしてもはじまらないか。なぁんにも、始まらないよね。はじまりも終わりもないよね。
うんうん、人生諦めが肝心。適度に良い加減に気にしすぎず流すのが大切よね。とりあえず、捨て置いて。話を前に進めて問題になってから考える。で、良いや。
怖がられているわけでもないし、ほっといて良いだろうし。
てなわけで!!
危ないけど行けないこともないから、希望者みんなで魔物狩り行くとすっかぁ!
お遊びではないんだけど。理解した上で言っているかは薬草積みの時にでも確認しましょ。
嫌でも魔物に遭うし。それでビビるなら置いていく方向で考えておこっと。はい、そこーっ!問題の先延ばしとか言わないの!様子を見るってだけで目を逸らしたりはしてませんっ!
「そうなる気がしてたがねぇ…人気なこってぇ。」
不貞腐れたようにお兄さんがこちらを見てきた。
そうなる気がしてたとな。みんなで行くことになるだろうと予想していたのか。まぁ自分が行きたいと思うんだ、他の子も行きたがると思うのはおかしくないのかな。
みんな、魔物狩りに行きたがるなんて、若いよね。経験が少ないとそういう派手なの好むと。まったく困った性質だね。
「ふふふ〜!桜花さんったら、モテ期到来なのぉ。良いでしょう?」
「桜花ちゃんは可愛いから今までだってモテただろ?」
冗談半分に言えば、お兄さんは肩を竦めていた。そこまで本気で拗ねていたわけではない様子。とはいえ、未だに面白くなさそうだね。
とはいえ、お兄さんや?私、モテた事はないのだけど。
お兄さん…可愛いとか社交辞令かな?実際はモテたりしないからそう言われても困るっちゃうね。モテモテそうなお兄さんに言われると嫌味かってなっちゃうよ、逆にね?嫌味言われちゃあ、傷ついちゃうぜぃ!
「いやいや。谷上いわく、私ったら、化け物って言われて傷を負った設定よ?化け物は人にはモテない。異様な戦闘力は人なのに人とされないのねぇ。」
あ、谷上がオロオロしてる。
俺、そんな事言ってない。そんなつもりで言ってないってオロオロしてる。
設定については言ってたからね?悪意や何やらはないのは知っているけど。
「ハンッ。桜花ちゃんを化け物扱いする奴らは頭がいかれてるんでぇ。んな、見る目のない奴らはほっときゃぁいい。俺ぁ女の趣味、良いんでぇ。桜花ちゃんは俺が惚れたんだぜ?間違いない。」
冗談を言うノリで軽く肩を竦めつつ言えばお兄さんは自信満々に言い切った。随分と自信家さんだねぇ。オロオロする谷上については一切気にしてないね。眼中にないね。
にしてもお兄さん?私を化け物扱いする子がおかしいって。すごい言い草だねぇ。
いまだにご機嫌ななめは解消されてないけど。ご機嫌ななめのままでそう言い切られるとリアクションに困ってしまうよ。
まぁでも、そう言い切ってくれるのはちょいと嬉しいかも。
「趣味はいい。桜花の時間、私とセンシに分けてくれないケチくさくて、人間が小さいだけ。」
「分けねぇよ。桜花ちゃんは俺のでぇ。」
「にゅぅ?!にゅぅにゅにゅ、にゅにゅにゅ!!」
んんん?
あれ?なぜか、3人がじゃれはじめた。なんで?今、お兄さんやツバサ、チビがじゃれはじめる流れだったかな?私の気づかない流れがあったかな?
んー?流れだったかは理解できないけど。とりあえず。
私、じゃれ合う3人の話に入る隙なくて寂しいですよ。桜花さん、ぼっちですよー。流れも理解できず取り残されちゃってるよー。
話し相手、取られちゃった。
「ん〜。阿部、この中に加わるのかぃ?私も入る隙がないんだけど。時折、じゃれあい始まって付け入る隙がない。」
阿部なら相手してくれそう。
魔物討伐の時も、3人がじゃれはじめちゃうと私、阿部しか相手いないんじゃね?
「………樹里やマリだって、くんだろ?他の奴らだって魔物狩り、見てぇだろ。」
阿部?
他の子に行くかどうか聞くのは良いけど。
何で呆れたような視線を私に向けたのかな?しかも、何か言うでもなく、何も言わずに視線をそらしたね?すぅーっと静かに逸らしたね?
面倒って態度にありありと示されていたけども。面倒って分かりやすく切り捨てられちゃうと傷ついちゃうよ?
ザ、王道と言った少女コミックをあまり読まない月姫にございます
読んでいただき、ありがとうございます^_^
楽しんでいただけると幸いです!
本棚を眺めた時…
あぁ…あまり知られていないものを好んでいるなぁと思ったりした今日この頃
少女コミックの王道の始まり方が私の本棚では見つかりませんでした笑
検索かけました、かけましたとも!
無駄とか言わず、楽しんでいただけると嬉しいです^_^




