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56.遠足があるそうですよ①

夕方。


本日、最後の授業が終わるとともに今日も今日とて変態野郎は、皆の前に姿をあらわした。教師だからね。


クラスに来ちゃうわけだよね。いやはや、来るなって思うけど、アレが担任なんだよね。困っちゃう。


「皆様方〜!!今日もお疲れ様でございました!授業を頑張り、日々成長される姿に今日も今日とて、ウサは感激にございます!!麗しき皆様をご拝謁いただけます幸運に恵まれましたウサは嬉しゅうて嬉しゅうて!!」


クルクルクル〜!


お前はバレリーナか!ってくらいにクルクル回りながら、変態野郎はハイテンションに話し出す。視覚的にも聴覚的にもうるさい。黙れやこらぁってなっちゃう。


学園生活にはだいぶ慣れたし、変態野郎の変なテンションにもだいぶ慣れてきた今日この頃だからそこまで気にはならないけど。


はじめはあんな変態野郎に対し、一々リアクションをとっていたんだよなぁ。


今じゃ、誰一人としてリアクションはない。毎日のこととなると、新鮮さはないからね。リアクションせず、受け流すようになる。それが一番面倒がない。


嫌な慣れだなぁだなんて思いつつ、授業終わりの変態野郎の話に耳を貸していた。


みんなも変態野郎のテンションやら何やらにリアクションする事もなく、大人しく座っていた。


無表情で変態野郎を見ているんだけど、目が冷え冷えとしている。冷たいのが通常運転なわけだよ。ま、そこはご愛敬かな。


「さてさて。今週末には遠足がございます!ザッと遠足の説明をいたしますね。」


変態野郎はそう言いつつ、2枚の紙を配った。遠足があるなんて、今初めて聞いたなぁ。


みんなも急に言われる事が気に入らないらしい。しらぁと冷たい雰囲気を醸し出している。


体感的に教室内の温度が下がった。…ように感じるくらい、冷たい雰囲気を出しているよね。黙っているけど、気に入らないと目に見えてわかるよね。


冷たい視線が集まるのに対し、何も感じるとこはなさそうだねぇ。変態野郎もそういう目で見られるの慣れてるんだろうけど。少しは気にして欲しい。


一枚は遠足の注意事項が書かれていて、そんでもって、もう一枚は地図。薬草の群生地がかきこまれた地図とはまた…駆け出しの戦闘員用の依頼のようだねぇ。


「皆様方にお配りしましたものはこの学園の地図にございます。遠足では薬草摘みを皆様に楽しんでいただきます。そちらに記されました薬草を摘んできていただきます。」


配った紙を示しながら、変態野郎は説明をはじめた。


薬草積みという名の遠足かぁ。やっぱり戦闘員様になるんだね、せっかくの遠足も。ま、仕方ないか。久々に建物外に出られるのだし良しとしておこう。


ずっとワクワク学園の校舎内に監禁されているからねぇ〜。外に出たいのですよ。


いや、たしかに中庭があるから、外の空気は吸えるよ?植物も豊かな素敵な中庭だから、木々にも触れられ、花の香りに癒される空間がある。


誰が手入れしているんだろうね、中庭って。中庭全体はシンプルだけど、しっかり手入れされた庭って感じになっている。


中庭の中には小さいけど温室のような場所があって、そこは可愛らしい飾り付けが施されている。派手すぎず、でも、女の子がやったんだろうなって感じの可愛らしいお庭のような仕上がり。


趣味の良い若い奥様が作り上げましたって感じの人に見せるための庭。時には桃太郎とお共達ってデザインの可愛らしい手乗りサイズの植木鉢にサボテン植えられてたりして。そういうのが何気なく飾られてたりしてた。


植物園として、入園料が取れるくらいには完成度が高い。ささやかな噴水があるんだけど、そこには水に花が浮かべられてたりして。綺麗なんだよね。


無駄にクオリティが高い。まぁ、それはそれで楽しめるから良いけど。しっかりちゃっかり楽しんでるからね。


とはいえ、さ?だからと言って、それだけで軟禁された現状を満足はできないよね。できるはずがないんだよ。仕方ない。


だからこそ。


遠足には胸が高まるね。外に出れるぜぇー!やっほぅ!


「魔物に出会いましたら、倒していただいて結構です。解体してくださりお持ちいただければ見合った値段で買取も致します。薬草は一覧にありますものは全て採取してくださいね。一覧にあるもので採取出来ていないものがありましたら、罰金がありますゆえ、ご注意ください。採取していただきました、薬草も買取を致します。」


流石に説明するときの変態野郎はふざけた雰囲気なく話を進めていく。


魔物は解体まで必要なのか。薬草を採取した上で魔物の解体をしていれば収入が入る、と。


薬草を取ると言うミッションにクリアするのが最低条件。それがクリアできなければ罰金。うん、任務と同じだね。つまりは一覧の薬草を採ってくるっていう任務を受けろってことか。


「んん?つまり、全員、単独行動をするって事ですか?」


変態野郎の説明に頭を傾げつつ、質問する。


質問があるときは挙手しなさいっ!とか、変態野郎は言わないから好きに発言しちゃいます!しちゃうわけですよ。疑問点はすぐに解消しておかなきゃね。


全員分の薬草を採取…出来るけど、魔物とか狩ったりしたら、報酬の振り分けが面倒なんだよねぇ。折半で良いなら良いんだけど。


報酬とか面倒なのを考えるよりは単独行動が楽かなぁ。お金で揉めるのが1番面倒だし。


「にゅぅ。」


ん?チビが遊びたいと。んじゃま、魔物狩りで過ごしまくるか。


寝ずに動き続ければ、島から脱出もできそうな気がする。


ペナルティがないなら、いっぺんやってみたいよなぁ。変態野郎達とのガチ鬼ごっこ。


お?


チビの尻尾がご機嫌にふりふりと振られている。チビもやりたいようだね。うん、可愛い。可愛すぎる!頑張ろうとか思っちゃうかわいさだよね!


「それはお好きなようにどうぞ?地図から分かりますように、1泊2日は必要となりましょう。」


変態野郎は私の質問に対して、地図を示しつつ回答してくれた。


て、え?チビに乗ればーーーあ、うん、分かったよ?分かりました。私の感覚で物を言うなって言いたいんだね?分かってます承知しておりますよ?承知しておりますとも。


変態野郎が無言で私にかけてくる圧に私だって空気読んで素直にだまるよ?私、良い子に静かにするよ?良い子にできちゃう桜花さんだよ?


チビに頼めば1時間もせず集められるとか別に口を挟んだりしないよ?いや、チビ1人に行かせれば、それこそすぐに終わるんだけど。


基本的には必要な薬草はチビに集めてもらうことも少なくないし。慣れているわけだし。うちの子、優秀すぎて薬草の採取まで出来ちゃうからね。採取方法まできっちり覚えていて綺麗な状態で採取してきてくれるから頼んじゃうよね。


あ。ちゃんと私だってチビなしでできるよ、薬草採り。やった事あるし。頼りっぱなしではないからね?さすがにチビがいなきゃ何もできないとかはない。私もできる。


大抵はチビに頼んじゃうけど。面倒だし。


「皆様が全ての薬草を採取し、こちらまで戻られました時点で、此度の遠足は終了とさせていただきます。途中でこちらに戻ってくるのは禁忌。ゆえに必要物品は全て持った上で出発してくださいまし。森は建物から離れれば離れた分だけ、危険となりますのでご注意ください。また、線で囲まれました場所のみで行動してくださいまし。」


私が黙ったのを確認すると、変態野郎は説明を続けた。


地図は島全体のものであり、それに薬草の群生地が記載されている。そして、変態野郎が言うようにその地図には赤線が引かれていた。


それ以上外には出てはいけないっていう線だね。


ダメと言われると出たくなるのが人の性だと思うんだけど。んん。変態野郎は私やお兄さんを特に信用してないね?


線を出ないでくださいねと言いつつ、私やお兄さんを見る時間が特に長いね?いくらなんでも理由なく線をこえたりしないよ?


少しは考えたりしたけど、本気でやったりしないって。信用ないなぁ。


もしも超えるとしたら私かお兄さんかだって思ってる?まぁ妥当な線だとは思うけどさぁ。私が超えるんだったらわざわざ、今じゃなくてとうに超えているっての。


敷地内でおとなしくしてるんだから、疑うように見ないでくれて良くなーい?ひっどー。



読んでいただき、ありがとうございますd( ̄  ̄)


楽しんでいただけると幸いにございます^ ^


最近、お菓子作りに励んでおります



大変な事実


私、甘すぎるものは得意じゃない


ガトーショコラとか量できる…


けど簡単にできる


あらあら…バレンタイン、どうしましょうね


フライパンと電子レンジを駆使して頑張るけど…


買うのは簡単だけどそれは違うじゃん?って作らないから言えるやつですよね


あげる分以外は自分が食すんすよ


普段、甘いお菓子は喫茶店くらいでしか食べないのに…最近、砂糖漬けです



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