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29.入学式をやるそうですよ⑦

人はみんなそれぞれ違う。違うのが当たり前なんだよね。種としてより良い形へと進化を遂げるためにあえて同じ物が生まれないようにしているんだっけ。まぁそれは今はどうでも良いか。


集団で生活する種であり、それぞれが自分の役割を果たし支え合う事で種の存続をはかるわけ。それぞれが優れたところを持っている。もちろん、私だって。


パズルのピースのようにぽっこりと欠けたとこがあるとしても、それは劣っているってわけではなくて。

他の出っ張ったとこがあるやつが補ってやれば良いだけの話。


ひゃひゃ。


良いこと言うでしょ?褒めて良いんだよ?褒め称えよ!とは言わない。普通に褒めてくれればOKよ?


ただまぁ、他力本願で他責的で行動しようとしない奴はどうしようもないんだけどね。


みんながみんな、自立し手を取り合って支え合うから人数以上の結果が得られるんであって、誰かに寄りかかったら人数以下の結果しか得られない。


優れたも劣ったもない。みんながみんな、優れた存在として自立して己が役割を果たせば良い。自分のやれることをすれば良い。


大切なのは優れてるか否かではなく、どうありたいか。自分がありたい姿であれば良い。そのためにはやはり努力も必要なのね。


私は守りたかった。日々の平穏を守り、いつもの時間をいつもの面々で過ごしたい。だから戦闘力を上げたんよな。


戦闘力を上げ、戦えるようになればなるほど、大好きな人たちが褒めてくれたから頑張れた。


私に出来ることは戦う事。


だから、戦っていた。魔物相手に戦って、魔物を素材として持ち帰っていた。1番得意なのが戦う事なんだよなぁ。


て、そんなことはどうでも良いか。今大切なのはさっさと話を終わらせる事だ。私の考えでも過去でもなく、今の在り方でもなく、終わらせることが必須。


とにかく、考えを思いを吐き出して。お話を終わらせちゃいましょ。ツバサやヤンキーくんは聞くことを望まないかもだけど。ムラ君は聞きたいというのだし。


「非戦闘員だろうが、戦闘員だろうが。闘魔隊としてみんなを守ろうと闘魔隊に所属している仲間なんだよ。みんなが対等であり戦えるから上だとかない。見下す姿勢がうぜぇ。そこに在ると自分で決めて、自分の足で立って何ができるか必死に考えて動いてんなら、いらん存在はねぇんだよ。誰もがみんな、そのままで優れた存在なのな!努力してんなら!自立してんなら。ツバサも阿部もツバサを使えないやつとして見下すとこが気に入らない。出来ることをやろうとせずに自分には出来ないと言って行動しなければ出来るはずがないじゃん。んで、卑下して何がしたいわけ?何もしないなら安全地帯でのぉのぉとのらりくらりとくらして何にもなさずになぁなぁに人生勝手に終えてろっての。」


あ、喋りすぎた。


そう思うくらいに話しちゃったよ、テヘペロ。疲れた。疲れちゃったよ桜花さん。そんなに喋りまくるキャラじゃないというのに。キャラ崩壊しちゃーう。きゃー。


しかも、若干低い声が出ちゃいました⭐︎


ま、でも。言葉は汚いけども、思いを吐き出し、吐き出して終わらせる。ここまでしっかり吐き出せば、いくらムラ君でも黙るでしょ。


ヤンキー君やツバサは気まずそうに俯いてる。他の子達も気まず気に様子見してる。本人らが黙ってるんだからムラ君も静かにいたしましょ!


もう終わり!しゅーりょー!


そう思ってムラ君に視線を向けて、私は動きを止めた。


いや、止めたのは刹那の間だけだけど。けど、その刹那がものすごく長く感じた。体感的には長く感じたんだよ。




《ーーーカンカンカンカンッ!!》




鳴り響く警告音。


いきなり鳴り響きだした警告音。やな予感が胸をよぎる。冷静になれよ、私。


幻聴?いやいや、わかっている。実際音がしているわけではない。危険予知して音がしているような感覚に陥っているだけだ。


それは立ち入り禁止地域に入って野営しているときに感じるような感覚。


ヤバめの何かが近づいてきたならばチビが毛を逆立てるわけだけど、チビがいなくとも私だって戦闘員なんだから、嫌なものは全身の全てで、何だったら第6感だって開花させて感知する。感知するように鍛えられている。


生きるためには必要だからね。身体だってそういう機能を生きるために搭載しちゃいますとも。


今までの経験値が切々と語りかけている。ヤバイよヤバイよ、と。武器を取って叩き切るだけならば簡単なんだけど、そんな問題じゃあないから面倒だ。


私は思いのうちを吐き出した。多少汚い言葉で吐き出した。


それはツバサの事もヤンキーくんの事も批判する内容だ。2人の行動を言動を否定した。目の前で罵るように否定した。うざいと。真っ向面から否定した。






ーーーなのに、何でムラくんは笑顔を浮かべているのでしょうか?






さぁ、この問題、解ける人は手を上げてー?


で、私に回答を教えて解説して、ムラくんの相手を変わってくれるかしら。いや、お願いだから。ぜひぜひお願い。悪い子ではないの。つかれるだけで。


ばっかじゃないの?と、私は怒りを露わにして思いを吐き出したというのに。


雰囲気に呑まれて黙っているみんなの表情の硬いこと硬い事。かた焼き煎餅のようだよ?え?違う?緊張感が伝わらない?とにかくとして、気まずい雰囲気に気まずい表情。やや緊張したような雰囲気なのだよ。


そんな中、ムラくんだけが嬉しそうに表情を明るくしていた。え?何なの、エムなの?変態なのかしら?そんな扉、私は開けたくないから関わりたくないよ??私はサディズム的思考もマゾヒズム的な思考も嗜好も持ち合わせちゃいないよ?


熱くないローソクも戦闘に使えないムチも縄も持ってはないよ?


ムチや縄は持ってはいるけど。戦闘に使えるものだからね?人に使えば怪我させちゃうっていうか、下手すりゃあ死ぬから。使わないから。それ使ってウヘヘヘな展開はできないから。ムチを手にしたって火を纏わせたり水纏わせたり風纏わせたりして魔物を全滅するくらいしか私には出来ないから。


私は期待にはそえませんからーーーーッ!!!


「人類皆友達って事ですね!行動第一!素敵です!行動して出来なきゃ方法を変えて再チャレンジ!何かの動画で見ました!かっこいいですよね!」


嬉しそうに、邪推な心など一切感じさせない様子でムラくんは言った。


テンション高く言った。ちなみに私の頬は引きつっていた。分かりやすく、ピクピク動いていた。




て、ん?んんんんん?




安心のような。脱力のような。いやいや、良いんだけどね?別にいいんだけど。


ムラくんはいつでも予想の斜め上をいくねぇ。私には予想困難な動きしかしないよ。ほんとに。いや、マジで。難解すぎて理解できない。する気も起きないや。


怜悧狡猾って言葉があるけど。ムラ君って見事なまでに真逆を行くよね。怜悧さも一切なければ狡猾さもない。


うん、まぁ…でも、ムラくんが楽しいならそれで良いか。


全然違う着地点に着地してるけど、まぁ気にしないでおこう。気にしたら負けだ。疲れるのはいつだって気にした方だ。うん、気にしない気にしない。振り回されちゃダメだよ、うんうん。もうすでに疲れた。これ以上はいらない。


ムラくんは今、とても嬉しそうに笑っている。表情豊かな子なんだけど、笑顔が1番似合っているんだよね。笑顔が似合う子って素敵よね。


ずっと眺めていたくなるような、見てて無条件にトキメいてしまうような良い笑顔。顔の造形が特別良いわけではないのに、ぱああああーと花咲くように笑顔が顔にパッと浮かぶ。太陽のような笑顔って言ったらこんな感じなんだろう。


歪んだ心もあわせ持ち、清濁はカクテルやらサワーやらを飲む時のようにしっかりかき混ぜて飲んじゃうような桜花さんには眩しい。


心が浄化されて日に照らされたドラキュラのように灰になってなくなっちゃう。淀んだ目には眩しいどころか灰になって消え去っちゃうレベルだよ。


て、私未成年だしカクテルもサワーも飲んだことないけど。え?本当だよ?師匠に内緒でおちょこ一杯もらって飲んだりしてないって。チビチビ飲めよとかおちょこ一杯だけなとか言われてないもん。


バレたら怒られちゃうし、絶対秘密だもの。師匠と私だけの秘密だもの。2人の秘密なのーーーッ!


「そのままの姿で良い。私も私のままで素晴らしい存在であり、そんな私だから大好きだと!志貴様!私、感動でございますっ!!」


うん。

変態野郎のテンションもうざいな。


こちらはこちらで私同様に清いも汚いも、穢れも闇も、悪意も善意も全て見てきていて、それを合わせ飲んでいる。その上でふざけた態度で今、目の前にいる。


ムラくんは殴れないけどコイツは殴って良い。


そう思える。いや、むしろそういう存在でしょうって奴がテンション高く、くるくる回りながら私を褒めちぎる姿はイライライライラァァアアっと湧き上がる物がある。ふつふつと煮えたぎる物がある。


マジでうざい。歯に挟まったえのきくらい鬱陶しい。あの歯応えに味が染み込みやすく、いいアクセントになる食材ながら、歯に挟まりやすくて鬱陶しい。鬱陶しさはウサとタメを張る。いや、変態野郎の方がウザいな。はい、えのき好きの皆様ごめんなさい。




ーーーただ。




私はにっこりと笑みを浮かべた。


「ーーーぁあ、そうですね。私は貴方を大切な仲間だと思っていますよ。何かがあれば全力を尽くします。必ず声をかけてくださいね?」


たしかに大切な仲間であることには変わりない。そこは事実って事で話には乗ってあげよう。


笑顔を浮かべて優しくささやくくらい、いたしましょう!



読んでいただき、ありがとうございます^_^楽しんでいただけると嬉しいです。


うるさい思考って書いてて楽しいですよね。楽しいんです。ぜひぜひ、今後も付き合ってください。優しい心でお付き合いください。ありがとうございます。


大分、寒くて冬眠したいなって強く感じるような季節となりました。

布団から離れたくない、布団の中に住んでいたい。住み着きたい。布団は私の恋人です。あやつ、誰とでも寝ますが、こよなく愛しております。

肌触りが良いのが好きなんです。毛布とか好きです。フローリングとか冷たくて夏でも好みません。いろいろ引いちゃいます。


ゆえに。


「夏でもモコモコした部屋だよね。」


言われましたとも。

肌触りの良いカーペットを選んだ結果、夏の涼しいカーペットではなく、確かに冬志向な私の部屋の床。夏でも冬志向。

最近、やっと、季節が追いつきました。

すでに暖房は良い働きをしております。外に出ず冬眠しながら仕事したい。


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