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22.ゲームの後は普通に学園生活始まります

みんなで宝探しをした翌日。


つまりはこの島での3日目の朝だね。ここに来てからはずっと雑魚寝をしているから爽やかな朝とは言いがたい。


昨日の今日であるため、みんなの顔色はあまりよくはない。そんな顔色でみんなはどこか警戒した様子で席に座っていた。


出来るだけ1人になるな。そうやって昨日、みんなと合流後に説教まで受けちゃいましたよ、はい。ゆずるん、クールと見せかけておかん属性持ってますわ。


そして、私は叱られる子に定着しそうです。


8時となった今、変態野郎が姿を現した。


「皆様方、ぐっどもーにんぐでございますよ!晴々とした晴天!輝かしい限りでございますね!」


相変わらず、変態野郎はみんなの空気を読むことなくハイテンションで話し出した。


重要なのはここだ。やつは空気を読めないのではなく、読まない。だからこそ、より一層、イラつかせてくれるわけだよ。


「皆様方にはこの学園の説明書、そして時間割などをそれぞれの部屋に配布させていただいたかと思います。教材もまた、支給いたしましたが、お持ちいただけましたでしょうか?」


ぐるーっと変態野郎がみんなの顔を見渡す。


一応、授業の道具も一式持ってきている。というか、全てロッカーに突っ込んだ。わざわざ毎日持ってくるとか怠い。


部屋に配られていたのを発見して。お兄さんと一緒に全部運んだ。チビが。


2人分を乗せてもへっちゃらな強い子なんです、うちのチビさん。不機嫌にはなってはいたけれども。テヘッ!


「早速、授業といたしましょう。」


そこから始まったのは国語の授業。教えてくれたのは変態野郎ではなく他の教員。黒いスーツにリスのお面をつけた奴。






みんなが警戒していたのに対して。


あまりにも普通な授業が行われた。






特におかしな点もなく、ただただ授業を受けるのみ。


普通じゃないのは体育がなく、戦闘の授業があり、かつ、それは毎日やるってとこかな。


戦闘の授業を担当するのは変態野郎。ざぁっと姿を表す教員達を見ていく中で、やはり変態野郎は飛び抜けて戦闘能力が高いのな。


だからこそ、担当が変態野郎なんだろう。


ま、それもただ単に身体を動かして体力作りをするってだけだったけど。


あぁ…修練の部屋には中々の技術が注ぎ込まれているらしく、魔物との戦いを疑似体験できた。


初心者の経験には中々良いよね、疑似体験。まともに動けていたのはお兄さんと阿部と桜井くらいだったけど。他はビビったりやら何やらして動けず仕舞い。


桜井ってオタクです我は!って感じの見た目に反して、戦闘はそこそこ動けるのよね。谷上も他の戦闘員さえいれば多分動けるんだろう。術を発動させようとしたが間に合わずって感じだったし。


とはいえ、全体的に戦闘員として、マジ素人なんだろうねぇ〜。ま、得意不得意あるだろうけど。


授業だけではたかが知れているからと毎日やるようにとストレッチと筋トレの課題がついてきた。学校っぽくて嫌だねぇ。いや、まぁ、学校なんだけども。


続けやすいようにと始めは簡単な課題にしてあるそう。やったかやってないかなんて自分にしか分からない課題だってぇのが甘甘だよなぁ。


本気で鍛える気あるのかしら。






そんなこんなで、あっという間に夕方になっていた。






昨日と違って魔物に出会うことなく、授業を受けただけ。とはいえ、みんなの緊張は解けず、今日もみんなで雑魚寝らしい。


それまでは自由時間。


怒られましたが1人になります⭐︎だって、1人の時間も欲しいんだもん!


身体を軽く動かす。ま、いつもの日課だね。様々な武器使用して動きまくる。


ちなみにチビはお兄さんと一緒。手合わせしたいとかで貸し出し中。だから私、1人。


あらかた、身体を動かすと、変態野郎からもらった課題に手をつけた。




「桜花ちゃん、そろそろ、みんなのとこにいかねぇかぃ?」




筋トレ途中でお兄さんが入ってきた。


もうちょいかかるかと思っていたが、思った以上に早く切り上げた様子。


「ん、ちょい待ちー。もう少しだから。」


腹筋をしつつ、お兄さんに返事する。


お兄さんは私のもとまで近づくと、私の足元にあった紙を覗き込んだ。


「………変態からの課題か。やんのかぃ?」


見覚えのある紙にお兄さんはやや表情を曇らせる。


みんなはやらないとか言ってたっけか。


だからかな?お兄さんもやる気がなかったのに私がやっているのが意外らしい。


「ん〜?やれって言われたからね?」


「真面目だねぇ。」


お兄さんはつぶやく。とはいえ、やる気はないようだね?


私のチビを借りておいて基礎を怠るとか、お兄さんはどうなりたいのやら。


「お兄さんは強くなりたいんだよね?変態野郎はお兄さんより強いよ。お兄さんの思考で動いて、今不足してんだったら、お兄さんの思考で動いても今後、同じじゃないかな?思考を変えなきゃ。」


筋トレしつつ、お兄さんに言う。


私が言う内容にお兄さんはムッとしたような顔になった。ま、変態より弱いのは自覚あっても言われたくはないよな。


とはいえ。


チビを貸すなら、それなりに行動してくんなきゃ。


「思考、を?」


お兄さんは気に入らないと思いつつも素直に耳を傾けている。ふふ、素直な子は成長が早いから期待だね。


「そ。強くなりたいなら強いやつの思考をコピーして、ひたすら真似続ける。したら、強いやつの思考になっておのずと強くなれる。言われたことを素直にやり続けられる奴が強くなる。ーーーと、課題終了。……やれって言われたことすら、やれないなら、チビは貸せないよ?」


自分の過去の積み重ねが今となっているわけで。


今までの思考で動いてきて、不満な今があるならば、理想とする自分になるために理想となる位置にいる人の思考とならなきゃ行動は変わらない。


強くなりたいなら強い人の思考でいたほうが自ずと強くなる。


自分は必要ないって感じても、強い人が必要だって思うならば自分の価値観よりも強い人の価値観優先したほうが強くなれる。


プライドやら何やらが邪魔して動けないなら今まで通り変わらない、てね。


「………何事も基礎って大切なんだよ?基礎があるから応用が効く。基礎がめちゃくちゃな家は簡単に壊れるように人だって基礎がなければどうにもならないよー。何でやれって言われたか考えて、ただただ素直に愚直にやるのって大切よ?」


ただやるだけではなく、何で必要って言われたかを理解して動くってのも大切よね。


気に入らないのは分かるけれども。必要な事には変わりないからやるべきだと私は思う。


阿部やお兄さんのようにひたすら、自分が思うがままに身体を動かし続けるのも無駄とは言わないけどね。


ちなみに阿部はうぉぉとか声出しながら走ってた。ひたすら走ってた。うん、何を目指してるんかね?体力はつきそうだけど。


「やれっていわれて素直にやるのは1割。なんだかんだ言い訳してやらない人が多い。だから、戦闘員は少ないの。愚直にやり続ける人は少ないからね。逆にいうなら、やり続けていれば成功するんだよ。」


「…………俺もやるから、ちょっと待っててくれるかぃ?」


お兄さんはつぶやくように聞いてくる。


お。


やる気になったようだねぇ。良かった良かった。


「ん。良いよー。」


「明日からもやるんだろ?一緒にやってくれねぇかぃ?」


ストレッチからはじめるお兄さんは上目遣いでこちらを伺うように見ている。


「ん〜?」


「桜花ちゃんと一緒なら、ぜってぇ、続けてやらぁ。1人じゃあ続けられるか分からないんでぇ。」


おおう。


イケメンからのデレは中々の威力ですわ。


こりゃあ、惚れられているって勘違いする子もいるはず。


うんうん、分かってる分かってるよ。3日ばかしだけど、魔物と戦ったり濃い時間を過ごした、いわば仲間だからね。


共に磨こうって言う友情だね。青春だ。


「………仕方ないなぁ。お兄さんは私がそんなに好きなんだねぇ。照れちゃう。」


からかい半分に笑いかければ、お兄さんはにかっと笑ってこっちを見た。


「おぅ。大好きでぇ。明日からもよろしく頼む。」


迷いなくはっきりと言うからこそ、イケメンはモテるんだろうな。


「…………恥ずかしげもなくいうなんてさすがイケメン。ときめいちゃうじゃないかぁ!からかいがいがないなぁ。」


お兄さんのイケメン力は半端ないですわ。胸焼けしちゃいそう。


激甘だよー。


お読みいただき、ありがとうございます


ひと段落ついて、学園生活がはじまりました

気が強い子が多いためなのか素直には従いません

素直に愚直にが1番なわけですが、難しいですよね


高校生活って大人になるとあの頃からやりなおしたいってくらい大切ですよね

まぁやり直しても努力したかは分かりませんが


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