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199.お出かけしています⑦

面倒なチームでの任務とかも何度か経験しといたほうが良い。嫌な経験は確実に助けてくれる変態野郎達がいるときにしといたほうが良いでしょ。


面倒ごとを一人で解決しなきゃいけないほうがしんどいからね。


「任務によりけりでございますね。チームを組まねばならぬ任務はとりあえず、却下にございます。」


「私は良いのにぃ〜?」


えぇ〜と不満を告げるも、首を縦に振りそうな様子は変態野郎にはない。ケチめ。


チームでしか受けれないものは難易度が上がる。とはいえ、何事も経験だろうに。


「ランク、経験、実力が違います故。」


ハッキリ言いますな。


しかも、何となく聞いては見たけど、私は良いのか。今度、希望出しとこ。大きな討伐行きたい。


師匠達の予定さえ合えば、師匠達と行けるかな。それは胸が躍る。


「…………しっきーに依頼を投げるのは?」


ありじゃない?ついでに取ってくるから、言ってくれればどれだけでも取りに行くけど。


しかし、ユキはなぜ、間をあける?


危険な捕り物を依頼する気かえ?最悪、師匠召喚かえ?桜花必殺、師匠召喚!召喚するための武器は持たされてるけど、その任務は変態野郎から許可降りないなぁ。


「私としましては構いませんが、随分と借りが増えますね?」


みんながむすっとするからやめなさいな。まったく、仲間なんだからそれくらいケチケチする理由がないだろうに。


だから何かあるたびにみんなにいじめられるんだよ、変態野郎?


「変態の言えた義理か。誰よりも借りの数は多いぞー。変態野郎なんかほっといて、お土産あるよー。出すのは大変だからぁー、はい。」


「………これは?」


私が渡した紙を受け取ったユキは中身を確認し、頭を傾げる。


そこには物の名が神経質に書き出されていた。


「変態野郎作!今回の収穫したものいちらーん!こっちが武器師より。こっちがカナちゃーん。他の子達も一覧から欲しいのあったら言ってぇー。こちらの一覧は美味しい木の実一覧!肉やら何やらも採ってきた♡」


基本、術式内にぽいぽい入れていくだけなんだけど。入れる前にはじめちゃんに記録してもらった。んで、ジャンル分けして一覧にしてもらった。


細かい彼にお任せあれな読みやすい一覧。


こういうサポートだって出来るのに、自分には出来ることはないって卑下するから理解できない。


「遠足の時の解体もまだ終わり切ってはいないだろう?」


私とメモとを見比べながらユキは言うけど、メモの中に気になるものがあるのか顔をピクピク動かしている。


チラリとゆずるんにも目配せし、メモを見せていた。


メモを覗き込んだゆずるんは、メモの内容に釘付けになっている。


欲しいものがあるみたいだね。


「言ってくれれば、欲しいのから順に解体していくよ?」


私が言えば、やはりユキもゆずるんも反応を示す。けど、まだ何かを気にするように戸惑いも見せている。


一方的にもらうことを2人は気にするからなぁ。けど、遠慮されるよりも、もらって欲しいんだけど。みんなのための土産だし。


「へぇ。どれから欲しいんだぃ?俺ぁ、解体をやらせてくれると嬉しい。」


「おけ。」


元々、解体はみんなで進めてるし、今回のもまた、みんなとやる気満々だったからね。大丈夫。


お兄さんみたく、遠慮なく言ってくれる子、桜花さんは嬉しいよ。


物自体はいらないけど、解体練習はしたいとか。勉強熱心でえらい!


「ちょ、待ちなさいよ!こんなによ?!全部もらえるわけ!」


ゆずるんが待ったをかける。予想通りというかなんというか。


遠慮しぃな子たちだからなぁ。


ちょいといって、取ってきたやつだから気にしないでもお金なんてかかってもないんだなけどなぁ。


「志貴さんが良いって言ってるなら?甘えたら?どうせ換金せずに放置するだけだろうから?役立てた方が良いだろうし?みんなも解体の技術は磨いたほうが良いだろうから?」


こういう時、地味にわんこの存在が助かるよね。ずけずけと物は言うけど、助かるよね。


私の望んだ方向に話を進めてくれる。


「まずは遠足で採ったものからに致しましょうか。コグマの解体は終えていらっしゃいましたね。次はメタルアントあたりの解体でよろしいでしょうか、佐々木さま、蚊ヶ瀬様?」


おやおや。


もらってもらえないと私の術式の肥やしが増えるだけ。それがわかっている変態野郎。彼までみんなに受け取らせる方向で話を進めてくれている。これはありがたいね。


「………作りたいものまで把握してるわけ。不快だわ。」


「しっきーが良いならば、ボクらはメタルアントの解体を願いたい。」


どちらも変態野郎へは返答せず、ゆずるんは床に唾を吐きそうな勢いで顔を顰め腕を組み、床を見ていた。ユキはユキでブラックゆずるんを気にせず、私に聞いてくる。


2人の僅かな反抗心だね。


とはいえ、受け取ってもらえるならば、私としてはなんでも良いや。


「おっけー。術式の肥やしにしてると口うるさい奴らがブーブー言うだけだから、良ければ使ってってぇ!みんなが使うものを作るわけだし!」


後押しに絶対受け取ってね的圧を込めて言う。


よし、とりあえずは解体しまくるぞぉー!


「みんなで解体大会ですね!!!」


さぁ、広い部屋にいきましょう。そんなノリで、ムラくんはいう。


て、え。


今からかぃ?私は構わないけど、今からはちょっとなぁー。なんだかんだで、もう19時だし。


「今日は任務帰りにございますゆえ、明日にいたしましょう。良い子はお風呂に入って、ゆっくりと寝る時間にございます。」


いや、寝るには早すぎる。幼児か何かか。


風呂入って寝るってなると8時か9時くらい。寝れるかっての。早すぎる。


「そうね。ほら、桜花。お風呂に行くわよ。」


タイミングがいいのか、悪いのか。マリの言葉と共にマリの腹が鳴った。


まりのお腹がご飯を求めている。風呂より飯だと言っている。


「それより先に食事じゃあねぇのかぃ?」


クックックッと意地悪な笑みを浮かべながらお兄さんが言う。


お兄さんや、あまり指摘してやると、マリは拗ねるぞ?それはカナちゃん達がなだめるんだから、やめてあげな?


「桜花。お風呂とご飯、どっち?……それとも、私?」


いつも、表情が乏しい彼女。だというのに、こう言う時は、表情豊かになるんだもんなぁ。表情筋、動かせるなら、普段から動かせば良いのに。


ツバサは意外とノリがいい。


「新婚か!心配で食べずに待ってたもの、お腹が空いたわ。」


即座に、ツッコミが入る。さすがはツッコミ要員。腹の虫も一緒にツッコミを入れている。


「まずはご飯だね!まりの腹の虫を鎮めなきゃだ。」


ほっといたら、より一層騒ぎ出すこと間違いなし!


すでにこちらまで届いているんだ。何かを食べなきゃだよね。


「何だったら待ってる間も騒いでてやかましかったんでぇ。」


にぃっと私に笑いかけるお兄さん。その笑顔は優しいのに、言っていることは優しくない。


腹の虫がずっと賑やかだったと言う暴露にマリは顔を赤く染める。


「んなっ!そ、そういう事は気づかないフリをするのが紳士ってもんじゃないのよ!」


当然、マリからも噛みつかれる。


「ハッ。残念だったな。俺ぁ、紳士じゃあねぇんでぇ。」


「ぅぐッ!むむ…ッ!」


「ほら、アンタたち。くだらない話してないで、さっさと行くわよ。」


ゆずるんママが、マリ達の話をバッサリ切り捨て、歩き出す。


その後ろにみんなは続いていく。


お兄さんもマリとの会話がなかったかのように歩き出す。マリは気に入らないと言う顔をしつつも歩き出した。


「お腹空きましたぁ〜。今日のご飯、何でしたっけ?」


「鯖の味噌煮だったと思います。」


「わ!僕、好きです!」


「私もです。楽しみですね。」


ほのぼのペアなムラくんカナちゃん。癒されるねぇ。


ほのぼのした会話を聞きつつ、説教が少しで済んだことに密かに胸を撫で下ろしていた。


次回は気をつけなきゃだね。みんなからの説教は受けたくない。

これにて、お出かけは終了です!

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