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183.終わりました

桜花サイドはいります

これだけ

◇◇◇桜花side◇◇◇


遠足のノルマは薬草積み。課題の品が全部集まったら、あとは自由時間にして良い。そう言う話だった。


だから。


魔物狩りをしたり、風景楽しんだり、課題以外の薬草勉強したり。あとはユキ達が欲しがった素材集めしたり。


やりたい事はたくさんある。出来うる限り、全てやらなきゃ損。疲れた身体に鞭振るってやりまくった。


まぁ主に無理したのは、私ではないけど。私は全然、体力が有り余っているけど。何ならまだまだ動きたいけど。それは置いといて。


いろいろやった結果。


みんな、ぐったりしちゃった。テヘペロ。いやぁ、ぶっ飛ばしすぎたなって流石に桜花さんも反省したわけよ。


何とか時間内には帰って来れたものの、みんな、立っていられなくなって、というか横たわってるな。


「おやおや。皆様、情けないお姿、と。失礼いたしました。ついつい、本音が。」


芝居がかった口調で、嫌味たっぷりに言ってくるのは変態野郎。疲れた身体に、ウサギ面をつけた燕尾服のおっさんからの嫌味は嫌だよねぇ。


確かに満身創痍での帰宅ではあるけど、経験値が低いんだから仕方ない。これから慣れれば良いだけだっての。


「変態野郎、黙れ。疲れ切った子供をいじめるとか、最低ですよ?人のつもりであるなら、やめなさい。」


今言うのは意地が悪すぎる。無茶させすぎたのは私だし。とりあえず、今は休ませてあげなきゃ。


遠足終了を素直に宣言してくれれば良いのに。性格が悪いったらありゃしない!


「なんと。ウサはいつだって、貴女様の愛しき人間にございますよ、志貴様?」


芝居がかった動きで大袈裟に言ってくる。うん、うざい。


私の愛しき人間って、なんやねん!私はその変態野郎キャラは好きじゃない!


「桜花ちゃんを名前で呼んで、狼狽えている方がまだ人間味があらぁ。」


「そうね。そのふざけたキャラは捨てたらどうなの。」


私が何かを言うより先にお兄さんやマリが毒づく。


お兄さんは意地で立ってるけど、マリは寝転んだまま、ギロリと変態野郎を睨みつける。その姿は何とも情けない。


「なんとっ!ウサが気に入らないと!?」


大袈裟なくらいに変態野郎が反応する。鬱陶しい。誰が気に入るか。


「何で気にいると思ってんのよ。あり得ないわ。わざわざキャラ作る意味が分からない。素で来なさいよ。」


気が立ってるねぇ。マリはクソ真面目にふざける変態野郎の相手をしている。


疲れているだろうに。


「おやおや。ウサの仮面の下に、皆様、ご興味が?」


「当然でしょ。気に入らないけど、アンタだって、仲間なんだから。」


迷いなく言うマリ。


寝転ぶままとは言え、かっこいいぜ!


どこまでもふざけた態度を崩さない相手にかっちょいい!


「ふふふ。それは嬉しき認識。しかし、仲間と呼んでいただくには、皆様は残念ながら、ウサの横に並ぶに値しないかと。せいぜい、精進なさいませ。」


変態野郎はマリの素直に言葉を受け取れないんだねぇ。キャラもあるんだろうけど。


なぜ、キャラ作りしてるかは深く探らないけども。探って藪蛇出ても嫌だし。


マリを挑発ばかりしないでくれないかなぁ。それ、フォローするのは私達なんだよ?


「うっせぇよ。言われなくても強くなるっつーの。てめぇがビビりながら戦わなくても良いくらいに、強くなってやらぁ!今度こそ、俺が戦う!」


「……それは頼もしい。」


おや?あれは素で出てきたね。意外意外。


メタルアントと戦ったとき、はじめちゃんはメタルアントと戦うことにビビったわけじゃないんだけど。


阿部が意外にも、はじめちゃんに緊張やら怯えがあったのを感じ取っていたのがビックリだ。しかも、守るだなんて、やっさしー。


阿部から出た気遣いには流石の変態野郎も驚きだったのかな?まりや阿部は仲間に熱い子だってわかってるでしょうに。狼狽えちゃうなんて、変態野郎もまだまだぁー。


「さ、薬草出して、さっさと風呂入って寝よー!あ、どれだけ、休み?」


提出しやすいように全員分をまとめておいた薬草をゆずるんが荷物から取り出すのを確認しつつ、変態野郎に聞いた。


ぶっ通しで遠足だったけど、おやすみはあるじゃろ?たくさん休みだと、みんなは嬉しいんだろうけど。


「2日間、休みとします。明日、明後日はごゆるりとお休みいただき、疲れを癒してくださいませ。」


2日も休みくれるとか。やっさしー。みんなが休むには上々かな。


疲労がやばくて、すぐには解体とかも出来ないだろうから、私は暇だけど。


「短っ!」


マリさん、文句を言いなさんな。


「はいはーい。休みに行くよー。文句言うより、さっさと休んだ方が身のためかなぁー。みんなで大浴場まで行った方が安全確認のためにも良い?」


普段も土日休みだし、2日くらいが妥当なんだから。文句を言っても覆らない。


文句を垂れようとする阿部やらマリやらを止めつつ、今後の確認。


みんな、今にも寝そうだけど、浴槽で寝ちゃうとかしちゃわないかな?心配だから大浴場に行くのが良い気がする。


「………休憩してからでも良いか。」


休憩が先か。


ユキが限界という顔をしてる。こりゃあ、休ませなきゃだ。


「お風呂、行きたいけど……ちょっと、休憩。」


ユキだけではなく、何人かが限界状態。声が実に弱々しい。


変態野郎を睨む元気はあっても、かな。まぁ口やら目しか動かして無かったしね。


「んじゃ、とりあえず、みんなで談話室行こっか。で、一休みしたら、おっふろー!」


このまま各部屋に放置でも良いけど。さすがに湯船に沈んでたら怖いしね。とりあえずは談話室で休息としますか。


もうちょい、団体行動といたしましょ。


「まったくぅー。志貴様は甘やかしすぎにございますよ?」


わざとらしく、ぷりぷり怒りながら、メッでございますよ?と変態野郎は言う。


どこが甘やかしているというのか。


「遠足、終わったんだから良いでしょ。明日明後日は休みとして、その後は解体もあるんだから、変態野郎もそのつもりで。さ、行くよー。」


「皆様は甘やかすのに、ウサには厳しい……愛にございますね!」


すごくすごく嬉しい。


そんな風に、おかまキャラのようにクネクネしながら言う。


それを見て言えることは。


「キモい。黙れ。」


ツバサが変態野郎を睨むけど。やっぱり、あんな変態見たら、そう言うしかないよね。


「そのような姿で仰られても。誠に言い辛くはあるのでございますが……ウサは志貴様と共に戦えますが、坂崎様は……そうして運ばれる始末。情けなき情けなき。あ、いや、失敬。本音を申し上げすぎました。ウサの主観ゆえ、ご容赦を。」


今のツバサはチビの上だ。弓の鍛錬だと無理をしすぎた。朝から頑張りすぎた。結果、撃沈。自らの足で帰るのは無理そうだったからチビに乗せた。


ムラくんも、限界だと早々にチビの上に乗ってた。


今は、ツバサはチビの上からギロリと睨んでいるけど、確かにその格好じゃ、かっこつかないけど、仕方ない。


「挑発しない。バカの挑発に乗らない!さ、みんなで休むよ!」


まったく。変態野郎は最後の最後まで挑発しまくるんだから困っちゃう。ま、とはいえ、無事に時間内に戻ってこれたし!


遠足、無事終了!


とりあえず、今はみんなを休ませましょ。

今年度、しゅーりょー!

お疲れ様でした(*´ω`*)

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