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158.さぁ朝が来ました


さぁ!朝!


新しい朝が来た!希望の朝だよ!


天気は良く、あたりを朝日が照らし始めて赤い光が眩しい限り。目が痛いなぁ。


皆、疲れていたようで、テントでの寝袋就寝だというのに、思いの外、ぐっすりと眠った。


それこそ、今、朝だと声をかけても起きないくらいに。声をかけて、体をゆすっても目覚めない。


とりあえず、私は朝ごはん作り⭐︎みんなに尽くしちゃう系桜花さんだぜ、いえーーい。


「ぐっすりのようだね?魔物だらけの森だっていうのに?」


「皆様、昨日はほぼほぼ睡眠を取れていらっしゃらなかったご様子ですからね。お疲れなのでしょう。」


「泊まりの実践経験もねぇべ。こればっかりは数をこなさせてやるしかねぇ。」


大人組は当たり前のように起きている。他の先生達もあちこちに待機している様子。


先生達とあの子らじゃ経験が違うからかなぁー。


とはいえ、なぜ、奴らは私を囲うようにいるのかな?


「朝ごはんを召し上がった後は遠足再開にございます。よろしいですね?あまり、甘やかしすぎてはなりませんよ?」


しつこい。


しつこいよ、変態野郎が。コップについた茶渋くらいしつこいよ。うるさいからモテないんだよ。まったく。


私がいつ、みんなを甘やかしたっていうのか。


「へぃへぃ。」


「返事ははいだっぺ!」


今度はにゃんこが声を張る。みんながまだ寝てると言うのにひどいんだからぁ〜。


なんで朝からあんなにテンション高く行けるんかなぁ。


変態野郎だけでも口うるさいのににゃんこまでいると無駄に賑やかしいなぁ。


「うるさい、にゃんこ。」


「先生をつけねぇか!」


朝からにゃんこは元気だなぁ。声が大きい。元気なのは良いけど、皆が寝てるんだから静かにしてほしいのだけど。


「なんだべ、その目は。」


あら。


私の考えが伝わったのかな?分かりやすく顔に出ていたのかも。


私はにっこり笑う。


「いーえ?もうご飯出来るから皆を起こしてきてー?」


下手に揉め事を起こしても仕方ない。とりあえず、皆を起こしてきてもらおう。


使える奴はたとえ、教員だとしても使う!


「…………まったく。」


じとーっとしばらく私を睨め付けていたけど、結局は起こしに行ってくれるんだよね。


多分、変態野郎やわんこを行かせるよりも、にゃんこを行かせたほうが皆にとって良い結果になるはず。


「なんだかんだで動くんだよねぇ。」


「あまりにゃんこ先生をからかってはなりませんよ?」


テントへテクテクと歩いていくにゃんこを見ながらいえば、変態野郎が何やら言ってきた。


私はにゃんこをからかったりなんてしていないというのに。失礼な。


「変態野郎はスープ、盛り付けてもらえますー?」


「……承知いたしました。」


昨日の作りすぎたおかずやらスープやらを温め直し、術式の中からパンを取り出して並べただけという簡易的な飯。


とはいえ、朝イチだからね。これだけで充分でしょう。


「……おはようございます。桜花さん、朝ごはんを準備してくれたんですね。ありがとうございます。」


眠そうにしつつも頭を下げつつ歩いてくるカナちゃん。


「…おはよう。良い香り。ありがと。」


ぼんやりしているツバサ。やや魂が出かかってるんじゃないかというくらいぼんやりしている。


「おはようございます!桜花さん、朝ごはん、ありがとうございます!!」


ムラくんは目覚めが早く、すでに元気溌溂。


「パン?」


「でござるな。」


食卓にパンが並んでいるのを不思議そうに見つめる谷上と反射的に返事をしているだろう、桜井。桜井は目覚めていないのか、目がほとんど開いていない。


「何であんだよ?」


怪訝そうにする阿部。


「桜花ちゃんが準備してくれたんだろ。」


あくびをしつつ、食べ始めているお兄さん。


「どこに…術式の中にそんなものまであるの?」


「ありがたいな。」


「そう、ね。朝は冷えるから。温かいスープは嬉しいわ。」


武器師2人も座ると食事を始める。


まだまだ眠そうだけど、みんな起きてきたね。全員集合できた。よく寝れたようで何より。その図太さは戦闘員として重宝されるよ。


さ、朝ごはんとしますか。











◇◇◇


「さぁ!休憩時間はこれにて終了にございます。皆様方の輝かしい活躍をウサは期待しておりますよ?頑張ってくださいませ。」


折目正しい服装。丁寧な物腰で皆に話すと、厳かな動きで変態野郎は礼をした。


ふざけた面さえなければ、様になっていたはず。


ま、取る気はないだろうから、これはどうにもならないね。


皆、変態野郎の言葉に大なり小なり緊張しているらしく、表情が硬い。大変な目にあったあとだからこそなんだろうね。遠足がはじまったころはそこまで緊張していなかったのに。今の方が緊張してしまっている。


ま、仕方ないか。


「さ、行こっかぁ。さっさと薬草採って魔物狩りに行きますぜ!!」


硬い表情のみんなに声をかけ、私は歩き出す。チビも私の肩で尻尾を揺らす。今日も可愛い。


私の後をみんながついてきた。やはり、緊張は中々抜けない。






緊張はしばらく続いた。が、特記すべき問題も起きる事なく、時は進んで行く。トラブルなく、薬草集めは進められていく。






「よし、皆採れたな。次は…コグマ、か。」


「そだねぇ。コグマチャレーンジ!」


サクサクっと作業を続け、薬草自体は全て採り終えた。コグマのよく出現する場所にある薬草以外は全て。


つまりは後はコグマを討伐しにいくのみみたいなもの。サクッとコグマを討伐して薬草摘んだら目的は達成するわけだよ。


とはいえ。


もうちょいなところで気が抜けやすいから注意して行かねばだね。


まぁそれ以前に。朝ごはん食べてすぐに出て、ずっと活動し続けているから、疲れも溜まってきている。そろそろ休憩にしなくちゃだね。


薬草採りは順調にきている。朝に比べると、みんなの方の力も抜けてきて、リラックスモード。とはいえ、お疲れモードでもある。休憩必須だねぇ。


「一旦、休憩とするか。」


ユキの言葉に異論がある子はおらず、休憩を挟んでからコグマの生息地を目指すこととなった。


各々があたりを警戒しつつも、その場に腰を下ろしやすみ出す。木に背をまかす形で座ったり、木の枝が土肌から盛り上がった場所を椅子に使ってみたりしている。


「……桜花。弓、練習がしたい。」


休憩を取っているとスススッとツバサが寄ってきて、可愛くおねだりをしてきた。裾を掴み、軽く引くと上目遣いをしてこちらを見つめてきている。


女の子な桜花さんにするではなく、男にすればツバサはモテるはず。私にやっても私はツバサに惚れないよ?


まぁ良いけど。


多分、コグマで弓の練習がしたいんだろうなぁ。まだまだツバサは自分の有心武器を使える時間が限られてるから、弓の精度をあげなきゃだしね。有心武器も扱えるようにしなきゃだけど、他の手段も必要。


「じゃあ、薬草とりつつコグマを待って…来たら射ってみようかー。」


「ん。」


嬉しそうに笑うね。練習なのだよ?分かっているかい?遊びじゃあないんだよ?


まぁ良いけど。


コグマといえば。薬草も獲らなきゃだけど、コグマを何体捕まえるかとか細かい事を話さなきゃだ。


倒すのが目的ならば良いけど。今回はいくつか欲しいわけだし。欲しい分は私が獲って他はツバサたちの的にするでもありか。


動く的だから、ツバサにはちょうどいい練習台になるはず。良い感じにコグマがくるようにチビに誘導でもさせるかな。


とりあえず、ユキたちに欲しい分の確認だけしますか。


あけましておめでとうございます⛩

今年初めての更新が来ましたね

ちょうど朝を描きます

ほのぼのっとしていますね(´∀`=)


遠足はもうちょい続きます


今年もどうぞ、桜花達にお付き合いくださいまし

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