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世にも奇妙な異世界転生  作者: えろいむえっさいむ
サンプル 【のFみじqU90おいぷみBF56じあ】
21/32

D91.ria

主人公:

「はぁ、マジ困ったわ。どうすんべ、これ」


「おいーっす、お久ー。元気してたかー?」


「あ、おっすおっす。ちょー久しぶりじゃね? え、何しに来たの?」


「いやー、暇潰し? いろいろ一段落したから顔見に来たんよー。どう、そっちは順調?」


「あー、ダメっすわー。こっち今かなりめんどくさいことになってる。ちょっと見てみてよ、これ」


「んー? あー、うわ。へぇ……。こんなことになってるんだ。すげーな」


「まあそのうちどうにかするけどさ……。あ、それよりそっちはどうなのよ? 一段落ってことは良い感じに終わったの?」


「あー、それがさー。逆なんだよ逆。ある程度のところまでは順調に進められたんだけどさ。ある一定ラインから急に停滞しちゃってさ。正直、見てても見てなくても結果が変わらないから、キリつけて放置してきちゃった感じなんよねー」


「サボりかよ。でもなんで? 確か生育促進で結構手を加えてるんだったよね。オレみたいに最低限の管理だけじゃなくてさ」


「あぁ、確かに生育が早く済むようにこっちで影響与えたんだけどさ。匙加減ミスったみたいでさ。なんか余計なお邪魔虫? っつうの? そういうのができちゃって、上手く育たなくなっちゃったんだよね」


「あー、確かにな。栄養一杯だと余計なモンも育っちゃうのがメンドイかもなー」


「そういう意味だと、オレはお前の方が羨ましいよ。すげーいい感じに育ってるじゃん。何が不満なんよ?」


「いやー、こっちはこっちで大変なんだぜ? 時間かかったけど勝手に育った分、いろいろ耐性がついたりしたのがよかったっぽくてさ、今どんどん成長してるんよ。ただ問題があって、育ちすぎちゃってるんだよねー」


「そうだなぁ。予想以上に増えまくってるな」


「なんだよねぇ。で、そのせいで本来必要なモンまで勝手に浪費してく感じに育っちゃってさ。今てんやわんやしてるんだよ。これ、このままだと全滅しちゃいかねないんだよねぇ。どうしよ?」


「オレの方は育ちが悪くて問題、お前の方は育ち過ぎて問題ってことか。どうしたもんかなぁ」


「マジ困るわ。こっちの増えた分をそっちに株分けしたいくらいだよ。ホント、もうこれ以上増えないでい……」


「ちょっと待って! 今の超名案じゃね? おいおい、最高かよ」


「ん、なにが?」


「だから株分けだよ。そっちの増えすぎた分をさ、オレの方に分けてくれよ。そうすりゃお互いちょうど良いことになるんじゃねーか?」


「……ごめん、具体的におなしゃす。意味わかんね」


「だーかーら。お前んとこは無駄に増えすぎて困ってる。だからそのうち何体かを間引いちまうんだよ。んで、その間引いた奴をもったいないから、オレがもらう」


「あー、まあオレは増えすぎて困ってたから別に構わないけど、でもお前んとこのメリットなくね? 数が増えればそれでいいのか?」


「まあ単純に数を増やしたいって理由もあんだけどさ。そっちで育った奴ってちょっと特殊だろ? だからこっちの畑にもいい影響与えるんじゃないかなって思ってさ。つうかそっちが狙い」


「そんな上手くいくかなぁ。第一、こっちで優秀な奴をあげるわけにはいかないよ? ゴミみたいなのしか分けてやれねーけど、そんなんで大丈夫か?」


「そこはまあ直接介入よ。伊達に手塩にかけて育ててないからね。もらった奴が例えクソみたいな奴でも、ちょっと露骨に力を与えて、上手い事こっちの世界に馴染んでもらう寸法よ。ほしいのは頭数と知識だけだからな」


「そっかー。まあお前が良いって言うならいいけどさ。ただ、オレが直接手を下して持ってくわけにはいかないよ? そういうルールだし」


「ああ、構わないよ。ちょうどいい奴ができたらそれを送ってくれれば十分さ。それに、まあ、上手くいかなくても問題ないしな。いっちゃんの目的は現状打破できたらいいなーってだけだし」


「そっか。まあそんな気楽な感じでいいのなら、こっちも気負わなくていいからな。やってやってもいいぜ。……にしても、はぁ、ホントメンドクさいな」


「ああ、マジメンドクさいな。





 人間の管理って。





 ったく、魔法使い放題にしてやったんだから、魔物とかそういう余計なのを勝手に駆除してくれりゃーいいのに。全部処理するどころか食われてんじゃねーよ。全く手間かけさせやがって」


「まあ魔法使えて強いからといって、襲ってくる生き物がそれより強いんじゃ仕方ねーよ。時間かかっても1から文明を育てた方が人間ってのは育ちはいいぜ? ……まあそのせいで今地球が崩壊の危機だけどな」


「はあ、まあこれも仕事だ。一通り終わったらもう二度とこんなクソ仕事やんねーわ」


「まあそういうなって。とはいえオレもメンドクさいから、そっちに転生させる係は代役立てるつもりだけどな」


「ああ、構わないぜ、それで。そいつにオレの魔法の力の一部を与えて、あとは勝手に送ってくれるように調整しとくわ。感謝するぜ、地球が滅ぶか発展するかしてそっちが一段落ついたら、飲みにでもいかね? おごるぜ」


「ああ、さんきゅ。楽しみにしとくよ」

白い老人「何だこのファイル? 見たことない形式だけど……まあいっか。ゴミ箱っと」

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