上級悪魔
「ヒャッハー!まずはやっぱり城からだよな!」
城の窓を割りながら何者かが侵入してきた。
外で騒いでいた時の声を聞いてすぐに入って来るのは分かっていたのですぐに反応できた。
その声の主は、
「上級悪魔か。」
そう私が呟くと私が上級悪魔と予想した敵はこちらを向いて私を睨みつけた。
「あぁん?何だこのガキ俺様の階級を一瞬で当てやがった。」
どうやら上級悪魔であっていたらしい。
出来れば下級悪魔とかの低い階級の悪魔であって欲しかったのだがガリオンが居ないとはいえ国に単独で乗り込んでくるのだ。
上級悪魔ぐらいが妥当だろう。
最上級悪魔とか悪魔王とかだったら私1人ではキツかったかも知れないが上級悪魔ぐらいなら私一人でも余裕なはずだ。
でもそれは昔の話。
今の身体で昔のように戦えるか分からない。
だから油断は禁物だろう。油断をして傷ついてルーシェに嫌な思いをしたくないし。
慎重に戦おうと私は決めた。
「ここにはお前らしかいないのか?ギャハハ。ちょうどいいや。すぐに楽にしてやるよ!」
上級悪魔は問答無用でこちらに向かってくる。
それを私は油断はしないと決めたので収納魔法から聖剣を取り出し迎え撃つ。
「なにぃ!?俺様の攻撃をとめただとぉ!?」
私みたいなちっこいやつに攻撃を止められたのが屈辱だったのだろうか。
さっきよりも鋭い攻撃が何度も向かってくる。
だがこの程度なら捌ける。
「どうした?この程度なの?」
久しぶりの戦闘で私も昂っていたのかもしれない。
普段はしない挑発を上級悪魔にする。
「キィィィィヤァァァ!!」
するとまたもう一段階攻撃が鋭くなった何度も自身の爪で私を切り裂こうとしてくる。
こいつ挑発する事に強くなるんじゃないか位に強くなっている。
「バァカ…」
突然上級悪魔が耳元で囁いて来たと思ったら私の腹部に激しい痛みがはしった。
「くっ!!」
こいつ完全に近接戦闘型の脳筋だと思っていたから魔法の可能性を考慮していなかった。
この腹部の痛み具合から考えるに上級悪魔が使った魔法は闇魔法だろう。
「俺様が挑発にのって攻撃が単調になってるとでも思ったか!そんなの大間違いなんだよ!」
そこからは一方的な蹂躙だった。
さっきまでの爪の鋭い攻撃に加え、闇魔法、蹴りなども加わり私の身体はどんどん傷ついていく。
「くはっ!」
避けようとしてもさっきよりも格段にスピードが上がっているせいで目で追うのが精一杯だ。
「かはっ!」
遂に口からも血が出てきた。
私はもう満身創痍だろう。
端から見れば…だけどな。
「どうした?どうした?こんなもんか!?もう決めちまうぜ!」
上級悪魔は今までの攻撃なんか比べ物にならないくらいの速さと力を込め私に向かってくる。
「いやぁぁぁぁぁ!!ユーリアぁぁぁぁ!!」
近くでルーシェが涙を瞳に貯めながら叫んでいる。
あぁ。私は最低だな。ルーシェを泣かせてしまった。
だけどこれだけは譲れなかった。
「バカは貴方よ。バァカ。」
そうして私は渾身の光魔法。
いいや。私は柄にもなく怒っていたのでテリアの力も借りて。
「テリア!行くよ!」
「はい!」
渾身の精霊魔法。精霊光束を叩き込んだ。
そして私は言うと決めていたセリフを吐くのだった。
「魔法はお前だけのものじゃないのよ?ばーか!」
戦闘がなんかすっごい久しぶりな気がしますね。
相変わらず戦闘の描写は上手く書けない…
こんな拙い戦闘でも面白いと思って貰えたら嬉しいです。
6/10テリアとのやりとり追加しました。




