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28話 ハスター・オメガバスティオン・ガフ・ローテーション・シュレムの役目。


 28話 ハスター・オメガバスティオン・ガフ・ローテーション・シュレムの役目。


「ああ、もうほんとイヤ……田中、死ねばいいのに……いや、もう、死ねばいいじゃないな。俺が殺す。あいつは、この手で、八つ裂きにしないと気がすまない。皮という皮をはぎとり、骨という骨を砕きに砕き、地獄の業火で焼き尽くす。それでも、俺の怒りは有頂天から抜け出せない」


 メンヘラ憤怒が止まらないセン。

 生産性のない愚痴はとどまることを知らない。


「あいつの希望、夢、願いのことごとくをひねりつぶし、愛する者を殺し、末代まで呪い尽くし、子供ができたなら子供を殺し、孫が出来たら孫も殺す。子供を殺してんのに、どうやって孫が生まれるのか知らんが、そんなことは関係ない。とにかく、あいつの大事なものをすべて奪い尽くしてやる。友人も家族もみんな、根絶やしにして、それでも、俺の怒りはおさまらない! あいつが苦悶の表情を浮かべることだけが、俺の唯一の愉悦」


 と、完全にヤバいことを口にしているセンに、

 背後から近づいてきた『ハスター』が、


「さすがに、それはやりすぎだろう」


 と、普通に、つっこんでいく。

 急に、背後から声をかけられたセンは、


「どわぁっ」


 と、ゲームボ〇イを投げ捨てながら、跳ねあがり、


「なんだ、なんだ。誰だ、お前」


 背後に出現した化け物に、最大級の警戒心を向ける。

 その化け物は、サラっと、限定空間の魔法を使い、

 二人だけの真っ白な空間を生成すると、


「俺は、ハスター・オメガバスティオン・ガフ・ローテーション・シュレム。――『クトゥルフ』や『クツグア』に匹敵する、最高位GOOの一人。前にも自己紹介したんだが、まさか、忘れたなんて言わないだろうな」


「……うっすらと……夢の中で……会ったことがあるような……気がしないでもない……そのクソ長い名前に関しては、一ミリも記憶していないが……お前の顔には……見覚えが……ないと言えばウソになりかける……感じがしないでもない」


「その程度の記憶しかされていないとは、なかなかショックだが……まあ、仕方ないか。お前と俺は、軽く殺し合った程度の関係性でしかないからな」


 本来であれば、結構な関係性と言えるが、

 センエースの人生は死闘の連続なので、

 一回や二回、殺し合った程度の相手など、

 覚えておく方が難しいというもの。

 そもそも、現状、この世界に来る前の記憶が曖昧だし。


 ――センは、警戒心を限界まで引き上げつつ、


「で、何の用だ? また、殺し合いにきたのか? やめておいた方がいい。俺は強すぎる。なんせ、俺は、ヨグを殺したほどの男だ。ハスター程度じゃ、話にならない。俺を敵にまわすと、お前は、踊り狂って死ぬことになる」


「敵にはならない。俺はお前の味方だ」


「親切ぶって近づいてくるやつには気をつけた方がいいって、ばっちゃが言ってた」


「田中を殺したいんだろう? 手助けしてやるよ。お前と契約して、お前のコスモゾーンレリックになってやるから、俺を使って、田中を殺せ」


「……」


 黙って聞いていたセンだったが、

 途中で、


「ふっ」


 と、鼻で笑うと、


「あいつを殺すのは、ボッチ民族メンヘラ人の王子である、この俺の役だ。てめぇみたいなガラクタの出るまくはねぇ」


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