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10話 ヒーロー、助けて。


 10話 ヒーロー、助けて。


「もう勘弁してくれぇええええ! 頼むから、殺してくれぇええ!」


「安心しろ。『私を扱えるようになった』と判断できたタイミングで完璧に殺してやる。完全なる死を経て、貴様は、真に究極の個――『純粋結論パーフェクトコスモゾーンのアンサー』へと昇華し……センエースを殺すだろう。その時、真実の終焉が完遂され――すべての命が――自由になるのだ」


「アンギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!! 助けてぇえええええええ! センっ! 助けてくれぇええええええ! 頼むぅううううう! 助けて、ヒィイロォオオオオオオオオオオオオオオ! くそ、くそくそぉおおおお! なんで、助けてくれねぇええんだよっぉおおおおおおおおおおおおおおおおおお! お前は、本気で救いを求める者の声にはこたえるんだろぉおおおお! 今の俺は、ガチで救いを求めてんだから、助けてくれよぉおおおおおおおおおおおおおおお! たのむよぉおおおおおおおおおおおおおお!」


「歓喜の雄叫びを止めることが出来ないか。その気持ち、わからなくもない。安心して積み重ねるがいい。誰も、貴様の進化を阻むものはいない。ある意味で、貴様は、すでに、自由なのだ。わかるか、蝉原。貴様は、正しい進化の道をひた歩み……ん? 聞いているのか? 私が話かけているのだから、返事をしなさい。蝉原。もしもし? もしもーし」


「てめぇ、殺す! 絶対、殺す! 他のやつは、マジで、もう、全部、どうでもいい! てめぇだけは、何があっても絶対に殺す! 絶対に殺すからなぁああああ!」


 蝉原の憎悪が膨らんでいく。

 そんな蝉原を見つめながら、

 ソルは、心の中でボソっと、


(――それでいい、蝉原。憎悪、悪意、殺意、全てを原動力にして、どうにか、その地獄を乗り越えろ。本当に辛いのは最初の壁だけだ。最初の壁を乗り越えることさえできれば、あとは、その経験値を踏み台にすることができる。積み重ねれば積み重ねるほどに、地獄と向き合える器が大きくなっていく。……ハッキリ言って、今、貴様が経験している地獄は重すぎる。しかし、センエースに対抗するためには、これでも足りないぐらいなのだ)


 と、そこで、

 ――蝉原は、


「がぁあああああ! 殺神覇龍拳!!」


 一瞬で、ソルとの距離をつめて、

 ソルの顎に向かって、渾身のアッパーを叩き込んだ。


「うぐっ!」


「死ねぇえええ! 死ね、死ね、死ねぇええええ!」


 叫びながら、わめきながら、

 蝉原は、無数のソルを次から次へと殺していく。


「こんなもん、ずっと、やってられるかぁああああ! 全部で何体いるのかしらねぇが、とにかく、てめぇを完全に殺せば、この地獄も止まるだろぉおお! というわけで、死ねぇええ!」


 次々に殺されていく中で、

 ソルの一体が、ボソっと、


「最初の壁を超える前に、第二フェーズを先行体験とは……やる気に満ち溢れているようで、大変結構」


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