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40話 お前は、俺から全てを奪った。尊厳も、誇りも、可能性も、友人も、恋人も。……俺はてめぇを許さない。

 40話 お前は、俺から全てを奪った。尊厳も、誇りも、可能性も、友人も、恋人も。……俺はてめぇを許さない。


「なんか、もう、終わっとるっていうか、ただのヤバいヤツやな……電車でわめいとるタイプのアレやん」


「言いがかりをつけるなぁ! 俺は正常だ! 俺がおかしいってんなら、その根拠を言えぇええ! 田中シャインピースは頭が悪い!!」


「等身大が根拠の塊やないかい」


 と、呆れを増幅させながら、そうつぶやくと、

 田中は、右手にオーラを集中させて、


「マジで、ちょっとやかましいから、しばらく寝といてくれ」


 そう言いつつ、

 センの首裏に、絶妙な首トーンを入れていく。

 普通の人間なら、秒で気絶するのだが、


「いってぇなぁ、このやろぉおおおお! てめぇ、二回目だぞ! どんだけ暴力ふるえば、気がすむんだ、くそったれぇ!」


「あかん……こいつ、気合の入り方がエグすぎて、この程度じゃ気絶してくれへん……めんどいなぁ……」


 一度、ダルそうに溜息をついてから、

 田中は、センの腹部に向かって、

 合計、12回ほど、とんでもなく重たい一撃を入れた。


 そこまでやって、ようやく、


「て……めぇ……おぼえて……ろ……ぜったい……ころす……ぜったいにだ……」


 鬱陶しいキチ〇イは気絶して、おとなしくなった。



 ★



「……はっ……」


 バっと、目を覚ました時、

 そこには、見慣れた自室の天井が広がっていた。


「……夢か……そうか……全部、夢だったのか……そうだよな……いるわけねぇよな。田中シャインピースなんていう、狂った名前の重度の変態なんざ。……あんなド腐れキチ〇イが、この世に存在するわけがない。あー、よかった、全部夢で。逆夢でよかったぁ」


 そう言いながら上半身をむくりと起こすと、

 そこで、センは、自分の部屋に、誰かがいることに気づいた。


 部屋の片隅、

 タンスに背中を預けて座っている同級生。

 いけすかない頭脳を誇っている天才。

 田中シャインピース。


「全部が夢やったら、こっちとしても楽なんやけどな。けど、そういうわけでもないというのが、ワシとおどれの現状じゃい」


「……たびかさなる苛烈な暴行罪だけは飽き足らず、住居侵入、不法占拠、わいせつ物陳列罪、児童ポルノ禁止法違反の罪まで重ねるとは。本当にどうしようもないクズだな、田中さんよぉ」


「どさくさに紛れて、人を性犯罪者呼ばわりとは……ワシを貶めるための手段に、躊躇ちゅうちょと品位がなさすぎる。ゲスのきわみも、ここまで突き抜けたら清々しい」


「……で? てめぇは、なんで、ここにいる? 朝から、てめぇのツラなんざ見たくねぇんだが。反射で殺しにそうになってしまう。俺の怒りは、お前の顔面を見るだけで有頂天に達してしまうように出来上がっているんだ」


「なんか、どんどん、ワシに対する嫌悪感が増していってないか?」


「当たり前だろう。お前は、俺から全てを奪った。尊厳も、誇りも、可能性も、友人も、恋人も。……俺はてめぇを許さない」


「おどれに、友人と恋人っておったっけ?」


「いたさ。お前のせいで失っただけだ。どこの誰とは言えないし、記憶にもないし、証拠もないが、お前のせいで失った気がする。俺は詳しいんだ」


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