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67話 英雄の『涅槃(究極に至った理想の極致)』。


 67話 英雄の『涅槃(究極に至った理想の極致)』。


「……今のワシに出来ることは少ない。けど、その少ない手札だけでも、お前を殺すだけなら問題はないな」


 ジャンケンで言えば、グーしか出せないような状態。

 それでも、『余裕でどうにかなる』と宣言できるだけの破格さが、田中の奥にはある。


「とりあえず、まずは、お前の才覚をパクらせてもらおうか。『天才』ってのは、別に、『新しいものを生み出すヤツ』だけに与えられる特権やない。既存の芸術を秒で真似できることも、天才を名乗れる条件の一つ」


 そう言いながら、

 田中は、携帯ドラゴンを獲得したことで発現できるようになった『魔力』と向き合う。


 自分の中で蠢く『新しいエネルギー』を優雅に制御していく。

 ウムルが、魔力を駆使して、『劣化版のオメガバスティオンのようなマネ』をしていたところを、田中は、ちゃんと観察していた。

 その流れを、頭の中でイメージする。

 ある程度、どういったものなのかを分析して、解析して、解読して、その果てに、


「……だいたい……こんな感じかな?」


 ――魔法の中には、『ドリームオーラ』という名のバリア系バフ魔法が存在する。

 田中の携帯ドラゴンは、最初からソレが使えた。

 本来であれば、校内を探索して、宝箱の中から、携帯ドラゴンの強化パーツ『ドリームオーラ獲得』を入手して、携帯ドラゴンに食べさせなければ使えないのだが、田中の携帯ドラゴン『エルメス』に、そんなしょっぱい『新人あるある』は通じない。

 異次元砲も、ドリームオーラも、『問題なく最初から使える』という、『破格の天才型ぶり』をいかんなく発揮する。


 ※ 実のところ、『田中』のフラグメントには、凶悪な隠しスペシャルが刻まれている。プラチナスペシャル『ヒーローニルヴァーナ』。いわゆる『主人公補正』であり、『絶望の前で叫んだ覚悟の分だけ、御都合主義をたぐりよせることができる』という、トンデモ特質。田中のヒーローニルヴァーナは、『センエースの三種のスペシャル』と同じで、段階進化を経ないと真の力を発揮しない。最終進化に到るためには、経験値をためるだけではなく、『ラッキーニルヴァーナ』や『ウルティマギアス』や『絶対的主人公補正』などの高次プラチナスペシャルと融合し、その上で、『轟絶覚醒』を経る必要がある。最終進化にまで届いた『ヒーローニルヴァーナ』と、『より高みに達した田中』というCPUと、『最果てに届いたセンエース』が、『さらなる超次元へと至った共鳴融合』で合体した時、コードゲートの支配領域を超えて、『命の全てが涅槃ねはんに辿り着く』――可能性もゼロではない。



 初期ステの段階から完備されていたドリームオーラの性質を、秒で解析した田中は、その波長を、ウムルの魔力の波長と合わせていく。


 その様を見たウムルは、『集合体恐怖症の患者がハチの巣を見るような顔』で、


「バカな……そんなわけない……」


 プルプルと震えている。

 それは、純粋な恐怖からくるものではなく、『あまりに歪な光に対する反射的な嫌悪感』と『その歪みに対する強い怒り』からくるもの。


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