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55話 あまりにも強すぎるカンツ。


 55話 あまりにも強すぎるカンツ。


「カンツでも勝てないような化け物なんて、想像もできないけどねぇ。見てみなよ、あの暴れっぷり。はは、もう、あまりに野獣すぎて、笑えてくるねぇ。全然、スマートじゃないし、美的意識にはかけまくっている……けれど、どうしてかなぁ? 『とてつもなく美しい』と思ってしまうのは」


 惚れ惚れとした顔で、カンツの暴れっぷりを見つめているアストロギアの横で、

 ヒッキが、呆れた顔で、


「いや、さすがに、美しくはなくない? もちろん、すごいとは思うけれど」


 特待生たちが、呑気におしゃべりしている間に、

 カンツは、サクっと、30体のGOOをぐちゃぐちゃにしてしまった。

 あまりにも強すぎる。

 強すぎるというか……なんというか……ここまでくると、もはや、ただただキモかった。


「がはははははは! あと一匹ぃいい!」


 返り血だらけ、狂気まみれの、ギラついた目で、

 カンツは、最後の一匹――総大将ウムルをにらみつける。


「がははははははっ! なにか、遺言があるなら、聞いてやらんこともないぞ!」


 そんな煽りに対して、ウムルは、


「そこのゴリラ、ずいぶんと調子に乗ってくれているが……まさか、この私も殺せるなどと思っているわけではないだろうな」


「楽勝だろうなぁ! がはははは!」


「オーラ量は認めてやるが、しかし、それだけでしかないゴリラが……くく……教えてやろう。本当の強さとは、オーラや魔力の大きさではなく、それをいかにコントロールできるかで決まるということを」


 繊細に魔力をコントロールしはじめたウムル。

 その魔力は、ただ、自分の中にあるものを底上げするだけではない。


 カンツによってバラバラにされた30体のGOO。

 そんな化け物どもの中に内包するものを、自分の中へと集めていくウムル。


「私の配下は、どいつもこいつも、私のサポート要員。より正確に言えば、私の養分だ。別に、私は、こいつらにバフ魔法をかけてほしいなどとは思っていない。回復魔法を使ってほしいわけでも、敵にデバフをかけてほしいわけでもないし、タゲをとってほしいわけでもない。こいつらの戦闘力には一切期待していない。私がこいつらに期待していることはただ一つ。私のリミッターを解除する装置として役割だ。つまりは、殺されることも、こいつらの仕事なんだよ」


 暴露のアリア・ギアスをつむことで、より、自身のリミッターをぶち壊そうとしていく。

 ウムルの存在値が、どんどんふくれあがっていく。

 止まらない。

 『グレートオールドワン』の領域から逸脱しかけている。


「キチ〇イゴリラぁ……貴様は、そこそこ強い。悪くないレベルだ。それだけの強さに到るためには、果て無き研鑽が不可欠だったはず。その無駄な労力に、最低限の敬意を表し……私の本気を見せてやる。刮目するがいい。これが、グレートオールドワンの最果て。アウターゴッドに最も近い神格の力だ」


 まだ、むくむくと膨れ上がっていく。

 その尋常ならざる力を目の当たりにして、

 カンツ以外の特待生たちが、全身に冷や汗を浮かばせる。



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