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32話 めでたし、めでたし。

5年連続毎日2話投稿前夜祭記念、

コミカライズ版センエース、

「まんが王国」「コミックシーモア」「eBook japan」で配信されている記念、

1日10話投稿!

5話目!


 32話 めでたし、めでたし。


「おっ……ちょっとだけ……安定してきた……か……?」


 配下たちとの実践の中で、センは、ボッコボコにされながらも、わずかに、けれど確かに、自分の心身が、トリプル神化に適応し始めたのを感じた。


 『究極超神化3』×『真醒・究極超神化3』×『真醒・究極超神化7』。

 『安定性重視の3系列』を『ダブルベース』にした上でのトリプル神化。

 トリプル神化の中では、一番、制御しやすい形ではあるのだが、それでも、不安定さを完全にはぬぐいきれない。

 長年の鍛錬で、ジャグリングと玉乗りは安定してきたのだが、そこに『目隠し』という要素が加わった感じで、難易度が爆上がりしている。

 もはや別ゲーと言って過言ではない凶悪な難しさ。


 それでも、センは、鬼の反復練習を繰り返すことで、

 どうにか、最低限の安定性を確保することに成功した。


 今、センは、不器用ながらも、どうにか、目隠しでジャグリングしながら玉乗りをしている。

 とても完璧とは言えないが、ギリギリ、成立はしているという状況。


(……ギリギリ運用できている、と言えなくもないレベル。ここまでくるだけでも、相当に苦労した……だが、こんな状態じゃあ、ガチ実践ではとても使えない……)


 センエースは、ギリっと奥歯をかみしめる。

 『ここから先、どれだけ長い時間、トリプルの練習をしなければいけないのか』と未来を想像して、普通にしんどくなってビビる。

 だが、同時に、


(……ワクワクしている自分も、どこかにいる……トリプルを完全に扱えるようになった俺が、どれだけの高みに立っているのか……)


 想像力に支えられる。

 たどり着きたいという欲望がセンエースを引き上げる。


 『人間』らしさの象徴と言っても過言ではない、複雑で奇怪な感情が、絶望の中で、希望としてまたたく。


 センエースは、繰り返し続けた。

 延々と、淡々と、黙々と、

 ――地味で過酷でしんどくて辛いだけの反復練習を、繰り返した。



 ――繰り返して、繰り返して、繰り返して、

 そうやって、

 プラス5兆年――合計20兆年の時間を積み重ねた。


 その結果、センは、


「……無理ぃいいいいいいいいいいいいいいいいいっ! もうイヤあああああああああああああああああああああ」


 鬱になりましたとさ。

 めでたし、めでたし。




 ★




 ――ここ5兆年の間、センは、ひたすらに、トリプルの練習を繰り返した。

 もちろん、トリプルの練習を開始した5兆年前と比べれば、多少はマシな動きが出来るようになってきた。

 それは事実なのだが、


「もう、しんどい、しんどい、しんどい、しんどい、しんどい、しんどい!」


 『超序盤(本格的にトリプルの練習を開始してから20億年目ぐらいの時)』に『多少マシになった』という成長を経て以降、センのトリプルの扱い方には、まったく変化が見られなかった。


 ほぼ5兆年の間、ずっと、『でっかい壁』の前でウロウロしている状態。

 これまでの人生の中で、『停滞していた時期』というのも、山ほど経験してきたが、しかし、『ここまで重たい停滞』は初めてだったので、流石のセンエースさんもメンタルにきている模様。


 センは、ただのやかましい『だだっこ』のように、


「もう、いやだい、いやだい、いやだい、いやだい! やりたくなぁあああい! もういやぁあああああ!」


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